【野菜の新常識】ブロッコリーは生のまま冷凍保存がおすすめの理由
2024/03/10
ブロッコリーを下茹でして冷凍保存する方法をご存知の方も多いでしょうが、今回は生のまま冷凍する方法を紹介します。
野菜ソムリエプロで管理栄養士の小島香住さんによると、生のまま冷凍すれば下処理の手間をかけずに保存期間を長くすることができ、栄養素の損失も最小限・時短調理でおいしく仕上がるなど、いいことづくめなのだそう。
早速、教えてもらいましょう。
小房に分けて生のまま冷凍するだけ!
下茹でしたブロッコリーを冷凍保存することはあるかもしれませんが、これは下茹でもせず生のままを冷凍してOK。
食べやすい大きさにカットしたら、ジッパー付きの冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ入れるだけです。
下茹での手間がなく、作業は2〜3分もあればおしまい。
袋に入れるので省スペースにもなるため、買ってきてすぐに冷凍してしまうのがおすすめです。
使いたい分だけ冷凍のまま「焼く」
調理するときは、冷凍のまま焼いて使うのがポイントです。
表面にかるく焼き色がつく程度まで焼いていきます。解凍と同時に調理ができて、余計な水分も飛ぶのでコリッと食感の残る焼き上がりが実現します。
冷凍ブロッコリーにありがちな、水っぽさが解消されます。下茹でしていないことも、水っぽくならない理由。
茹でずに焼くから、甘味や旨味が凝縮していて味が濃いんです!
ブロッコリーが苦手な家族も「おいしい!」と言って気に入って食べるほど。
焼いたものはそのまま料理の付け合わせにしてもいいし、和えものやサラダなど茹でブロッコリーを同じように使うことができますよ。
栄養素の損失も最小限!調理の時短にも!
ブロッコリーに豊富なビタミンCは水に溶けやすいため、茹でてしまうと流出してしまいますが、この調理法では水を使わないので、ビタミンCの損失はかなり少なくて済みます。
さらに、β-カロテンは油との組み合わせで吸収率が上がるうれしい効果も。
栄養素の損失を少なくするために、ブロッコリーを蒸し焼きにすることもありましたが、冷凍ブロッコリーは火の通りが早いため、加熱時間がかなり短いので本当に優秀ですよ。
これからは生冷凍が新常識
まとめて茹でて、食べきれない分を冷凍保存したものや、市販の下茹で済みの冷凍ブロッコリーを使うことはあるかと思いますが、どうしても水っぽくなってしまいがち。
生冷凍のブロッコリーなら水っぽさを解消しながら、下処理の手間を減らし、栄養素の損失を抑え、調理の時短も叶います。
超優秀な生冷凍ブロッコリー、もう他の保存方法には戻れません。
■執筆/小島香住…野菜や果物の専門的な知識をもち発信する""野菜ソムリエプロ""。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおいしく食べてキレイに健康に過ごすための情報を発信している。
編集/サンキュ!編集部
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