【管理栄養士監修】「ホットケーキ」は太りやすい?気になるカロリーと炭水化物量まとめ
2021/09/27
この記事では「ホットケーキ」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい調理法や、食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります)。
ホットケーキを食べると太りやすい?
ホットケーキは家庭で簡単につくれて、アレンジの幅も広いことから親しみの深い食品です。バターやシロップ、ホイップといった定番はもちろん、あんやピーナツバターなど、脂質、糖質の多い食材がトッピングに使われるイメージがあります。
このことからホットケーキのカロリーは高そうに感じますが、実際のカロリーを確認していきましょう。
ホットケーキ1食あたりのカロリー
ホットケーキミックス、牛乳、卵を混ぜて焼き、バターとはちみつをトッピングしたホットケーキ1食(2枚・242g)のカロリーは644kcalです。
厚生労働省の発表した日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、30~40代の女性の推定エネルギー必要量(kcal/日)は2,050kcalとされています(身体活動レベルⅡの場合)。仮に1日3食とした場合、1食の摂取カロリーは650~700kcal程度の計算となります。
ホットケーキを食べることで、ほぼ1食分の食事のカロリーを摂ることになります。そういったことから、ホットケーキは高カロリーな食品といえるでしょう。
ホットケーキの炭水化物量は?
ホットケーキは糖質が多いというイメージをお持ちの方もいるでしょう。ここで、ホットケーキの糖質量を確認しておきましょう。混同されがちですが、炭水化物は糖質と食物繊維の総称で、糖質=炭水化物ではありません。
ホットケーキ1食分(2枚・242g)の炭水化物量は101.33g、そのうち糖質量は99.42gです。はちみつや牛乳など糖質を含む食材も使われていますが、ホットケーキの糖質の大部分はホットケーキミックスによるものです。1食分のホットケーキに使用される100gのホットケーキミックスには、炭水化物が74.4g、糖質量が72.5g含まれています。
糖質を摂取しすぎることのデメリット
糖質は人体や脳のエネルギー源となる重要な栄養素です。ですが現代では甘い菓子パンや砂糖の入ったジュースが安価で流通しているため、摂りすぎにも注意しなければなりません。
糖質の摂りすぎが体に良くないことは漠然とわかっていても、どのような影響を及ぼすのかを具体的に理解している方はそれほど多くないのではないでしょうか。糖質のとりすぎが体に与えるデメリットをご紹介します。
体重増加
糖質は血糖値や血中中性脂肪値を上げやすく、摂りすぎると体重が増加しやすくなる可能性があります。
糖質の多い食事をする際は脂質を控え目にするなどして、摂取するカロリー量を適切にするように心がけましょう。また、血糖値や血中中性脂肪値を上げやすいという糖質の性質を考慮するなら、摂取するカロリー量が適切であっても、一度にたくさんの糖質を摂取することは控えたほうが体重増加予防によいでしょう。
早期老化
糖質を摂りすぎると、肌のコラーゲン、エラスチンなどのタンパク質が変性することで老化促進物質が蓄積していき、シワ、くすみ、シミなどの早期老化の原因になる可能性があります。
ダイエット中の方は、肌にも気にかけている方が多いでしょう。糖質をとりすぎていないか振り返ってみましょう。
ホットケーキを食べる際のポイント
ここからはカロリーの気になる方向けに、ホットケーキを食べる際のポイントを紹介していきます。ダイエット中などにホットケーキを食べたくなった際の参考にしてください。
バターや油の量を減らす
ホットケーキのカロリーが気になる方は、バターや油の量を減らしましょう。
バターは大さじ1杯(12g)で89kcalにもなります。ホットケーキを焼くフライパンにひいたり、ひとかけトッピングしたりしていると、すぐに達する量ですので使いすぎには注意が必要です。焼く時にクッキングシートを利用することで、バターや油なしで焼くこともできまるでしょう。
他にも、焼く前に混ぜる牛乳を低脂肪乳や無脂肪乳に変えると、いくらかカロリーダウンすることが可能です。
トッピングをかけすぎない
はちみつ、シロップ、チョコレートソース、ホイップクリームなどをかけすぎると、ホットケーキ本体よりもトッピングのカロリーの方が高くなってしまうこともあるので注意しましょう。
山のようにホイップクリームをかけ、シロップなどで飾ったホットケーキは、1,000kcalを超えてしまうこともあります。
SNSでは写真映えするかもしれませんが、ダイエット中であればほどほどにしておきましょう。
ホットケーキを食べるなら量に注意!ほどほどに楽しもう
ホットケーキのカロリーや炭水化物量、食べる際の注意点を紹介してきました。
ホットケーキは生地自体が高カロリーなので、トッピングをシンプルにしても抑えられるカロリーは限界があります。それでも、他の食事量を調節すれば食べられない食品ではありません。
上手に少しずつ甘いものを食べてストレスを解消し、ホットケーキを楽しみましょう。