旬の「梨」スーパーで買うときにおいしいものを見分けるコツとは?
2023/09/23
夏〜秋に旬を迎える梨は、古くから日本で親しまれている果物で、みずみずしくてさわやかな甘みが人気です。今回は、おいしい梨を見分けるコツを、野菜ソムリエプロで管理栄養士の小島香住さんに教えてもらいました。
梨の旬は8月〜9月
梨の旬は8月〜9月。
7月〜8月に出回る早生種の「幸水」、9月の中生種の「豊水」「二十世紀」、10月の晩生種の「新高」など、7月下旬から出始めて10月まで、さまざまな品種を楽しむことができます。
品種によって貯蔵性に差はありますが、果肉がやわらかく傷みやすい梨は、鮮度の見分け方も大切。
スーパーで買う時においしいものを見分けるコツをご紹介します。
おいしい梨の見分けかた
左右の形が整っている
形が整っているものは、甘みのバラつきが少ない梨です。
扁平やゴツゴツといびつな形ではなく、ふっくらとまん丸に近い形をしていて、左右対称であるものを選びましょう。
皮に傷や色ムラがない
梨は皮の色で品種が分けられます。幸水・豊水に代表される皮が褐色の赤梨系と、二十世紀に代表される皮が黄緑色の青梨系の2種類に大きく分かれます。
どちらの品種も、色が全体にまわっていると完熟のサイン。色ムラがなく目立った傷がないものを選びましょう。
花落ちまで色がまわっている
色ムラを確認するときに忘れずにチェックしてほしいのが、花落ち部分。花落ちとは、実がなる前に花が咲いていた名残の部分で、おしり側のへこみのところです。
梨は上から下へと熟していくので、花落ちがまでしっかり色がまわっていれば完熟していることになります。
ずっしりと重い
しっかり水分を含み甘みがある梨は、ずっしりとしています。手でもった時に、ずっしり重みがあるものは甘くみずみずしい梨です。
大ぶりでも軽いものより、小ぶりでもずっしり重いものの方が甘みがしっかりしています。
旬の梨をおいしく味わおう
洋梨と違って追熟しない梨は、買う時のおいしさの見極めが重要です。形や色をチェックしておいしい梨を選びましょう。
家庭では、みずみずしさと甘さを逃さずに保存するのがポイントです。キッチンペーパーで1個ずつ包み、ポリ袋に入れると水分を逃しにくくなります。
また、上下を逆さまにして保存しておくと甘さが均一になるのでおすすめですよ。
まだまだ残暑が厳しい時期。梨のみずみずしさと甘さで、元気に過ごしましょう。
■執筆/小島香住さん…野菜や果物の専門的な知識をもち発信する“野菜ソムリエプロ”。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおいしく食べてキレイに健康に過ごすための情報を発信している。インスタグラムは@kasumiii.mm。
編集/サンキュ!編集部