煮干し

賞味期限切れの「いりこ(煮干し)」はいつまで大丈夫?傷んだときの特徴を解説!

2021/01/13

いりこ(煮干し)は干してあり水分量が少ないので、基本的には傷みにくい食材です。しかし、いりこ(煮干し)にも賞味期限があり、保存方法を誤ってしまうと、早く傷んでしまうこともあります。そのため、いりこ(煮干し)の賞味期限と正しい保存方法を把握しておくようにしましょう。

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとして...

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いりこ(煮干し)の賞味期限は?

bonchan/gettyimages

出汁を取る際に使われる煮干しは、いわしを煮て干したもので、西日本ではいりこと呼ぶことがあります。また、いりこはサイズによって、大羽・中羽・小羽・かえりと呼ばれています。

いりこ(煮干し)の賞味期限の目安は4~6カ月ほどです。ただし、商品によって賞味期限は異なるので、必ずパッケージの表示を確認しましょう。

また、賞味期限は正しく保存されていた場合を想定して設定がされているので、もし開封済みの場合は賞味期限にかかわらず、早く食べきる必要があります。

賞味期限と消費期限の違い

ここで、賞味期限と消費期限の違いについてまとめます。

賞味期限とは、未開封で保存方法をしっかり守って保存した場合に、記載されている年月日、または年月まで「おいしく食べられる」期限のことです。

賞味期限はスナック菓子・インスタントラーメン・缶詰など、製造・加工されてから、おおむね6日以上期限のある傷みにくい食品に記載されています。またこの期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。

消費期限とは、賞味期限と同じように保存していた場合、記載されている「年月日」まで「安全に食べられる」期限になります。

お弁当・サンドイッチ・生菓子など、製造・加工されてから、おおむね5日以内の傷みやすい食品に記載されています。

もちろん賞味・消費期限ともに、開封してしまうことで、食品の保存状態が変化してしまうため、表示されている期限にかかわらず、できるだけ早めに消費するようにご注意ください。

賞味期限が過ぎて傷んだいりこ(煮干し)の特徴

カツオブシは乾燥したカツイトの削りくり、(小さなカリカリ)乾燥イワシ、干し昆布海藻、日本食
Hanasaki/gettyimages

賞味期限が過ぎても、その食材はすぐに食べられなくなるわけではありません。しかし、保存状態が悪ければ早く傷んでしまうこともあります。

そのため、賞味期限はあくまでも目安として考え、もし賞味期限の過ぎたいりこを使うのであれば、必ずその状態は確認しましょう。もし、傷んでいれば、いりこ(煮干し)からはいくつかの特徴が見られるようになります。

特徴1:カビが発生する

いりこ(煮干し)は水分に触れたり、湿気を吸収すると、急激に傷みやすくなります。また、水分を含むとカビが生えてしまう原因となってしまいます。

カビが発生したいりこ(煮干し)は白く変色したり、カビくさい臭いがして風味を損ねますので、食べないようにしましょう。

特徴2:酸化する

いりこ(煮干し)は日が経つと油焼けを起こし、表面が黄ばんで赤っぽく変色してしまいます。これはいりこ(煮干し)に含まれる脂質の酸化が進んだことが原因です。

酸化したいりこ(煮干し)は、生臭くなり味が落ちてしまいますので、料理などに使うことは避けた方がよいでしょう。食材をムダにしないためにも、酸化してしまう前に使い切るようにしましょう。

賞味期限が1カ月過ぎたいりこ(煮干し)は食べられる?

干物
sakai000/gettyimages

いりこ(煮干し)は正しく保存した場合は、長期間の保存ができる食材です。そのため、賞味期限を1カ月ほど過ぎていても食べられる可能性はあります。

ただし、保存状態によっては傷んでしまい、それを食べると体調を崩してしまう原因となる場合もあるので、見た目や臭い、味などをよく確認して、自己責任で判断するようにしましょう。

いりこ(煮干し)の保存方法

干物
sakai000/gettyimages

賞味期限は正しい方法で保存されていることが前提で設定されています。そのため、正しく保存ができていなければ、賞味期限を縮めてしまうこともあります。

いりこ(煮干し)のおいしさと安全を長く保つためにも、正しい保存方法を把握しておくようにしましょう。

常温で保存する

開封前のいりこ(煮干し)は、常温で保存することが可能です。しかし、いりこ(煮干し)は湿気や酸化によって傷みやすいので、湿気のある所や直射日光を避けて保存する必要があります。

いりこ(煮干し)を常温で保存する場合は、暗くて涼しい場所で保存するようにしましょう。もし、開封しているのであれば、空気に触れないように密閉できる容器やジッパー付きの保存袋などに入れましょう。

ただし、長期的に保存する場合は、冷蔵や冷凍で保存することをおすすめします。

冷蔵で保存する

いりこ(煮干し)は冷蔵庫で保管をすることで、常温保存よりも酸化や劣化を抑えることができます。この場合、よく乾燥したいりこで1カ月、お腹を触ってやわらかいいりこ(煮干し)は2週間程度で食べ切るのを目安にするといいでしょう。

ただし、冷蔵庫で保存する場合であっても、長期的に保存するとカビが発生したり、酸化は進むので注意しましょう。

冷凍で保存できる?

いりこ(煮干し)は主に出汁を取るために使うことが多いので、ほかの食材のように冷凍をして食感が変わってしまうことを意識する必要がありません。そのため、いりこ(煮干し)の保存には冷凍も適しています。

密閉容器に入れて冷凍保存をすることで、冷蔵保存するよりもより長い期間の保存が可能になります。当初の風味を損なわず、長期間の保存がしたいというかたには冷凍保存がおすすめです。

ただし、冷凍する場合であっても、完全に酸化を防ぐことはできないため、開封後は1カ月ほどを目安に使うことをおすすめします。

余ったいりこ(煮干し)の活用方法

干物
sakai000/gettyimages

いりこ(煮干し)は大きい容量で販売されていることが多く、購入しても使い切る前に傷んでしまうということもあります。

そのような場合は、いりこ(煮干し)を使ってアンチョビやきんぴら、こまかく砕いてふりかけなどの材料に使ってみましょう。いりこ(煮干し)は出汁を取るだけでなく、料理に使ったり、そのまま食べたりとさまざまな食べ方ができる万能な食材です。

使い切れなくてダメにしてしまったことがあるという方は、食べ方を工夫してみるといいかもしれません。

賞味期限切れのいりこ(煮干し)には要注意!無理して食べないようにしよう!

干物
sakai000/gettyimages

記事のはじめにお伝えしたように、賞味期限を過ぎてもすぐにその食材が食べられなくなるわけではありません。しかし、賞味期限は正しく保存できている場合を想定して設定されているので、保存状態によっては賞味期限が短くなることもあります。

正しい保存方法を知って実践することで、より長い期間いりこをおいしく食べることができます。

傷んだいりこ(煮干し)を使うと体調を崩す場合もあるので、もし賞味期限切れのいりこを使う場合には状態をよく確認して、無理して食べないようにしましょう。

※参考にしたサイト

 
 

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