【管理栄養士監修】気になる「スイートポテト」のカロリーや炭水化物量とは?食べる際に押さえるべきポイントを紹介
2022/04/28
この記事では「スイートポテト」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります)。
スイートポテトを食べると太りやすい?
スイートポテトは、サツマイモを原料として甘く焼いたお菓子です。
サツマイモには食物繊維やカリウムなどが含まれており、体によい効果が期待できますが、スイートポテトは生クリームやバターなど脂質が多い材料も使用するため、食べすぎには注意が必要です。
ダイエット中やカロリーが気になる場合には、使用する材料や食べ方を工夫するといいでしょう。
スイートポテト1食分のカロリー
スイートポテト1個(50g)あたりのカロリーは、113kcalです。
スイートポテトに使用される材料のうち、無塩バターが3gで23kcal、生クリームが4gで18kcal、グラニュー糖が5gで20kcalとなっています。これらの材料だけで、スイートポテトの半分程度のカロリーが占められています。
手作りして材料を工夫すれば、カロリーを抑えることが可能になるでしょう。
スイートポテトの炭水化物量は?
スイートポテト1個(50g)あたりの炭水化物量は、16.47gです。
ご飯50gあたりの炭水化物量は18.55gなので、スイートポテトは主食であるご飯に近い炭水化物量を含んでいることがわかります。
炭水化物はタンパク質、脂質と並んでエネルギーをつくり出す大切な栄養素のひとつですが、エネルギーとして消費されなかった炭水化物は脂肪として体内に蓄積されるため、食べすぎには注意が必要でしょう。
スイートポテトに期待できる効果
スイートポテトはサツマイモが使われていることから、ショートケーキやチョコレートなどのお菓子とはちがい、含まれる栄養素に期待して選ばれることもあるでしょう。
ここからは、スイートポテトに含まれるサツマイモの栄養素の効果について紹介していきます。
腸内環境を整える効果
スイートポテト1個の使用量であるサツマイモ36gあたり、0.83gの食物繊維が含まれています。
食物繊維は「第6の栄養素」ともいわれ、腸内細菌のうちビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌の割合を増やして、腸内環境を整える働きがあります。そのため、食事などからの食物繊維とあわせて十分にとりいれることで、便の量を増やしたり便秘の解消も期待できるでしょう。
むくみ解消効果
サツマイモには、36gあたり169.2mgのカリウムが含まれています。
カリウムはミネラルの一種で、体内の水分を保持するのに重要な役割を果たし、ナトリウムを体外に出しやすくする働きがあります。そのため、カリウムを十分にとることで、塩分のとりすぎなどによるむくみの解消に効果が期待できます。また、高血圧の予防にも役立つでしょう。
アンチエイジング効果
サツマイモにはさまざまな栄養素が含まれており、健康維持に役立つだけでなくアンチエイジング効果も期待できるでしょう。
サツマイモに含まれるビタミンCやビタミンEは抗酸化作用を持ち、老化や免疫機能の低下を引き起こす活性酸素の働きを抑える働きがあります。
また、さつまいもの皮にも、抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれているので、取り除かずによく洗ってスイートポテトに使うのがおすすめです。
スイートポテトを食べるときのポイント
スイートポテトはサツマイモを原料に使用しており、健康維持に役立つ栄養素を含んだお菓子ですが、カロリーや炭水化物のとりすぎにつながるため食べすぎには注意が必要です。
ここからはスイートポテトを食べるときのポイントを4つ紹介していきます。紹介する内容を参考に、食べ方を工夫してみましょう。
バターや砂糖の使用量を抑える
スイートポテトには、バターや砂糖など少量の使用でもカロリーが高くなってしまう材料が使用されるため、ダイエット中やカロリーが気になる場合には工夫が必要です。
スイートポテトを手づくりする場合には、バター不使用でつくれるレシピを探したり、糖度の高い種類のサツマイモを使用することで、バターや砂糖の使用量を抑えることができます。
切り口に蜜が出ていたり、皮に蜜の跡が見られるサツマイモは糖度が高いといわれているので、そういったものを選ぶといいでしょう。
生クリームの代わりに牛乳や豆乳を使う
生クリームは牛乳から乳脂肪を取り出してつくる、成分の18%以上が乳脂肪分になっている高カロリーな食品です。スイートポテト1個に使われる生クリーム4gあたりのカロリーは、18kcalです。
そのため、スイートポテトを手づくりする場合には、4gあたりのカロリーが3kcalの牛乳や、3kcalの無調整豆乳で代用すると、カロリーを抑えることができます。小さな差ではありますが、代用することによってスイートポテト1個あたりを100kcal以下に収めることも可能になるでしょう。
食べる時間に気をつける
スイートポテトは食事ではなく、間食として食べることが多いのではないでしょうか。間食の時間によっては、太りやすくなることがあるため注意が必要です。
人間の体内には、体内時計を調整するBMAL1というタンパク質があり、このタンパク質には脂肪を蓄積し分解を抑える作用があります。そのため、スイートポテトを食べる際はBMAL1が活性化する夜間を避け、BMAL1が少なくなる午後3時ごろを選ぶのがおすすめです。
よく噛んで食べる
スイートポテトを食べる際は、ゆっくりとよく嚙んで食べるように気をつけましょう。
一口ごとに嚙む回数を増やすことで食べ終えるまでに時間がかかり、少量だけ食べても満腹のサインが脳に伝わりやすくなります。また、食べすぎを防ぐだけでなく、脳内物質が働いて内臓脂肪の分解を促進することも期待できるといわれています。
ゆっくり食べ進める方法として、温かい飲み物を飲みながら、少しずつスイートポテトを食べるのもいいでしょう。
スイートポテトのカロリーや炭水化物量について知り、食べ方を工夫しよう!
スイートポテトは、サツマイモを使った甘いお菓子です。サツマイモに含まれる食物繊維やカリウムによって体によい効果が期待できますが、スイートポテトには生クリームやバターなどカロリーの高い材料も使用するため、つくり方を工夫したり食べすぎないように注意が必要です。
スイートポテトのカロリーや炭水化物量について正しく理解し、食べる際の参考にしましょう。