今や「たんぱく質多め」が常識!?ドラッグストアで手に入るヨーグルトを食べ比べ！

ドラッグストアへ行くと、ずらりと棚に並ぶヨーグルト。
おいしさにこだわるだけではなく、いまや栄養価が高めになっている商品も増えているのです。

今回は、管理栄養士のゆかりさんに健康維持＆ダイエットに必須の「たんぱく質」がたっぷりと入ったヨーグルトを教えてもらいました。
食べ比べてみた感想＆おすすめのポイントについてもお伝えしますので、ヨーグルト選びの参考にしてみてくださいね！

それぞれの栄養価は？

今回は、とある全国チェーンのドラッグストアを訪問。
数あるヨーグルトの中から、1カップで10g以上のたんぱく質が含まれている商品を選んでみました。

選んだヨーグルトの詳細は、以下のとおり。（各エネルギー、たんぱく質、炭水化物（糖質）、カルシウムの含有量を記載しています）

1.　OIKOS（オイコス）高タンパク質 プレーン加糖／ダノンジャパン
……内容量113g、92kcal、10g、12.3g、119mg

2.　ギリシャヨーグルト プレーン／トップバリュ
……内容量110g、67kcal、11.9g、5.0g、129mg

3.　TANPACT（タンパクト）ヨーグルト脂肪0 甘さひかえめ／明治
……内容量180g、95kcal、10g、13.7g、384mg

4.　SAVAS（ザバス）MILK PROTEIN ヨーグルト 脂肪0 甘さひかえめ／明治
……内容量125g、80kcal、15g、5.7g、179mg


いずれも、たんぱく質が多めなだけでなく、脂質が少ないことからエネルギーが抑えられていました。
また、甘さ控えめという表記があるものもあり、炭水化物（糖質）は一般的なヨーグルトよりも少なくなっていました。

なお、「TANPACT」のみ、パッケージに上部に表記があるように、鉄分・亜鉛・ビタミンB6・ビタミンDが強化されていていました。
（鉄：4.4mg、亜鉛：3.7mg、ビタミンB6：0.47mg、ビタミンD：6.2～12.4μg）

ちなみに、日本食品成分表に記載されているヨーグルト100gあたりの栄養価は、次のとおりです。

・ヨーグルト（無脂肪無糖）……
エネルギー：37kcal、たんぱく質：4g、炭水化物：5.7g、カルシウム：140mg、鉄：0mg、亜鉛：0.4mg、ビタミンB6：0.04mg、ビタミンD：0μg

・ヨーグルト（脱脂加糖）……
エネルギー：65kcal、たんぱく質：4.3g、炭水化物：11.9g、カルシウム：120mg、鉄：0.1mg、亜鉛：0.4mg、ビタミンB6：0.02mg、ビタミンD：0μg


今回は、無糖と加糖が混在していたため、それぞれの栄養成分を比較対象としてご紹介しています。

食べ比べてみた結果……

今回のチェックポイントは、【なめらかさ】【味わい】【甘さ】の3点。

なめらかについては、口にしてみたときの舌触りで判断しています。

味わいについては、同じく口にしてどのような味を感じたかということで表現しています。
また、口に残る余韻も判断の参考にしています。

甘さについては、普段食べている一般的な加糖ヨーグルトと比較して判断をしています。
「ギリシャヨーグルト」については、無糖タイプであったため表記を省いています。


それぞれの項目をまとめた結果は、次の表のとおりです。

なめらかさについては、「Oikos」「SAVAS」が圧倒的でした。
「SAVAS」は蓋を開けた時のヨーグルト表面のなめらかさはそこそこだったのですが、口にすると十分ななめらかさが感じられました。

味わいについては、「Oikos」「ギリシャヨーグルト」「SAVAS」「TANPCT」の順で濃厚さが感じられました。
いずれも脂質の含有量は0gでしたが、濃厚さに違いがみられるという結果に。

甘さについては、「SAVAS」が一番強く感じました。
使われている甘味料で一番多いものは、「Oikos」が砂糖、「TANPACT」がアスパルテーム、「SAVAS」がエリスリトールとなっていたため、甘みの強さ以外に後味の違いも。
個人的には「Oikos」が一番すっきり、「SAVAS」が長く口の中に残る、と感じました。

商品別おすすめポイント！

筆者の家族も交えて食べ比べしたところ、「Oikos」「TANPACT」の順に人気がありました。

このように、同じようにたんぱく質が多いヨーグルトであっても、さまざまな違いがあることがわかりました。
基本的には好みで選ぶのがいいと思いますが、それ以外にもおすすめの選び方をご紹介します。

・とにかくたんぱく質を多く摂りたい、あまりたくさん量を食べられないかたは「SAVAS」。

・バランスよく栄養が摂りたい、栄養不足が気になるかたは「TANPACT」。

・小腹を満たしたい、食べ過ぎを抑えたいけれど満足感も欲しいかたは「Oikos」。

・甘さが苦手、スイーツづくりや料理に使いたいかたは「ギリシャヨーグルト」。
水切りしなくても水分量が少なくなっているため使い勝手が良く、一般的なヨーグルトよりもコクが期待できますよ。

ぜひ、それぞれの特徴を参考に、お気に入りの高たんぱくヨーグルトを見つけてみてくださいね！

■執筆／ゆかり…保育園調理、セミナー講師、出張料理、料理教室、食育サイトの記事執筆など幅広く活躍中の管理栄養士で食生活アドバイザー。1児の母。
編集／サンキュ！編集部

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