放置してばっかり!?面倒な掃除のコツをプロに聞いたら「簡単すぎる」答えが返ってきた

2022/01/18

掃除のプロはさまざまなテクニックを駆使して掃除しているように思いがちですが、じつはやっていることはとてもシンプルなのだとか。ライターの増田さんに取材をしてもらいました。

WEBや雑誌などで散歩関係の記事を書いているフリーライター。主な著書に『歩考力』(ナショナル出版)、『思考・...

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プロはとにかく「ラクをする」

掃除のプロはとにかく効率重視。言い方をかえると「ラクをする」ということ。私たちが掃除をするときは、汚れをゴシゴシこすったりしますが、でも、プロはそんなことしません。いきなり洗い始めるより、ちょっとしたひと手間で、驚くほど簡単に汚れが落ちたりするから。

今回は一般の人でも簡単に真似できるお掃除のテクニックを聞いてきました。

面倒な掃除は、そのまま放置する掃除方法でキレイに

掃除というとすぐにゴシゴシこする人が多いかもしれませんが、プロは洗剤をかけてしばらく置いておくというワザを使います。

時間を置くことで、簡単に汚れが取れるからです。ガスコンロの掃除などもまずは洗剤を吹きかけて置いておきます。五徳などはずせるものは洗剤を薄めたぬるま湯につけておきます。

15~30分つけておけば、雑巾などでちょっと拭くだけで汚れは簡単に落ちます。もちろんプロはつけ置いている時間を利用して、ほかの作業をこなします。

面倒な掃除と言えば、電子レンジや魚焼きグリルをキレイにするのは意外と骨が折れますよね。でも、じつはラクする方法があります。

電子レンジは耐熱容器などに200mlの水と大さじ1杯の重曹を入れて、電子レンジで温めのボタンを押します。そのまま15~30分ほど放置すれば、汚れが浮き出てくるので、雑巾やキッチンペーパーで拭くだけ。

魚焼きグリルははずせる部分は全部外して、ぬるま湯に洗剤を入れたバケツでつけ置きしておきます。こちらも15~30分で取り出し、水道などで洗い流せばきれいになります。

安易に洗剤を使うと面倒が増えるので、プロはなるべく使わない

ハウスクリーニングのプロは洗剤を使わないことが多いそうです。その理由は、「洗剤が残るとそれが汚れの原因になるからです。

洗剤を使った場合は残らないように洗い流す必要があるのですが、それができていないと汚れの原因になってしまうのです。実際、ハウスクリーニングに行ったとき洗剤の残りが原因の汚れに遭遇することも少なくないんだとか。

洗剤残り汚れの代表的なものが窓ガラス。窓ガラスはそんなに汚れていなければ、水をかけて拭き取るだけでいいそうです。水を拭き取る道具はスクイージーという道具を使います。今では100円ショップでも売っているので、探してみてください。水気を取ったら、最後は乾いた雑巾でよく拭きましょう。

そのほか洗剤を使わないほうがいい場所は、たとえばトイレのタンク内の掃除。ここに洗剤を入れてしまうと内部の機器の故障の原因にもなるので、気をつけてくださいね。

プロは安易にメラミンスポンジも使わない

白い背景に白いメラミンスポンジ
masa44/gettyimages

コップの茶渋などを取り除くのに便利なメラミンスポンジですが、掃除のプロは安易に使うことはないそうです。「掃除する場所の材質によって、メラニンスポンジは傷つけてしまうことがあるのです」というのが理由。

たとえば、窓ガラスはメラニンスポンジでこすっても傷つくことはありませんが、コーティングされている窓ガラスは傷がついてしまうのです。その他にもメッキされた水道の蛇口、便座、シンク、バスタブなど材質によっては傷をつけてしまう可能性が。

メラミンスポンジでこすると、一見きれいになったように見えるのですが、実際はこまかい傷がついてしまい、カビや汚れの原因になったりするそうです。では、どんな掃除道具を使えばいいのでしょうか。「使うのはブラシや雑巾ですね」とのこと。こちらもいたってシンプルなのでした。

プロは仕上げだけは手を抜かない

じつはいろいろとラクをしていたハウスクリーニングのプロですが、もちろん絶対に手を抜かないところもあります。それは仕上げ。とくに水まわりの掃除では、徹底して水気を取り除くようにしているそうです。

掃除終わりにはよく換気をし、水滴などを乾いたタオルで拭き取っておくことを欠かしません。なぜならば、残った水気が汚れの原因になるからです。ハウスクリーニングのプロの中には業務用の扇風機を使って、掃除後の部屋を乾かしていることもあります。換気し、乾燥させることが掃除の仕上げではとても重要なのですね。

じつはラクにできる掃除術のまとめ

ハウスクリーニングのプロによれば、掃除に使う道具は特別なものではなく、シンプルなものが多いのだそうです。ブラシに雑巾などを駆使して掃除します。

ちょっと頑固でこびりついた汚れはスクレイパーという金属のヘラを使うそうです。スクレイパーがない場合は使わなくなったプラスティックカードで代用できます。あと使うのは洗剤と水。洗剤は業務用のものを使うのだそうですが、市販されているものと大きな違いはないんだとか。

場所によってはプロにまかせたほうがいいところもありますが、自分でできるところはこまめに掃除したいですね。


◆監修・文/増田剛己
WEBや雑誌などで散歩関係の記事を書いているフリーライター。主な著書に『歩考力』(ナショナル出版)、『思考・発想にパソコンを使うな』(幻冬舎新書)などがある。

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