【管理栄養士監修】賞味期限切れの「マスカルポーネ」はいつまで大丈夫?傷んだときの特徴を解説!
2020/12/27
マスカルポーネはティラミスだけでなく、パスタやサラダなどさまざまな場面で活躍するチーズです。しかし、チーズは日持ちする印象からいつの間にか賞味期限が切れていたということもあるのではないでしょうか。マスカルポーネが傷んだときの特徴や保存方法についてご紹介します。
マスカルポーネの賞味期限は?
マスカルポーネの賞味期限はメーカーにもよりますが、3カ月前後に設定されている場合が多いようです。短いものでは、賞味期限が1カ月未満ということもあるので、商品ごとに賞味期限を確認してください。
イタリア原産のクリーム状のチーズで、フレッシュタイプのナチュラルチーズです。水分を多く含んでいるので、ほかの種類のチーズと比べると日持ちが短くなっています。
日本ではティラミスの材料として有名で、主に製菓用とされています。同じタイプのチーズにクリームチーズなどがありますが、マスカルポーネのほうが酸味がなく、軽い質感が特徴です。
賞味期限と消費期限の違い
ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。
賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。
賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限をすぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。
お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。
もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限に関わらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。
賞味期限がすぎて傷んだマスカルポーネの特徴
賞味期限がすぎたからといって、すぐに食べられなくなるわけではありません。見た目や味が変わらなければ、おいしく食べられる可能性はあります。しかし、保存状態によっては早く傷んでしまう場合があります。
マスカルポーネが傷んでいれば、いくつかの特徴が見られます。
特徴1:カビが発生する
マスカルポーネは水分が多いため、カビが生える可能性があります。表面に赤や黒色などのまだらな変色が見られた場合には、カビであることが考えられるので、その場合は食べないようにしましょう。
また、マスカルポーネの表面に水分が出ていることがありますが、これはヨーグルトに見られる上澄みと同じ、乳清やホエーと呼ばれるもので、食べても問題ありません。
特徴2:異臭がする
チーズが傷むと不快な臭いがすることがあります。微生物の増殖などが起こると、腐敗臭やアンモニア臭などが発生します。もともとマスカルポーネはあまり匂いのしないチーズであるため、少しでも異臭を感じた場合は食べないようにしましょう。
また、冷蔵庫で長く保存すると、ほかの食品の匂いが移ることがあります。おいしく食べるには冷蔵庫内の環境にも注意が必要です。
特徴3:味が変化する
食べたときに舌がしびれたり、強い酸味や苦みを感じるマスカルポーネは傷みが進んでいる場合があります。マスカルポーネは酸味が少なく質感の軽いチーズであるため、少量舐めるだけでも、異変があれば気がつく可能性が高いです。
すでに、見た目の変化や異臭を感じているのであれば、味の変化を確認する前に処分しましょう。
賞味期限が1カ月すぎたマスカルポーネは食べられる?
賞味期限が1カ月すぎたマスカルポーネは、食べられる可能性があります。ただし、未開封で正しく保存されている場合が前提です。
賞味期限が1カ月すぎたマスカルポーネをどうしても食べる場合には、見た目や臭い、味などを確認して自己責任で食べましょう。
マスカルポーネの保存方法
チーズを最後までおいしく味わうためには、きちんとした保存が大切です。チーズは乾燥を嫌うため、ラップや密閉容器を使っての保存がおすすめです。
また、冷蔵庫内の環境にも注意が必要です。チーズは匂いを吸収しやすいため、匂いが強いものとはいっしょに保存しないように注意しましょう。
冷蔵で保存する
マスカルポーネは乾燥に弱く、空気に触れると劣化しやすくなります。密閉できる容器のパッケージに入っていない場合は、ちょうど収まるくらいの大きさの密閉容器に入れ替えて冷蔵保存してください。
マスカルポーネの保存の適温は5℃程度です。できるだけ温度変化の少ない冷蔵庫の奥の場所へ置いたり、冷蔵庫のドアの開閉を少なくするよう注意が必要です。また、直射日光や高温にも弱いため、常温の状態に長く置かないようにすることも大切です。
開封後は冷蔵保存であっても傷みやすいので、遅くても1週間以内に食べ切るようにしましょう。
冷凍で保存できる?
冷凍すれば数週間は保存が可能と言われていますが、マスカルポーネは解凍するときに、分離して食感が変わったり、ホエーが出やすくなる可能性があり、メーカーからは推奨されていません。
それでも冷凍する場合は、乾燥を少しでも防ぐためにマスカルポーネをラップで小分けして包み、密封できる保存袋に入れ、できるだけ中の空気を抜いて冷凍保存しましょう。
使用する際は常温ではなく、冷蔵庫に移して時間をかけて解凍すると、品質の低下を抑えることができると言われています。
余ったマスカルポーネの活用方法
マスカルポーネはお菓子やデザートに使われるチーズとして有名ですが、料理にも使いやすいです。本場イタリアではリゾットやパスタ、サラダなどにも使われます。
マスカルポーネは塩分や酸味が少ないため、スモークサーモンや生ハムなどの塩分が強い食品との相性がよいです。明太子などとも相性がよく、ディップにするのがおすすめでしょう。
さまざまなアレンジを参考に、おいしくマスカルポーネを食べましょう。
賞味期限切れのマスカルポーネには要注意!無理して食べないようにしよう!
賞味期限はおいしく食べられる期限の目安です。賞味期限がすぎたからといっても、すぐに食べられなくなるわけではありません。
もし、マスカルポーネの賞味期限が切れてしまったり、状態が変化している場合は、無理して食べないようにしましょう。