【掃除は準備が8割】プロが簡単解決!面倒なリビングの掃除方法の正解
2024/01/21
家族が集まるリビングは汚れやすく、掃除が大変ですよね。毎日面倒に感じているかたも多いのではないでしょうか?そこで、リビングの正しい掃除法をクリンネストの中里愛子さんにお伺いしました。
1.身なりを整える
いつもの格好で掃除に取りかかっていませんか?まとめられていない髪からは毛が落ち、長いスカートは埃をまき散らし、足の裏の皮脂によって埃が家中にまき散らされてしまいます。
掃除に適した動きやすい服装になることで、掃除への心構えができます。そして集中して掃除に取り組むことができ、結果早く美しく仕上げることができるのです。
2.窓とカーテンを開ける
カーテンを開け部屋を明るくし、汚れをくまなく見渡せるようにします。また、掃除は埃が立つものです。締め切ったままだと空中に舞い上がった埃を大量に吸ってしまいます。換気をしながら掃除をするようにしましょう。
3.片づける
床や椅子、机にものが置かれていませんか?ものを移動させながらの掃除は、道具を持ち替えたり、ひとつの大きなアクションで一気に拭いたりすることもできず、効率的ではありません。
また、ものを移動させながら掃除してしまうと、移動しているものから埃が落ちてしまい、汚してしまいます。
すっきり汚れを取りきるには、まずは散らかったものを所定の位置に戻す「片づけ」が必須なのです。
リビング掃除を面倒に感じてしまう大きな要因に、掃除の度に「片づけ」をしなければならないという点です。さらにものの整理ができておらず、その置き場所が決まっていないと、ものを拾ってはどうしようかとウロウロしてしまい、時間と体力を失ってしまいます。
ふだんからものを整理し、その置き場所が明確であれば「片づけ」に迷いはなく、あっという間に終えることができます。そもそも散らかりにくくなり、掃除の前の片づけが不要になるのです。
4.道具の準備
掃除の実作業に入る前に、必要な掃除道具をそろえましょう。掃除の途中で足りない道具を取りに行っては、集中が切れ、掃除の効率も悪くなってしまいます。ふだんからよく使う道具をひとつにまとめておくと準備もラクになりますよ。
コード式の掃除機は黄色いテープがあるところまでコードを出して、コンセントに差し込みましょう。狭い範囲しか掃除機をかけないと思っていても、実際かけ始めると意外とかけ進めてしまうものです。途中でコードがピンと張ってものを引っかけてしまったり、プラグが抜けてしまったりとストレスに感じてしまいます。
5.掃除
すっきりものが定位置に収まり、道具がそろってからの掃除はじつに簡単です。
上方の埃から取り除き、床の掃除機がけをします。張りついた汚れには水拭き、こびりついた汚れには専用洗剤を使い拭き取ります。
埃などの空気の流れで動く汚れは掃除機や乾拭きで十分です。こういった汚れに水や洗剤を使ってはムダに手間が増えてしまいます。
ここまで読んでお気づきかもしれませんが、掃除は実作業に入るまでの準備が重要で、準備8割、掃除2割です。
またリビングに掃除道具を置き、汚れに気がついたときにサッと取り除くようにしておけば、汚れがこびりついたり、溜まることもなく、いざしっかりお掃除をするときに簡単に仕上げることができるのです。ふだんからの「整理収納」と「小掃除」がいつもの面倒なリビング掃除をラクにする最大のポイントなのです。
■執筆/中里愛子…介護福祉士として働く中で、多くの人が片づけや掃除に悩んでいることを知り、家事代行会社に転職。その後、2019年に「片付けサポートおうちPLUS」を起業。現在は、整理収納アドバイザーとクリンネストの資格を活かし、片づけサポートのほか、資格認定講師としても活動。インスタグラムはouchi_plus