【管理栄養士監修】賞味期限切れの「モッツァレラ」はいつまで大丈夫?傷んだときの特徴を解説!
2020/12/21
モッツァレラはサラダやパスタ、おつまみなどにもおすすめのチーズです。チーズの中では賞味期限が短いため、いつの間にか賞味期限が切れていたということもあるのではないでしょうか。モッツァレラが傷んだときの特徴や保存方法についてご紹介します。
モッツァレラの賞味期限は?
モッツァレラはイタリア産のチーズです。ナチュラルチーズの中の、熟成されていないフレッシュタイプに分類されます。本来のモッツァレラチーズの原料は水牛の乳ですが、今は牛乳で代用したものが主流です。
プロセスチーズより賞味期限はかなり短く、メーカーにもよりますが、20日~30日前後に設定されている場合が多いでしょう。開封後はすぐに食べるのが理想です。
フレッシュモッツァレラは食塩水に浸かった、大きめの丸いボール状のものが主流ですが、小さく一口サイズになったチェリータイプも人気です。
カマンベールチーズやチェダーチーズなどと比べると、脂質やカロリーが低いものが多いです。そのまま食べてもよいのですが、味にクセがないので料理食材としても使われています。
賞味期限と消費期限の違い
ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。
賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。
賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。
お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限に関わらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
賞味期限が過ぎて傷んだモッツァレラの特徴
賞味期限が切れた食品は、すぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、保存状態によっては早く傷んでしまう可能性があります。特に、モッツァレラは元々の賞味期限が短いため、注意が必要です。
モッツァレラが傷んでいれば、いくつかの特徴が見られます。
特徴1:味の変化
傷んでいるモッツァレラは、酸味の強い味がする可能性があります。この場合は、食べないのが望ましいです。
また、温度変化によって発酵が進むと、二酸化炭素が発生してチーズの中に入りこみ、苦味や酸味、舌のしびれを感じることがあります。さらに、冷蔵庫から出してすぐのモッツァレラは、ゴムのような食感に感じられることもあります。
これらの場合は傷んでいるわけではありませんが、パッケージに浸かっているモッツァレラを取り出してしばらく空気に触れさせたり、加熱させた後の状態を判断基準にするといいでしょう。
特徴2:異臭がする
カビによる異臭、またはアンモニア臭がするようなら要注意です。モッツァレラは一般的なチーズ臭や発酵臭がほとんど無く、匂いが少ないチーズと言われています。
傷んでいるか心配なときには、香りをチェックするのがよいでしょう。
多少のアンモニア臭であれば好みにもよりますが、食べられる可能性はあります。ただし、異臭以外にも異常がみられる場合は、傷んでいることが考えられるので食べないようにしましょう。
特徴3:色や形状の変化
変色したりドロドロに溶けてしまったモッツァレラは、食べないようにしましょう。変色の原因として考えられるのが、カビなどの微生物の増殖です。
一般的に未開封の塩水に浸かったフレッシュタイプのモッツァレラチーズは、カビが生えにくくなっています。しかし、開封後に時間が経っていたり、パッケージが破損するなどした場合はカビが生える可能性があるので、食べる前にはよく確認するようにしましょう。
賞味期限が1週間過ぎたモッツァレラは食べられる?
2~3日賞味期限が過ぎたモッツァレラは食べられる可能性が高いですが、1週間過ぎたものはあまり食べないほうがよいでしょう。モッツァレラなどのナチュラルチーズ全般は「生もの」だと認識するのが望ましいです。
賞味期限はあくまでも目安です。賞味期限切れのモッツァレラを食べる場合には、未開封で正しく保存されている場合が前提です。開封したらすぐに使用し、残ったら適切に保存する必要があります。
賞味期限が1週間過ぎたモッツァレラをどうしても食べる場合には、見た目や臭い、味などを確認して自己責任で食べましょう。
モッツァレラの保存方法
モッツァレラを含むチーズは、開封後できるだけ早く食べる必要があります。食べ切れない場合の保存は可能ですが、風味が劣化することは避けられません。また、なめらかな舌触りがボソボソになることもあります。
保存方法が適切でないと、賞味期限より早く傷んでしまう場合があります。正しい保存方法を把握し、きちんと管理しておいしくモッツァレラを食べましょう。
冷蔵で保存する
モッツァレラは未開封の場合、パッケージのまま10℃以下で冷蔵保存してください。開封後は保存液から出して水気を切ってからラップに包み、冷蔵保存するのが適切です。
また、ラップに包んだ後さらに密閉容器に入れると、乾燥を防げます。チーズに他の食品の匂いがつかないように、匂いが強いものと一緒に保存しないように注意しましょう。
また、開封後は品質の低下が早いので、なるべく早いうちに食べ切ってください。
冷凍保存できる?
基本的にモッツァレラは冷凍保存に向いていません。
しかし長期間保存したいのなら、使いやすい大きさにカットしてラップに包み、さらに保存袋へ入れて空気を抜いて密閉してから冷凍保存しましょう。モッツァレラは冷凍保存すると食感が悪くなるため、加熱調理がおすすめです。
使うときは、解凍せずにそのまま調理に使うことができます。
また、最初から冷凍で販売されているモッツァレラもあります。開封後のモッツァレラは、1カ月を目安に食べ切るようにしましょう。
余ったモッツァレラの活用方法
モッツァレラはクセのない淡泊な味のチーズなので、いろいろな料理に使えます。
醤油やワサビなどの和の調味料と和えるだけでも、おいしいおつまみになるでしょう。また、ジャムやハチミツなど甘いものとの相性もよいです。市販のピザに余ったモッツァレラをのせてもよいでしょう。
さまざまなアレンジ方法を参考に、おいしくモッツァレラを食べましょう。
賞味期限切れのモッツァレラには要注意!無理して食べないようにしよう!
モッツァレラをおいしく食べられる期間は、保存状況によっても異なります。色や臭いで判断してもよいのですが、心配なら食べないという選択が賢明です。
おいしく食べるためにも、正しい保存方法を守り、忘れずに賞味期限をチェックしましょう。期限が切れてしまった場合は、無理をして食べないようにしてください。