「タルタルソース」と生肉料理は知られざる関係が!?名前の由来&マヨネーズ不要でつくれるレシピをご紹介!

2025/03/06

みなさんは、「タルタルソース」と聞くと、マヨネーズをベースにシャキシャキとした玉ねぎやピクルスなどを混ぜたものを思い浮かべるのではないでしょうか。大手調味料メーカーのサイトでもそういったレシピが紹介されていますが、じつは刻んだ肉を使った料理が由来なのだとか!

今回は、管理栄養士のゆかりさんが、タルタルソースの名前の由来の秘密についてご紹介します。
また、最近つくって好評だったタルタルソースレシピもあるので、参考にしてみてくださいね。

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとして...

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「タルタルソース」とは?

タルタルソースは、マヨネーズにつぎのような食材を加えたものが一般的。

・玉ねぎやパセリなどの香味野菜
・ピクルス
・ゆで卵
これら全てもしくは一部を加えて細かく刻んで和えたものが「タルタルソース」とされています。エビフライやチキン南蛮などの揚げ物などに添えられることが多いですね。

また、甘酢に香辛料を加えた液に漬けてつくるピクルスや、レモンの果汁などが使われている場合には、タルタルソースにほどよい酸味が加わります。そのため、マヨネーズの油分を多く含むにもかかわらず、あっさりと食べられるという特徴も。

ちなみに、同じように「タルタル」がつく料理名には「タルタルステーキ」があります。

タルタルステーキとは牛肉や馬肉を生のまま刻み、オリーブオイル、塩、こしょうなどを混ぜ、薬味(にんにく、ケッパー、ピクルスなど)や卵黄をのせて提供される料理のことを指します。

このほか、生マグロなどの魚を刻んだものも「タルタル」という料理名がつけられることもあるのです。このように、食材を刻んで和えて食べるものに「タルタル」という名が付くことが多くなっていますよ。

「タルタル」という言葉の由来は?

そんな「タルタル」料理ですが、フランスなどの洋食をイメージしがち。しかし、じつはその語源は現在のモンゴルあたりと言われているのです。

その昔、中央アジアの遊牧民たちはタタールと呼ばれていました。西ヨーロッパではタタールのことを「タルタル」と表現し、その人たちから伝わった料理も「タルタル」と呼ばれるようになったという説があります。

タタールの人たちが口にしていた料理というのが、硬くて食べにくかった馬肉を刻み、潰して味付けした料理なのだとか。それがヨーロッパに伝わり、より身近な牛肉に置き換えられた際に、臭みを抑える目的で香味野菜などが加えられ、今日のような料理に進化を遂げていったと言われているのです。

ちなみに、最近では「タルタル」という料理名は、異国風という意味合いで使われることもあるのだそう。

「タルタルソース」をアレンジしておいしく楽しもう!

先日、筆者が開催した料理教室で、絹ごし豆腐を使ったタルタルソースのレシピを提供してみました。

材料にはマヨネーズを使わず、生の玉ねぎ、たくあん漬けを刻んで洋風の味付けにしたのですが、これが大好評!
タルタルソースはもっと自由に、食材を組み合わせたり置き換えたりして楽しんでもよいのだと安心しました。

そのときのレシピがこちらです。

<材料>2人分
・絹ごし豆腐……150g
・オリーブオイル……小さじ2
・ゆず果汁……小さじ1強
・塩……2つまみくらい
・ツナ水煮缶……20gほど
・長ねぎ……20gほど
・たくあん…1切れ

<つくり方>
1. 絹ごし豆腐は水気を切ってキッチンペーパーに包む。耐熱皿にのせて電子レンジ600Wで3分ほど加熱する。
2. 火傷に注意して1のキッチンペーパーを新しいものに取り替え、15分ほど置いておく。
3. キッチンペーパーの上から軽く押しつぶし水分を捨て、ボウルに豆腐だけを移し、ブレンダーで滑らかにする。
4. オリーブオイル、ゆず果汁、塩、汁気を切ったツナ、刻んだ長ねぎとたくあんを加えて混ぜたら完成。
(ツナの汁はスープに加えたり、だしとして活用する)

タルタルソースは、ドレッシング代わりにサラダへかけたり、サンドイッチにはさむのも◎。

ぜひ、いつものタルタルソースに飽きたら、このレシピでつくってみてはいかがでしょうか?

■執筆/ゆかり…保育園調理、セミナー講師、出張料理、料理教室、食育サイトの記事執筆など幅広く活躍中の管理栄養士で食生活アドバイザー。1児の母。
編集/サンキュ!編集部

 
 

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