【管理栄養士監修】気になる「オレンジジュース」のカロリーや炭水化物量とは?飲む際に押さえるべきポイントを紹介
2021/07/21
この記事では「オレンジジュース」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい飲み方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています。(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります。)
オレンジジュースは太りやすい?
オレンジジュースには、ビタミンCやクエン酸が含まれていますが、果物のジュースであるため糖分も含まれています。
そのため、オレンジジュースの飲みすぎはカロリーオーバーにつながりおすすめできません。
オレンジジュースのカロリー
オレンジジュースの500mlのカロリーは219kcalです。こちらは果汁100%のストレートジュースのカロリーです。
ほかのジュース同量あたりのカロリーと比べると、リンゴジュースが230kcal、ぶどうジュースが275kcalと、若干ではありますが低カロリーであることがわかります。
オレンジジュースの炭水化物量は?
バレンシアオレンジジュースの炭水化物量も500mlあたり57.42gになります。
白米1膳(160g)の炭水化物量は59.36gなので、ほぼ同等の炭水化物量といえます。
オレンジジュースに多く含まれる成分や効果とは
オレンジジュースにはビタミンやミネラルが豊富です。とくにビタミンC、カリウム、葉酸、クエン酸などが含まれています。
ここからは、オレンジジュースに多く含まれる成分や効果について紹介します。
ビタミンC
ビタミンCは、皮膚や腱、軟骨などを構成するたんぱく質であるコラーゲンを生成するのに必要なビタミンで、ストレスの抵抗力を強めたり、鉄の吸収率を高めたりします。また、抗酸化作用もあり動脈硬化や心疾患を予防することも期待できます。
ビタミンCは、水溶性ビタミンですので、余分なものは尿として排出され、体内での量が増えすぎることはありません。
逆にビタミンCが不足すると、コラーゲンが生成できないために壊血病を引き起こす可能性があります。
カリウム
カリウムは、ナトリウムとともに細胞を正常に維持したり、血圧を下げる働きがある栄養素です。また、細胞の浸透圧や体内のpHバランスの維持、酵素反応を調節する役割があります。
通常の食事をしていれば、ほとんど不足することのない栄養素ですが、不足すると脱力感や筋力低下、食欲不振などが引き起こされる可能性があります。
葉酸
葉酸は、ビタミンB群に属する水溶性ビタミンで、「造血のビタミン」とも呼ばれています。赤血球の生成を助ける役割があり、貧血や動脈硬化の予防に必要な栄養素です。
また、たんぱく質の再合成を促し、細胞の発育にも重要な働きをするため、妊婦にとっては重要な栄養素でもあります。
クエン酸
クエン酸は、ダメージを受けた細胞の修復に必要なエネルギーをつくり出すときに役立つ成分であるため、クエン酸を摂取することで、疲労回復効果が期待できます。
また、クエン酸には血液をサラサラにする役割や、ミネラルの吸収を促進させる働きがあります。
オレンジジュースを飲む際のポイント
果汁飲料には、果汁をそのまま詰めた「ストレート」と、果汁を一度濃縮させ容器に詰める前に希釈した「濃縮還元」の商品があります。また、果粒が入っていたり、砂糖が加えられていたりするものもあります。
体重や太りやすさを気にしているかたがオレンジジュースを飲むとき、どんな商品を選んだらよいのでしょうか。ここからは、オレンジジュースを飲む際のポイントを紹介します。
果粒入りのものを選ぶ
オレンジジュースは、果粒入りのものを選ぶほうがいいでしょう。
ツブツブを噛みながらゆっくり飲むことになるので、一気飲みをするよりも満足感が高くなり、飲みすぎを抑える効果が期待できます。
100%のものを選ぶ
健康や太りにくさを意識して飲む場合は、加糖されていない果汁100%のオレンジジュースを選ぶといいでしょう。ただし、加糖されていないからといって過剰に飲んでいいわけではありません。
オレンジジュースに多く含まれるビタミンCの1日あたり摂取目安量は、成人男性で90mg、成人女性で75mgです。オレンジジュースには、100mlあたり22.9mgのビタミンCが含まれているため、摂取目安量を参考に飲む量を決めましょう。
また、ビタミンCは短時間で体外に排出されてしまうため、1日のなかで何回かに分けて摂取することをおすすめします。
オレンジジュースのカロリーや炭水化物量について知り飲み方を工夫しよう!
ここまでオレンジジュースのカロリーや炭水化物量、成分をはじめ、オレンジジュースを飲む際のポイントについて紹介してきました。
オレンジジュースにはさまざまな栄養素が含まれていますが炭水化物量も多めのため、体重や太りやすさのことを考えると飲みすぎには注意が必要です。
飲み方を工夫し、適量を飲むようにして毎日の生活に役立てましょう。