【管理栄養士監修】「麻婆豆腐」は太りやすい?気になるカロリーと炭水化物量まとめ
2021/11/12
この記事では「麻婆豆腐」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい調理法や、食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります)。
麻婆豆腐を食べると太りやすい?
麻婆豆腐はほとんどの中華料理店のメニューにあり、私たちに身近な料理です。中華料理というと油っこいイメージがありますが、一方で麻婆豆腐は豆腐料理ということもあり比較的ヘルシーな印象があるかもしれません。麻婆豆腐は太りやすい料理なのか、イメージにとらわれずに検証していきましょう。
麻婆豆腐1人分あたりのカロリー
豆腐1/2丁が使われた麻婆豆腐1人分(256.2g)のカロリーは、341kalです。
豆腐以外には牛ひき肉が45g、ほかにはねぎ、しょうが、にんにくなどが使われ、味噌、醤油、豆板醤、ラー油などで味つけされています。
気になる脂質ですが、このレシピではサラダ油が6g(56kcal)、ラー油4g(37kcal)が使われています。また、牛ひき肉にも脂質が多く含まれています。そのため、麻婆豆腐1食分の脂質は23.29gもあり、209.6kcalに相当します。カロリーのおよそ6割は脂質ということになり、豆腐料理といえどもヘルシーとはいえないようです。
麻婆豆腐の炭水化物量は?
炭水化物は大別すると糖質と食物繊維に分けられます。糖質は私たちの体と脳を動かす不可欠なエネルギー源ですが、消費しきれなかった糖質は中性脂肪に変わり、体内に蓄積されてしまいます。そのため、とりすぎには注意しましょう。
麻婆豆腐1食分(256.2g)の炭水化物は10.17g、そのうち糖質は8.79g含まれています。麻婆豆腐1食分に使われる豆腐1/2丁(150g)の炭水化物は2.4g、糖質量は1.8gです。牛ひき肉など肉類にはほとんど糖質が含まれていないため、麻婆豆腐の糖質はねぎや、片栗粉、砂糖などの調味料類によるものであることがわかります。
麻婆豆腐の糖質量を比較
麻婆豆腐の炭水化物・糖質を他の中華料理1食分と比較してみましょう。
●麻婆豆腐(256.2g):341kcal|10.17g|8.79g
●チンジャオロース(194.8g):318kcal|9.06g|6.86g
●エビチリ(166g):212kcal|10.11g|9.25g
※左から順にカロリー、炭水化物量、糖質量
ほかの中華料理と比べて、麻婆豆腐の糖質量はあまり多くないといえそうです。
麻婆豆腐を食べる際のポイント
ここからはカロリーの気になるかた向けに、麻婆豆腐を食べる際のポイントを紹介していきます。ダイエット中などに麻婆豆腐を食べたくなった際の参考にしてください。
ご飯の量を調整する
中華料理は濃い味つけのものが多く、麻婆豆腐も例外ではありません。ご飯との相性は抜群でついつい食が進んでしまうというかたも多いかもしれませんが、ダイエット中には注意が必要です。
ご飯1膳(160g)のカロリーは269kcalで、炭水化物が59.36g、そのうち糖質が58.88gと高糖質な食品です。ご飯をいっしょにたくさん食べてしまうと高カロリー・高糖質になりやすいので、少なめに盛りつけましょう。
物足りなさを感じた場合はご飯ではなく、糖質や脂質の少ないあっさりとしたサラダやスープをいっしょに食べることをおすすめします。
鶏ひき肉を使う
麻婆豆腐をご家庭で手づくりする際は、脂質・カロリーを抑えるために鶏ひき肉を使って調理することをおすすめします。
100gあたりのカロリーを比較すると、牛ひき肉が224kcal、豚ひき肉が221kcalなのに対し、鶏ひき肉は166kcalです。脂質量を比べると、牛ひき肉と豚ひき肉が15.1gなのに対し、鶏ひき肉が8.3gとおよそ半分の脂質量です。
ひき肉の種類を変えるだけでカロリーダウンできますので、ぜひ試してみてください。
油の量を減らす
麻婆豆腐を調理する際は油を使う量に気をつけましょう。油は1gで9kalあり、注意しないとあっという間にカロリーが跳ね上がってしまいます。
麻婆豆腐に限ったことではありませんが、ほとんどの料理でカロリーを抑えるにはまずは脂質を、とくに油の使用量を見直してみるといいでしょう。できるだけ減らす、可能であれば油を使わないで調理できる方法がないか検討してみてください。
麻婆豆腐を食べるなら量に注意!ほどほどに楽しもう
この記事では麻婆豆腐のカロリーや糖質について比較しながら解説し、食べる際のポイントを紹介してきました。
麻婆豆腐はたんぱく質が豊富ですが、脂質も多く含まれている料理です。糖質は中華料理の中では多くありませんが、ついついご飯が進んでしまうことを考えると注意が必要な料理といえます。
ご飯を控えめにする、鶏ひき肉を使うなど少しの工夫でカロリーを抑えられますので、適量を守ってほどほどに楽しみましょう。