ご飯にマグロのペーストを入れたボウル

【管理栄養士監修】気になる「ネギトロ丼」のカロリーや炭水化物量とは?食べる際に押さえるべきポイントを紹介

2022/06/05

この記事では「ネギトロ丼」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などで、カロリーがとくに気になるときに取り入れたい食べ方などについてもご紹介します。

なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを基にしています。(一部、参考データを基に独自計算をしている場合もあります。)

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとして...

>>>管理栄養士 ゆかりの記事をもっと見る

ネギトロ丼を食べると太りやすい?

ネギトロ丼は、マグロのすり身や包丁でたたいて細かく刻んだマグロを酢飯などの上に盛り付けた料理です。

ネギトロ自体は生魚のためヘルシーな印象を与えますが、ネギトロ丼にすると酢飯の量が多く、低カロリーとは言えません。

しかし、ネギトロ丼のメイン材料であるマグロは、豊富な栄養素を含んでいるので様々な効果が期待できます。食事に取り入れる際には、本記事で紹介するポイントを押さえておくと良いでしょう。

ネギトロ丼1食分のカロリー

ネギトロ丼1人前(404g)あたり、626kcalです。このカロリーは並盛1杯分となっており、このうち多くを占めるのが酢飯のカロリーです。

ネギトロ丼1人前に使用される酢飯の重量からカロリーを算出してみると、260gあたり419kcalとなるため、半分以上のカロリーを占めていることがわかります。そのため、カロリーが気になる方は、酢飯の量を調整することで手軽にカロリーを抑えられるでしょう。

ネギトロ丼の炭水化物量は?

ネギトロ丼1人前(404g)あたりの炭水化物量は、93.93gです。この炭水化物量も、酢飯が多くを占めています。

前述と同様、ネギトロ丼に使用される酢飯の重量から炭水化物量を算出してみると、260gあたり91.18gとなるため、ネギトロ丼の炭水化物量のほぼ全てが酢飯に由来していることがわかります。そのため、カロリー同様、ヘルシーに食べるには酢飯の量がポイントとなるでしょう。

ネギトロ丼を食べることで期待できる効果

ネギトロ丼のメイン材料であるマグロは、豊富な栄養素から様々な効果が期待できます。効果を正しく理解しておくことで、カロリーが気になる方にとっても心強い味方となるでしょう。

ここからは、ネギトロ丼を食べることで期待できる効果を3つ紹介していきます。栄養素を効率的に摂取できるよう、ぜひ参考にしてみてください。

動脈硬化を予防する

ネギトロ丼に使用されるマグロにはDHAやEPAが豊富に含まれており、中性脂肪を減らしたり血栓ができるのを防ぐため、動脈硬化の予防効果が期待できます。

マグロは魚介類の中でもDHAやEPAの宝庫と言われており、とくに赤身よりもトロ部分に多く含まれます。血管の健康を維持するため、積極的に摂取したい食材と言えるでしょう。

抗酸化作用がある

ネギトロ丼に使用されるマグロには、抗酸化作用のあるセレンというミネラルが多く含まれています。老化の原因物質のひとつである過酸化脂質の分解に大きく関わり、老化防止に役立ち、体の内側から若々しさを保つ効果が期待できます。

セレンは体内で合成できない人間の体にとって必須の成分なので、積極的に摂取したい栄養素と言えるでしょう。さらに効果を高めるには、同じく抗酸化作用を持つビタミンEと一緒に摂取することがおすすめです。

健康的な体づくりに役立つ

ネギトロ丼に使用されるマグロには良質なたんぱく質が豊富に含まれており、脂肪を燃焼する筋肉の基となり基礎代謝の維持や向上に役立ちます。

良質なたんぱく質の摂取は、効率的に筋肉などをつくる材料として使われやすいため、健康維持やダイエットのために積極的に取り入れるといいでしょう。

ネギトロ丼に含まれるたんぱく質は1人前あたり37.09gも含まれており、1食に必要な量を十分にまかなうことができます。

ネギトロ丼を食べるときのポイント

ご飯にマグロのペーストを入れたボウル
yasuhiroamano/gettyimages

ネギトロ丼は、カロリーや炭水化物を気にする人にとっては食べる際に注意が必要です。ただし、いくつかポイントを押さえておくことで、日々の食事にも取り入れやすくなるでしょう。

ここからは、ネギトロ丼を食べるときのポイントを紹介していきます。おいしくヘルシーに取り入れられるよう、ぜひ参考にしてみてください。

酢飯(ご飯)の量を少なくする

ネギトロ丼を食べる際は、酢飯の量を小盛にしましょう。茶碗一膳分が160gであることに対し、ネギトロ丼並盛1杯分(404g)は260gもあるため、多いことがわかります。

また、ネギトロ丼のカロリーと炭水化物量の多くは酢飯が占めており、そのカロリーは419kcal、炭水化物量は91.18gとなります。

並盛丼1杯分ではなく茶碗1膳分で算出した場合、酢飯160gあたり258kcalとなるので、カロリーを大幅に減らすことができます。

マグロの赤身部分を使う

ネギトロ丼を作る際は、マグロの赤身部分を使いましょう。ネギトロには脂身が多い部分が使用されることもあり、そのぶん赤身よりもカロリーが高くなってしまいます。また、市販品のネギトロは口当たりを良くするために油脂が添加されているものも多いため、注意が必要です。

トロと呼ばれるマグロの脂身100gあたりのカロリーは291kcalであることに対し、赤身の場合は100gあたり125kcalとカロリーが大きく異なります。カロリーオフしたい場合は、カロリーの低いメバチマグロなどの赤身部分を選ぶと良いでしょう。

トッピングを工夫する

ネギトロ丼を食べる際は、乗せるトッピングを工夫しましょう。ネギトロ丼のトッピングは卵黄が定番として使用されますが、卵黄のカロリーは1個(17g)あたり66kcalとなっています。

卵黄をトッピングから抜くだけでも簡単にカロリーオフできるため、代わりにカロリーの低いねぎや海苔を沢山乗せると良いでしょう。ネギトロ巻きのように、ネギトロと海苔の相性は良いためおすすめです。

ネギトロ丼のカロリーや炭水化物量について知り、食べ方を工夫しよう!

ネギトロ丼は酢飯の量が多く、カロリー・炭水化物量ともに高い傾向にあるため、食べる際には注意が必要です。ただし、栄養素から期待できる効果を理解し、食べる際にポイントを押さえておくことで、ダイエット中などでも食事に取り入れやすくなるでしょう。

ぜひこの記事で紹介した内容を参考に、食べ方を工夫してみてはいかがでしょうか。

■記事監修・・・

管理栄養士・ゆかりさん

管理栄養士、食生活アドバイザー。4歳女児のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとしても活動。


参考サイト

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND