バナナ

じつは避けたほうがいいかも!?野菜のプロが教えるバナナの「もったいない」食べ方とは

2024/11/22

バナナにはビタミンやアミノ酸、オリゴ糖や食物繊維など、さまざまな栄養素が含まれていて、健康や美容のために食べる人も多いフルーツです。しかし、バナナの栄養素は、スーパーで買ってから日々変化しているのをご存知でしょうか。

今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、実は「もったいない」バナナの食べ方と、おすすめ解決法について教えてもらいます。

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を...

>>>植松愛実の記事をもっと見る

腸活するなら…完全に熟す前に食べないともったいない!

バナナ

バナナは、店頭に並んでいる段階では比較的固く、完全には熟していない状態で売られていることが多いと思います。固い状態でももちろん食べられますが、買ってから室温でしばらく置いて追熟させてから食べるという人も多いのでは。

しかし、腸活のためにバナナを食べる場合、完全に熟す前に食べないと「もったいない」のです。というのも、腸の調子を整えるのに役立つフラクトオリゴ糖と呼ばれる栄養素は、比較的硬い状態のバナナのほうが多く含まれるため。両端が少し青いくらいの、買ってすぐの状態でバナナを食べるのがおすすめです。

疲労回復には…熟してから食べないともったいない!

バナナ

全体がしっかり黄色くなって熟したバナナには、ビタミンB群が豊富に含まれています。ビタミンB群とは、ビタミンB1やビタミンB2、ビタミンB12といった栄養素のことで、疲労回復に役立つほか、皮膚や髪を維持するのにも効果があります。

よくエネルギー補給のためにバナナを食べることがあると思いますが、その場合は熟したバナナを食べましょう。また、前述のとおり皮膚の健康を保つのにも役立つため、美肌のためにバナナを食べる場合も同様に熟した段階で食べるのがおすすめです。

胃腸の調子を整えるには…黒い点が出てから食べないともったいない!

バナナ

バナナを追熟させると、皮の表面に黒い点がたくさん出てきます。「シュガースポット」と呼ばれるもので、この黒い点がたくさんあるほど、しっかり熟して甘くなっている証拠です。

シュガースポットがたくさん出るほど熟したバナナは、リン脂質と呼ばれる栄養素が豊富です。リン脂質にはさまざまな働きがありますが、そのひとつが、胃の粘膜を守ってくれるというもの。胃潰瘍の予防にも効果があるとされていて、胃の調子を整えたいときにはシュガースポットがたくさん出て全体が黒っぽくなるくらいまで追熟させるのがおすすめです。

なお、黒っぽくなるほど熟したバナナは、ビタミンCが減ってしまうという欠点もあります。そのため、美容のためにビタミンを取りたくてバナナを食べる場合は、あまり熟させすぎないよう気をつけましょう。

目的にあわせてバナナのメリットを最大化しよう!

バナナには多岐にわたる栄養素が含まれているため、どの段階で食べても何かしらの栄養素をちゃんと取ることができ、フルーツのなかでもかなり「優等生」と言うことができます。一方で、腸活や美容など、目的を持ってバナナを食べる習慣をつけようとしている場合は、どの段階で食べるかが重要です。

今回ご紹介した、「もったいない」を避けるコツを押さえて、バナナのメリットを最大化しながらおいしく楽しんでくださいね。

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND