「バジル」の冷凍方法は?上手な保存のコツやおいしい活用レシピを紹介
2023/01/23
バジルのおいしさを保ったまま冷凍保存するにはどうすればよいのでしょうか。本記事では、バジルを上手に冷凍する方法を3つ解説し、解凍方法と活用レシピもご紹介します。バジルを上手に活用するためにも、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
バジルは新鮮なうちに冷凍するのがおすすめ
バジルの葉はしおれるのが早く、変色すると風味や味が落ち、乾燥させると香りが失われてしまいます。おいしく保存するためには、バジルが新鮮なうちに冷凍保存するのがおすすめです。
バジルはシソ科のハーブで、甘くさわやかな香りが特徴です。イタリア料理に欠かせないハーブとして知られ、フランス料理、エスニック料理など幅広く使われています。
バジルを購入する際は、「鮮やかな緑色・葉先までピンとしている・育ちすぎていない」など、新鮮なものを選びましょう。
バジルの冷凍保存方法は大きく分けて3つ
バジルを冷凍保存する方法は、葉のまま(生)・刻んで(生)・オイル漬けの3つがあります。
バジルなどのフレッシュハーブの使い道は、刻んで調理に使用したり、葉のままハーブティーに用いたりと、料理にトッピングする以外にもたくさんあります。
冷凍方法は、用途別に使い分けると便利でしょう。
葉のまま丸ごと冷凍する
バジルの葉は丸ごと冷凍できます。生の葉をそのまま冷凍しておけば、サラダやスープのトッピングをはじめとして、どんな料理にも使えるため、簡単かつ役立つ方法です。
水やスープストックといっしょに製氷皿に入れて冷凍する方法もあります。スープやソースをつくる際に便利です。
1:バジルの葉を洗う
販売されているバジルは洗わずに出荷されているため、使用前に洗う必要があります。
とくにバジルは傷つきやすいハーブです。ボールなどに水を張りバジルをそっと入れたら、手をふれずに汚れやホコリが自然に流れ落ちるようにしましょう。
洗ったら、バットやキッチンペーパーなどに重ならないように並べます。葉に水分が残っていると傷む原因になるため、キッチンペーパーで優しくしっかりと水分を拭き取りましょう。
2:食品用ラップで包む
次に、バジルの葉を1枚ずつ茎から外し、葉を広げた状態で数枚ずつ食品用ラップに包みます。このとき、葉が重ならないように並べてください。
バジルは乾燥と冷気が苦手です。空気が入らないようにぴったりと包みましょう。冷蔵庫に入れておいたバジルが黒くなってしまうことがありますが、冷気に直接当たったことが原因の可能性があります。
3:密閉できる容器で冷凍保存する
食品用ラップで包んだバジルは、密閉できる容器に入れてから冷凍してください。密閉できる容器に入れることで、ほかの食材にあたって葉がくずれるのを防ぐことができるでしょう。
刻んで冷凍する
調理時にカットする手間を省きたいなら、刻んでから冷凍する方法がおすすめです。ここからは、バジルを刻んでから冷凍する方法をご紹介します。
ご興味があるかたは、ぜひチェックしてみてください。
1:洗ったバジルの葉を刻む
まず、前述したようにバジルを優しく洗い、キッチンペーパーなどで水分や汚れを拭き取ってから、包丁でバジルの葉を刻みます。
刻んだバジルはソースやドレッシング、薬味などに加えるほか、食材の臭み消しや香りづけにも便利です。好みの大きさに刻むとよいでしょう。
バジルの変色を防ぐためには、ステンレスかセラミック製の包丁を使うのがおすすめです。
2:ジッパーつきの保存袋に入れて冷凍する
ジッパーつきの保存袋に広げるようにして入れ、空気を抜いてしっかり密閉してから冷凍してください。使いやすい分量に小分けにして、食品用ラップに包んでからジッパーつきの保存袋に入れることもできます。
どうしても葉がくっついてしまうときは、ジッパーつきの保存袋に合わせてキッチンペーパーをたたんで入れ、その上にバジルを並べてください。
キッチンペーパーに水分を吸わせながら冷凍することで、凍った水分でバジルの葉がくっつくのを防ぎます。キッチンペーパーは、バジルがしっかり凍ったあとに取り出しましょう。
オリーブオイル漬けにして冷凍する
バジルをオリーブオイルに漬けて冷凍保存すると、香りが逃げにくくなります。
オイル漬けはパスタだけでなく、パンに塗ったりジャガイモなどの野菜にかけたり、ディップにしたりと、さまざまな使い方ができるため便利です。
