【管理栄養士監修】賞味期限切れの「カステラ」はいつまで食べられる?開封状態に分けて解説
2020/07/01
おいしいカステラがいつまで味わえるのか、賞味期限を基準に検証していきましょう。今回は、賞味期限切れのカステラはいつまで大丈夫なのかを、期間別に分けて解説していきます。また、カステラの保存方法についても詳しく言及していきます。
賞味期限と消費期限の違いは?
まず、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。
賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた食べ物などが、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限に関わらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
カステラは賞味期限が過ぎても食べられる?
カステラには賞味期限が印字されているものが多いので、前述のとおりその期限を過ぎても食べられると言われています。
ただし、直射日光が当たらない風通しの良い場所で、未開封のまま、急激な温度変化の影響を受けず、正しく保存されていたカステラに限っての話です。
封が開けられている・高温多湿の場所に置かれていたなどの悪条件で保存されていたカステラは、賞味期限内でも食べるときには注意が必要です。
傷んだカステラの特徴
賞味期限を大きく過ぎたり保存状態が悪いなど理由でカステラが傷んでくると、カビが生えたり、酸っぱい臭いや味が発生したりします。このような状態のカステラを食べると健康に害を及ぼす恐れがあるので、決して口にしてはいけません。
以下に、傷んだカステラの特徴を2つ紹介していきます。これらを参考にして、傷んだカステラは絶対に食べないように気をつけていきましょう。
特徴1:カビが発生する
カステラにはカビが発生する場合があります。カステラに発生するカビは主にワレミアという種類です。
ワレミアはカステラ以外にも、チョコレート・ようかん・干し柿・まんじゅうなど糖度が高めの食品に発生しやすい真菌。ワレミアは2ミリから3ミリの焦げ茶色の点々となって、傷んだカステラの表面に現れてきます。カビ毒はありませんが、人によってはアレルギーを引き起こす可能性があります。
特徴2:酸っぱい臭いがする
傷んだカステラからは、酸っぱい臭いやアンモニアのような臭いがします。
賞味期限切れで古くなったカステラに含まれる卵のたんぱく質が、微生物の繁殖によって分解され、腐敗臭を放つことが原因だと考えられています。
【日数別】賞味期限切れのカステラはいつまで食べられる?
賞味期限が切れたカステラは口コミなどによると、10日程度は期限を過ぎても食べることができると言われています。ただし、まったく開封していない状態で正しい方法で保存されていたカステラに限って言えることです。
賞味期限はおいしく食べられる期間という意味です。カステラの場合は消費期限と書かれていないので、傷みやすい部類の食品ではないと認識されているため、ある程度は日持ちがすると言われています。
賞味期限が1~3日過ぎたカステラ
賞味期限を1日~3日過ぎたカステラは食べられると考えられています。ただし、未開封で正しい保存方法で保管してあった場合に限りという意味です。
開封したまま高温多湿で直射日光が当たる場所に置いてあったカステラは、賞味期限内でも食べられなくなる可能性があります。カステラの保存は、パッケージなどに記載された項目通りにしっかりと行ってください。
賞味期限が1週間過ぎたカステラ
袋を1度も開けておらず、日陰で風通しの良い場所に置かれていたり、冷蔵庫や冷凍庫に保存されていたときに限り、賞味期限が1週間過ぎたカステラは食べられると言われています。
食品がまだ食べられるのかどうかの目安として、賞味期限を0.8で割った方法がよくネットなどで紹介されています。あくまで目安ですが、そこから換算しても、賞味期限を1週間過ぎたカステラは食べられると考えられています。
賞味期限が1カ月過ぎたカステラ
賞味期限が1カ月過ぎたカステラは、腐敗が始まっている可能性があるため、口にしない方がよいでしょう。カステラには消費期限が書いてありませんが、卵が使われているため、それに含まれるたんぱく質によって微生物が繁殖する危険性があるからです。
たとえ正しいやり方で常温保存されていた未開封のカステラであったとしても、食べない方がよいでしょう。
カステラの正しい保存方法
カステラの正しい保存方法は、常温で風通しの良い日陰の場所に置いておくこと。
カステラは、冷蔵・冷凍保存も可能です。しかし、開封後は雑菌が繁殖しやすく、乾燥してパサパサとした食感になるため、できるだけ早く消費するようにしましょう。
開封済みのカステラは、ラップでぴったりと包んだり、ジッパー付きの保存袋などで必ず密閉して保存し、できるだけ早く消費するようにしてください。
冷蔵・冷凍で保存する
暑い時期や、カステラを開封した後は、冷蔵庫や冷凍庫での保存がおすすめです。ただし、冷蔵庫の中は湿度が低く乾燥しやすいため、しっかり密封した状態であることを確認しましょう。また、開封したものは傷みやすいため、できるだけ早く消費しましょう。
また、冷蔵庫や冷凍庫に入れてもカステラの賞味期限は伸びません。期限内に食べ切るようにしてください。冷蔵庫や冷凍庫で保存するとカステラが硬くなりますが、ひんやりとした食感になるので、夏場はおいしくいただくことができます。
賞味期限切れのカステラには要注意!無理して食べないようにしよう!
カステラはメーカーにもよりますが、常温で保存できて比較的日持ちすると言われている食品です。しかし賞味期限内に食べ切った方がおいしくいただけますし、体にも安全です。
カステラは卵が使われているため、賞味期限を過ぎると腐敗する可能性があります。冷蔵庫で保存しても傷むことがあるので、賞味期限はしっかりと守り、日付を過ぎたカステラは無理に食べないようにしましょう。