【管理栄養士監修】気になる「クロックムッシュ」のカロリーや炭水化物量とは?食べる際に押さえるべきポイントを紹介
2022/07/16
この記事では「クロックムッシュ」のカロリーについて解説していきます。また、ダイエット中などカロリーがとくに気になるときに取り入れたい食べ方などについてもご紹介します。
なお、文中のカロリー値は文末に載せた参考データを元にしています。(一部、参考データを元に独自計算をしている場合もあります。)
クロックムッシュを食べると太りやすい?
クロックムッシュはホワイトソースやチーズ、バターといった材料が使われており、決して低カロリーの料理とは言えません。ただし、材料や食べ方を工夫次第では、カロリーや炭水化物量を抑えることが可能になるでしょう。
今回は、クロックムッシュの具体的なカロリーや炭水化物量とともに、食べ方や作り方の工夫について解説します。
クロックムッシュ1食分のカロリー
クロックムッシュ1食分(135g)のカロリーは、379kcalです。これは、6枚切りの食パン1枚、ハム、チーズ、ホワイトソースを使ってバターで焼いたクロックムッシュのカロリーです。
カロリーの内訳を見ると、上位に来るのが食パン(60g)の159kcalです。続いてバター(10g)で、75kcalとなっています。したがって、カロリーを大幅にカットしたい場合は、パンの種類やバターの量を変えて調理するとよいことがわかります。
クロックムッシュの炭水化物量は?
クロックムッシュ1食分の炭水化物量は、31.43gです。同じ1食分を三大栄養素で比べてみると、タンパク質は14.05g、脂質は21.61gとなっています。
炭水化物量が多いのは食パン1枚(60g)に含まれる炭水化物量が28.02gということに起因します。
量だけを見ると炭水化物が一番多くなっていますが、これをカロリーに換算して比べた場合、クロックムッシュに含まれる炭水化物は125.72kcal、タンパク質は56.2kcal、脂質は194.49kcalとなっています。このことから、カロリーに占める割合が一番高いのは脂質であることがわかります。
健康を気遣いたいのであれば、炭水化物量だけでなく脂質にも気をつけてクロックムッシュを作るとよいでしょう。
クロックムッシュとクロックマダムの違い
クロックムッシュに目玉焼きをのせたものは、クロックマダムと呼ばれます。目玉焼きをのせると食べごたえが増しますが、その分カロリーもアップするため注意が必要です。
目玉焼き1個分のカロリーは129kcalあるので、クロックムッシュにのせると508kcalになります。これは、カップ焼きそば1食分(120g)の523kcalに近いカロリーに相当します。
クロックムッシュを作るときのポイント
ここからは、クロックムッシュを作る際に押さえるべきポイントを紹介しましょう。
クロックムッシュに使われている材料のカロリーや特徴を知ることで、大幅なカロリーダウンも可能です。ぜひ、調理の際の参考にしてみてください。
パンを低糖質のものにする
クロックムッシュをヘルシーにしたい場合は、パンを低糖質のものに変えてみましょう。糖質とは、炭水化物から食物繊維を引いたものを指し、食物繊維が豊富な食材を使うことで低糖質が叶うのです。
小麦ふすまや大豆粉などを原材料に使用した食パンを選ぶと、炭水化物だけでなくカロリーも抑えられることがあります。
バターを減らす
クロックムッシュに使うバターの量を調整すると、カロリーオフにつながります。
クロックムッシュに使われるバターは、10gで75kcalです。これは大さじ1杯よりもやや少ない量ですが、クロックムッシュに使うエメンタールチーズ15gの65kcalよりも高いカロリーとなっています。
つまり、少量減らすだけでもカロリーカットになると言えるでしょう。
ハムの種類を工夫する
クロックムッシュに使うハムの種類を工夫すると、さらにヘルシーに食べられます。例えば、ロースハム1枚20gは39kcalです。これをボンレスハム1枚20gに変えると、24kcalとなります。
ハム単体の置き換えでは大きなカロリーダウンにはなりませんが、パンやバターの工夫も同時におこなえば、結果的に大幅なカロリーダウンにつながるでしょう。
薄切りのパンを使う
パンの種類だけでなく、厚さを変えることでもカロリーオフが可能です。
今回参考にしているクロックムッシュのカロリーは、6枚切りの食パン1枚を使ったものです。6枚切りの食パン1枚は60gで159kcalですが、8枚切りにすると1枚45gで119kcal、さらに12枚切りにすると1枚30gで79kcalとなります。
薄くなるほどカロリーダウンできますが、食べごたえがなくなるのを避けるために野菜などの低カロリーなものを加えてみるのもおすすめです。そうすることで、クロックムッシュに不足している食物繊維やビタミンなどを補うことも期待できます。
パンの種類もバターの量も変えたくないという方は、ぜひ検討してみてください。
クロックムッシュを食べるときのポイント
最後に、クロックムッシュを食べる際に知っておくべきポイントを紹介していきます。
同じ量を食べても、食べ方を変えるだけで健康的な食事にすることができます。心置きなくクロックムッシュを楽しむためにも、食べ方のポイントを押さえておきましょう。
サラダやスープと一緒に食べる
クロックムッシュを食べる際は、野菜やきのこなどを使ったサラダやスープを組み合わせ、食物繊維をしっかりと摂取するようにしましょう。食物繊維を含む料理をクロックムッシュの前に食べることで、消化吸収が緩やかになり、血糖値の急上昇を抑えて体に脂肪を溜め込みにくくすることができます。
また、クロックムッシュだけを食べるよりも食事の満足感が高まり、食べ過ぎ防止も期待できるでしょう。
よく噛んで食べる
クロックムッシュをよく噛んで食べるように心がけ、満腹感を得やすくしましょう。
脳が満腹を判断するまでには時間がかかるため、よく噛まずに食べると満腹を感じる前に食べすぎてしまう場合があります。食べることに集中し、噛む回数を増やして食べると満腹中枢が刺激され、少量でも満腹を感じやすくなって食べすぎ防止に繋がります。
クロックムッシュのカロリーや炭水化物量について知り、食べ方を工夫しよう!
クロックムッシュは決して低カロリーの食べ物ではありませんが、工夫すればカロリーや炭水化物量が気になる方も食べやすくすることができます。
まず、クロックムッシュがどんな材料でできているかを理解し、各材料の栄養成分を知りましょう。材料や成分を把握しておけば、置き換えや量の調整などが可能となり、カロリーや炭水化物量をコントロールできます。
また、食べ方の工夫も大切です。野菜を意識して摂るようにし、よく噛んで時間をかけて食べるようにすれば、少量でも満足しやすくなって食べ過ぎを防ぐことができます。
今回解説した内容を参考に、作り方や食べ方を工夫してクロックムッシュを楽しみましょう。