【しょうが】食べ方を間違うと逆効果に⁉さらに温活効果を高める食べ方とは?

2022/01/30

体を温めると、ぐっすりと眠りやすくなったり体を動かしやすくなりますよね。レッグウォーマーや米ぬかカイロなどの温めグッズを愛用しているかたも多いのではないでしょうか。

体の外からだけでなく、内側も温めることを“温活”と呼びますが、その時に「しょうが」を摂るようにしている人も多いのでは?ところが、ただ食べるだけでは意味がないどころか、体を冷やしてしまう心配があるそうです。

管理栄養士のゆかりさんに、温活に効果的な正しいしょうがの食べ方について教えてもらいました。

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しょうがに含まれている成分とは?

しょうがには、いくつもの有効成分が含まれていますが、その中でも香りや辛み成分である「ジンゲロール」と「ショウガオール」に注目!

「ジンゲロール」は、生のしょうがに多く含まれていて、消炎作用や発汗作用が期待できる成分です。薬味を食べた時に温まる感覚があるかもしれませんが、体の表面を温めているに過ぎないのだとか。

体の内側を温める効果としては、「ショウガオール」が有効です。しょうがを加熱したり乾燥させるとジンゲロールの一部が変化し、ショウガオールとなって内臓を刺激して体を内側から温めてくれるといわれています。

おすすめの食べ方はコレ!

もし、年間を通じてしょうがを薬味として活用しているのであれば、注意が必要です。

もちろん、季節を問わず豆腐や青魚の刺身などにそえて食べるすりおろししょうがはおいしいですが、体の冷えを自覚している人であれば寒い時期の食べ方として向きません。すりおろしたしょうがばかり食べていると、冷えがひどくなることも考えられるのです。

では、単に温めればよいかというと、そういうわけでもありません。

ある研究によるとジンゲロールがショウガオールに変化する条件には、100℃で10分以上できるだけ長く加熱するか乾燥させる必要があることが示されました。なお、焼いたり電子レンジで高温加熱してしまうと、ショウガオールが増えないという結果になっています。

このことから温活として取り入れる場合には、蒸したり煮るなどの調理法がおすすめです。これ以外にも、しょうがを加熱・乾燥させることも、効果的にショウガオールを増やす方法として知られています。具体的には次の通りです。

〈蒸したり煮る場合〉
沸騰させた状態で10分以上加熱する。

〈加熱・乾燥させる場合〉
薄く切って30分蒸してから、天日干しか室内干しでカラカラになるまで数日間乾燥させる。
もしくは、100℃のオーブンで1時間加熱して乾燥させる。

使い勝手UP&長持ちさせる方法

加熱・乾燥させる方法は、丸ごとのしょうがを使い切れない時にはとても重宝しています。

以前は、使うたびに少しずつ切り分けてしょうがを料理に使っていたのですが、この方法を使うようになってからは手で揉んだりミルサーにかけるだけでサラサラのパウダー状になるので、とっても使いやすいです。

細かくすると口当たりも気にならないので、味噌汁やココアに加えて丸ごと飲むことができるし、水分が少ないので保存中に傷む心配をグッと減らすこともできますよ。

ただし、辛味があることからわかるように強い刺激があるため、しょうがの摂り過ぎは禁物。生の状態で10gくらいまでが目安とされていて、乾燥させた状態では3gくらい(小さじ1.5杯)までにすると安心です。

体を内側から温めたい人は、ぜひ、効果的なしょうがの取り入れ方を実践してみてくださいね。

■執筆/ゆかり…保育園調理、セミナー講師、出張料理、料理教室、食育サイトの記事執筆など幅広く活躍中の管理栄養士で食生活アドバイザー。1児の母。
編集/サンキュ!編集部

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 
 

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