「ゆで卵」の保存方法は?正しい方法を知りおいしく使い切ろう!
2022/08/07
この記事では、「ゆで卵」が冷凍・冷蔵・常温それぞれの保存方法に向いているかなど、保存方法について解説しています。また、保存する際のポイントやレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、食材の状態や保存環境によって保存期間は変わります。保存方法にかかわらず、できるだけ早めに消費しましょう。
冷凍?冷蔵?常温?ゆで卵の適切な保存方法や期間を紹介
卵は栄養価の高い食品ですが、その反面、取扱い方法が悪ければ、豊富な栄養を使って細菌が繁殖しやすいともいわれています。卵で増殖する菌のなかには、サルモネラ菌のように重篤な食中毒を引き起こすものも含まれています。
沸騰水で5分以上加熱してつくる固ゆでのゆで卵は、生卵に含まれる菌による食中毒を避けられる、おすすめの調理方法です。
本記事では、固ゆでにしたゆで卵を前提として、保存方法と保存可能な期間について解説していきます。半熟のゆで卵では保存期間が短くなるため、注意してください。
なお、生卵は常温保存も可能とされていますが、ゆで卵にすると卵に含まれる殺菌作用を持つ成分が弱まってしまうため、冷蔵保存が推奨されています。
これから、ゆで卵の保存方法を冷蔵・冷凍・常温に分けて紹介します。ゆで卵の適切な保存方法を知って、上手に使い切りましょう。
冷蔵保存
ゆで卵は冷蔵保存が適しています。殻つきのゆで卵は、家庭での冷蔵保存では、固茹でかつ殻にヒビがない状態で10℃保存した場合は3~4日程度を目安に消費しましょう。
殻をむいたゆで卵や殻にひび割れのあるゆで卵は当日中に消費しましょう。また、冷蔵保存してあった殻つきのゆで卵にひび割れを見つけた場合は、食べるのをやめておいた方が無難です。
殻をむいたゆで卵でも、煮卵にしておくと保存期間を延ばせます。ですが、煮卵にして保存期間が延びても、4~5日以内には消費しましょう。
殻をむいた卵や煮卵にしたゆで卵は、保存容器に入れて冷蔵庫で保存してください。
冷凍保存
保存方法としてよく使われている冷凍保存は、ゆで卵向きではありません。しかしながら、ゆで卵を加工してから保存すれば、冷凍でもおいしさを保つことができます。
砕いたゆで卵にマヨネーズやコショウなどを加えて和える「フィリング」という状態で冷凍保存すれば、3週間~1カ月程度保存可能です。
殻つきのゆで卵は、卵が凍って膨張し、殻が割れてしまうこともあるため、そのまま冷凍するのはおすすめできません。
ゆで卵を加工せずに丸ごと冷凍すると、白身は解凍したときにスポンジ状となり、食感が冷凍前と異なってしまいます。黄身だけであれば、解凍後も冷凍前と比べて遜色なく食べられます。
常温保存
卵は常温でも長期保存が可能ですが、ゆで卵にすると常温保存には向いていません。常温の環境下では、当日中に消費するようにしましょう。気温の高い季節は、さらに消費期限は短くなるため、常温保存は避けて冷蔵してください。
なお、卵は常温でも「生たまご」として採卵日から15日程度は食べられますが、ゆで卵にした場合は熱が加わるため、さらに長期間保存できると誤解する人も多いです。
熱を加えることで、卵を雑菌から守っているリゾチームという成分の働きが弱まり、雑菌が繁殖しやすくなります。
気温の高い時期は、常温の状態に置く時間を短くできるように心がけましょう。
ゆで卵を使ったおすすめレシピ紹介
卵を使った料理は多くありますが、ゆで卵を使った料理は、あまり思いつかないというかたも多いのではないでしょうか。ゆで卵として食べるだけでは、すぐに飽きてしまいます。しかし、料理に上手く活用できれば、飽きずにおいしくゆで卵を消費できるでしょう。
ここでは、ゆで卵を使ったレシピを3つ紹介します。保存しているゆで卵の状態に適したレシピを選択して、試してみましょう。
おすすめレシピ1:スナップえんどうのタルタルサラダ
「スナップえんどうのタルタルサラダ」では、パリッとした食感のスナップえんどうとタルタルソースを合わせたサラダです。
事前に解凍しておいた冷凍フィリングを使えば、レシピのゆで卵をつくる時間とフィリングにする時間を短縮できるため、具材と和えるだけで食卓に1品追加できます。
おすすめレシピ2:豚肉とゆで卵のカレーじょうゆ煮
「豚肉とゆで卵のカレーじょうゆ煮」では、具材とゆで卵をいっしょに煮込むため、冷蔵保存のゆで卵があれば活用できます。
レシピで使用する調味料は煮卵の味つけに近いため、煮卵の状態で保存してあるゆで卵を活用することも可能です。保存してあるゆで卵を使えば、ほかの具材とあわせてすぐに煮込み始めることができ、料理全体としての時短にも役立ちます。
おすすめレシピ3:春キャベツの卵サラダ
「春キャベツの卵サラダ」はゆで卵と具材を調味料で和えるサラダです。ゆで卵とマヨネーズ、コショウを和える工程があるため、味つきで加工してある冷凍フィリングを利用できます。
冷蔵しているゆで卵を使えば、卵をゆでる手間も、ゆでたあと冷めるまで待つ時間もいらず、あっという間に1品できあがります。保存しているゆで卵があれば、時間がなくても簡単にできるおすすめのレシピです。
ゆで卵の正しい保存方法を知って食材をおいしく使い切ろう!
ゆで卵は、基本的に冷蔵保存が向いていますが、加工次第で冷凍保存も可能です。
ゆで卵は常温保存に向かないことや、冷蔵・冷凍保存の方法はそれぞれ異なるということもしっかり理解しておきましょう。正しい保存方法を知っていれば、1度にたくさんのゆで卵をつくっておいてもムダにせずにすみます。
冷蔵保存でも、冷凍保存でもおいしく使い切るために、なるべく早く消費するよう心がけましょう。