お弁当

冬でも注意!家族を食中毒から守るための5つのポイント

2023/12/28

野菜料理家・調理師でサンキュ!STYLEライターの越野美樹です。

最近、食中毒のニュースをよく目にしますね。食中毒というと飲食店やテイクアウトのお弁当、お惣菜、お菓子などのイメージですが、じつは家庭でも食中毒が多いのです。また、食中毒といえば暑い季節だと思いがちですが、冬にもよく発生します。

惣菜店を約20年経営した経験から、家庭で食中毒を起こさないためのチェックポイントをお伝えします。

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「つけない」

おにぎり

食中毒は、食品や調理場、調理する人になどについている細菌やウイルスなどが体内に入ることで発生します。食中毒を予防するために、食中毒の原因が細菌の場合は、3つの原則を守ることが大切です。一つ目は、「つけない」。わが家では以下の工夫をしています。

【手洗いをする】
・外出から帰ってきたとき、調理をする前、トイレの後、肉や魚をさわった後などに手洗いする

【分ける】
・肉や魚をスーパーなどで購入したらビニール袋に入れ、帰ったらすぐにそのまま冷蔵庫に入れて細菌やウイルスがつかないようにする
・調理ずみの食品に洗い物の水や、肉や魚を切った汁が飛ばないようにする、調理ずみ食材を調理場以外に置いたりラップなどをする
・肉や魚を切る場合はまな板を分ける

「増やさない」

サーモンソテー

二つ目は、「増やさない」。ほとんどの細菌は高温多湿の環境で増えやすいため、10℃以下で保存し、清潔を保つことが大切です。わが家で気をつけていることは、こちらです。

【低温で保存】
・食材やつくった料理を常温で保存しない
・熱いものはしっかり冷めてから冷蔵または冷凍する
・常備菜でも翌日までに食べるようにする

【清潔を保つ】
・調理道具や常備菜を入れる容器はよく洗って清潔な布巾やキッチンペーパーで拭く
・調理した食材は水気が多いといたみやすいので、煮汁はなるべく煮切る

「やっつける」

まな板

3つ目は、「やっつける」。食中毒の原因となるほとんどの細菌やウイルスは、加熱することで死滅します。しっかり火を入れ、調理器具も殺菌することが大切です。わが家では、以下のことを気をつけています。

【しっかり加熱】
・料理はしっかり中まで火を入れる

【菌を無くす】
・調理器具は使う前に再度洗う
・お肉やお魚を調理したらまな板や包丁をなどをよく洗って熱湯消毒する

「持ち込まない」「広げない」

手洗い

ノロウイルスなどのウイルスは、食品中では増えず、わずかな汚染がつくことで広がります。細菌性の食中毒は夏が多いですが、ウイルス性の食中毒は冬に発生することが多いでので、これからはとくに気をつけたいですね。

ウイルスが原因の食中毒も、「つけない」「やっつける」は同じです。ただ、ウイルスは少しの数でも食中毒が発生するので、「増やさない」は当てはまりません。「増やさない」の代わりに、「持ち込まない」「広げない」ことが大切です。

【持ち込まない】
・ウイルスに感染しないように気をつけて、健康管理をする
・お腹の調子がよくないなと思ったら無理に調理をしない

【広げない】
・工程が変わるごとに手洗いをする
・調理器具は洗剤でよく洗い、定期的に熱湯消毒する

家族の健康を守ろう

ビビンバ

食品や自分の手、シンク、調理道具などには細菌やウイルスがいるということを認識することが大切です。レシピを検索しながらお料理なんていうときもあるかと思いますが、スマホにも菌やウイルスがたくさんついているので、スマホを触ったら手を洗ってからお料理に戻ってくださいね。

ちょっとしたことで、食中毒は起きますし、なかには重篤になる食中毒もあります。ちょっとした心づかいで自分や家族の健康を守ることができますよ。お料理の前やお料理中に、ちょっと意識してみてくださいね。

◆この記事を書いたのは・・・越野美樹
野菜料理家・ライター。基本調味料で野菜のおいしさを引き出す料理、自然住宅・田舎暮らし・SDGs、暮らしの節約術など、レシピやコラムでご紹介しています。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 
 

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