食卓

ご飯と汁物の正しい位置ってあるの?【子どもに伝えたい和食のマナー】

2024/12/06

食の選択肢が豊かな日本とはいえ、1日に1回はお米食という家庭が多いですね。ご飯茶碗と汁物椀の置く位置に、正解はあるのでしょうか?
食育インストラクターでサンキュ!STYLEライターのracssが説明します。

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ご飯は左、汁物は右が和食の配膳マナー

和食の配膳
ご飯が左、汁物は右

基本的な和食の配膳位置をおさらいしましょう。
ご飯茶碗は左に置き、汁物椀を右に置きます。おかずはその後ろに置きます。
そして手前に箸を揃え、箸置きに横向きで置きます。箸の先端は左を向くようにします。

ただし、住んでいる地域によっては異なる場合もあります。

主食が左側

室町時代からこの配膳ルールができたとされています。左側に位の高いもの、貴重なものを置くという根本的な考え方で並びが決められてきました。
日本は古くからご飯が主食なので、優先順位が高いと見なし左に位置づけられています。
「主食が左側」と覚えましょう。

右手に箸を持つとして、左にご飯茶碗があると取りやすく、理にかなってもいます。ただし、食べる人が左利きだとしても配膳位置は変わりません。

汁物がないときや麺類のときは

主食が左側

汁物がなくて丼ものとお漬物という場合とか、麺類のときもありますよね。そんなときの配膳は?

このときも「主食が左側」という基本ルールで考えましょう。
丼ご飯が左側、それ以外のお漬物やお茶などがあれば右側にセットします。
麺類も主食なので左側になります。例えばお蕎麦なら麺が左側、つゆや薬味が別のときは右側に置けばOK。

祖父母に教わった食事のマナー

わたしは幼いころ、祖父母と一緒に食卓を囲む暮らしだったので、器の位置や食べる順番について祖父母から教えてもらう機会がありました。
食卓を拭いてお箸やお茶碗を並べるのはわたしの仕事でしたし、食事中のマナーや食べる順番はよく祖父が教えてくれました。
祖父に怒られたくないな、と思うとちょっと緊張してしまったのを覚えています。でも一度身についた基本マナーは何十年経っても忘れることがありません。今思うととても感謝です。

食事のマナーなど伝統的な作法をきちんと教わる機会が減っているのが今の日本。子どもたちも1人でご飯を食べることが多かったり、大人も忙しいと「きちんと配膳」なんて気にしていられないよ、という場合もあることでしょう。
でもマナーは本やネットでも調べて身につけることができます。細かなルールまでは必要ないとしても、基本的な食事のマナーは家族で伝えていきたいですね。

和食のご飯と汁物配膳ルールまとめ

和食の場合の配膳ルールは、ご飯が左側、汁物が右側です。迷ったときは「主食が左側」で覚えておくと良いかもしれません。

◆この記事を書いたのは・・・racss(らっくす)
調理師・食育インストラクター2級・菜園家。
もっと楽しく&健康的に食べたくなる食のはなしを発信します。

 
 

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