また、解凍後パスタなどにすぐ使いたい場合は、ジェノベーゼソース(バジルペースト)にしてから冷凍保存もできます。
1:バジルの葉をみじん切りにする
はじめに、バジルを洗ったら水気をよく拭き取り、みじん切りにします。
家庭で育てたバジルを使う場合などは、育ちすぎたバジルや黒い葉は取り除いてください。育ちすぎで硬くなった葉を使うと、青臭さや苦味が出ます。
ジェノベソースをつくる際は、フードプロセッサーを使ってペースト状にするのが簡単な方法でしょう。この場合は、フードプロセッサーでバジルや松の実、調味料がこまかくなめらかになったら、オイルを少しずつ加えて混ぜ合わせます。
2:オリーブオイルを注いでジッパーつきの保存袋に入れ冷凍する
みじん切りにしたバジルをジッパーつきの保存袋に入れ、ひたひたになるくらいの量のオリーブオイルを入れます。空気を抜いて密閉したら薄く伸ばし、平らに寝かせた状態で冷凍保存しましょう。
バジルの変色を防ぐコツとして、空気になるべくふれさせないことが挙げられます。オイル漬けやジェノベーゼソースの場合も同じで、空気が入らないようにすることが大切です。フードプロセッサーにかける際は最小限にし、容器の底をトントンとテーブルに落として空気を抜きましょう。
ジッパーつきの保存袋を平らにして保存することで、冷凍庫内で場所を取らずにすみ、凍ったあとは必要な分量だけ割って使えます。
バジルの解凍方法
冷凍したバジルは、いずれの方法でも凍ったまま使えます。
とくに丸ごと冷凍した場合は、完全に解凍すると香りが逃げやすく、食感や見た目も落ちてしまうため、凍ったまま使うようにしましょう。
刻んで生のまま冷凍したバジルは、そのまま凍った状態でふりかけのように使えます。固まってしまっている場合は、使う分量を手に持ち、軽く力を入れるとパラパラになります。
オイル漬けのバジルは使いたい量だけ取り出し、冷蔵庫に入れて30分程度解凍してから使いましょう。
冷凍バジルの保存期間は?
冷凍したバジルは生のまま保存した場合は約3週間、オイル漬けやジェノベーゼソースの場合は約1カ月保存できます。
バジルはそもそも日持ちしないハーブです。解凍後に少しでもおかしい点があったら食べないようにしましょう。
傷んでいる特徴としては、変色している・葉が柔らかい・ぬめりがあるなどです。
冷凍したバジルの活用レシピ
冷凍したバジルは凍ったまま使え、さまざまな料理に取り入れることができるため大変便利です。ぜひアレンジレシピを活用してみましょう。
定番のパスタから、洋食、エスニック風などとの相性もよく、生のままでも火をとおしてもおいしくいただけます。
カプレーゼ
カプレーゼはトマト、モッツァレラチーズ、バジルのシンプルなサラダです。それぞれの具材がイタリア国旗と同じ色であることから、イタリアを象徴する料理として知られています。
また、カプレーゼとは「カプリ島の」という意味で、カプリ島風サラダの略称です。フレッシュなモッツァレラチーズとフルーティーなトマト、香り豊かなバジルというさわやかな組み合わせに地中海らしさが感じられます。
オリーブオイルや岩塩、粗挽きのブラックペッパーなどをかけて食べられることが多く、素材を楽しむ料理で、ワインにも合う一品です。
バジルオムレツ
バジルの香りと卵がよく合うオムレツです。通常の作り方にバジルを加えるだけの簡単なレシピですが、いつものオムレツが新鮮な味に変わります。
チーズやトマトを加えるのも、いろどりがよくなりおすすめです。好みの具材を入れてアレンジしましょう。
洋風のオムレツ以外にも、台湾の家庭料理ではバジルをたくさん入れた卵焼きが知られています。日本でつくる場合は、台湾バジルの代わりにスイートバジルを使ってもおいしくできます。
ジェノベーゼスパゲティー
ジェノベーゼはイタリアのリグリア地方発祥の伝統的なソースです。バジルとコクのあるチーズ、松の実などを加えてつくられます。ピザやパスタだけでなく、バケットソースや白身魚のムニエルなど、さまざまな食材や料理に合わせられるため重宝するアイテムです。
バジルの保存は冷凍を活用しよう
この記事では、バジルを上手に冷凍する方法を解説しました。傷みやすいバジルも、新鮮なうちに冷凍しておくことで、おいしく保存できます。
凍ったまま使えるため、さまざまなレシピに活用できるのがポイントです。用途によって保存方法を使い分けると、調理時の手間が省けさらに便利でしょう。
多めに購入したときや使い切らなかったときなど、冷凍を活用してバジルを上手に保存しましょう。