高カロリーおやつの代表格「ケーキ」vs.「ポテトチップス」太りやすいのはどっち?

2022/04/20

高カロリーおやつの代表格とも言える「ケーキ」と「ポテトチップス」。どちらのほうが太りやすいのか、気になる人も多いのでは。

そこで、管理栄養士と食生活アドバイザーの資格を持つライターのゆかりさんに、「ケーキ」と「ポテトチップス」、どちらが太りやすいのかについて解説してもらいました。

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとして...

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カロリーだけで比べると違いはほぼナシ

ともに高カロリーで、脂質や糖質の多い「ケーキ」と「ポテトチップス」。

一般的なケーキの材料は小麦粉、卵、砂糖、バターやクリームなど。「ケーキ」の種類によっては、これにチョコレートやクリームチーズなどが加えられることもあります。また、しっとりとした口当たりからわかるように、全体の3~5割ほどが水分となっています。

ポテトチップスにはじゃがいも・塩・油などが使われています。揚げてつくられるため水分量が2%ほどと非常に少なく、容量に対して必然的に脂質や糖質の含有量が高くなっています。

1食分をケーキ1カット(100g前後)、ポテトチップス1袋(60g前後)とした場合に、それぞれのカロリーと脂質の含有量を比較すると、その量はほぼ同じくらい。データ上では、どちらが太りやすいということは言い切れません。

太りやすさを左右する要素は“タンパク質”にあり!?

1食分のカロリーで比較すると、「ケーキ」と「ポテトチップス」はほぼ同じ。しかし、ある栄養素に注目することで、太りやすさの違いが見えてきます。それは、三大栄養素のひとつであるタンパク質。

じつは糖質、脂質、タンパク質は消化にかかる時間に差があり、具体的に言うとタンパク質は糖質の消化時間よりも2倍ほどかかると言われています。

そこでタンパク質の量で比較すると、ポテトチップス1食には約3%ほどしか含まれていないのに対して、ケーキには6~9%ほど含まれています。量として多いわけではありませんが、それでもケーキのほうが腹持ちはいいでしょう。

腹持ちがいいと、その後の食事量を抑えることにも繋がります。結果として1日の摂取カロリーを抑えることが期待できるわけです。

味の違いによっても差が出る?

ピンク板にイチゴのショート ケーキ
Yulia Lisitsa/gettyimages

さらに、味の面でも「ケーキ」は「ポテトチップス」に比べて太りにくいポイントがあります。

「ケーキ」と「ポテトチップス」のどちらにも脂質が多く含まれ、片方は甘味、もう一方は塩味がそれぞれ強くなっています。塩味はミネラルを含む味として体に適度に必要なものですが、この塩味(塩分)が脂質と組み合わさると、食欲が増進されることが指摘されています。

さらに、「ケーキ」はフォークなどを使って少しずつ食べ進めることが多いですが、ポテトチップスは手でつかんで何枚もまとめて口に入れる人も多いのでは?

後者は、塩分+脂質の味であることに加え、厚みがないため一気に食べ進めやすい傾向にあるのです。そのため、気づいたら1袋カラになってしまっていた……という経験がある人もいるはず。

ゆっくりと味わって食べるこで満足感が得やすくなる、と言われていることから、速く食べ終えてしまうと少量では物足りなく感じてしまう可能性があります。結果、「ポテトチップス」は食べすぎてしまいやすい傾向にあると判断できます。

ポテトチップスを「太りにくく」食べるコツは?

とは言え、「ポテトチップスをケーキに変えて食べればいい!」というのは極端すぎるし、現実的ではありません。

そこで筆者が提案したいのが、太りにくくするひと工夫。

たとえば、できるだけ一口に含む量を減らす――具体的に言えば、1枚ずつ口に入れ、ポテトチップスの香りや食感、噛んだときの音を感じながら味わうようにしてみましょう。そうすることで、相対的に噛む回数を多くすることができ、すべてを食べ終えるまでに時間がかかるため、結果として食べすぎを抑えることが期待できるのです。

それに加えて、

・成型ポテトチップス
・揚げていないタイプ
・シンプルな味つけのもの

などを選ぶのもおすすめです。

「成型ポテトチップス」とは、乾燥したじゃがいものフレークに調味料などを混ぜて成型し揚げたものを指します。袋ではなく筒型の容器に入れられていることが多く、同じ形にそろっているのが特徴です。こちらの場合、通常の「ポテトチップス」に比べ、カロリーと脂質がやや少なく、タンパク質がやや多く含まれているのです。

揚げていないタイプの「ポテトチップス」は、ノンフライや焼きポテトチップスなどの表記がされていることで見分けられます。揚げていないぶんだけ脂質の含有量が低くなり、それとともにカロリーも控えめに。

塩以外にうま味調味料などが加えられていると、食欲が増進されてしまいます。塩だけが使われているものを選ぶのが、食べすぎ防止には最適といえるでしょう。

「ケーキ」ならOK!というわけではありません

なお、誤解してほしくないのが、「ケーキ」であればたくさん食べても大丈夫というわけではないということ。

おやつの目安は1日あたり200kcalとされています。これは、食事からの栄養素も十分にとることを考えたうえで推奨されている数値。

「ケーキ」1カットや「ポテトチップス」1袋を食べれば、その目安を超えてしまうでしょう。そのため、それぞれ2/3くらいに抑えるのが太らない食べ方の理想です。あえて一般的なものよりも小さいサイズを選ぶ、誰かとシェアする、取り分けて残りはすぐに手が届かない場所へしまうなどの工夫をするといいかもしれません。

全部食べられないことを残念に感じるかもしれませんが、まったく食べられないよりはマシと考えるようにしましょう。そもそも、おやつとは食事で不足する栄養素を補ったり、気分転換がおもな目的。量を食べることとは切り離して考えるべきなのです。

ぜひ、紹介した内容を参考に、太りにくい食べ方を取り入れてみてはいかがでしょうか。

■執筆/監修・・・

管理栄養士・ゆかりさん

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとしても活動。

参考サイト

 
 

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