スマートフォンを見ている男性と怒っている女性

夫が「退屈な人」すぎる!夫婦時間よりスマホ時間が好き――そんな妻たちへ夫のタイプ別に「夫婦の時間を楽しむ」アドバイス

2021/09/21

夫と過ごす時間が退屈でしかたない、お互いにスマホばかり見ている……コロナ禍の自粛生活が続くなか、そのような状況に陥っている妻も少なくないのではないでしょうか。

そこで今回は、夫婦仲の専門家である三松真由美さんに「夫婦の時間を楽しむ」アドバイスをしてもらいました。

会員数1万3,000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、We...

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「夫婦の時間を楽しんでいるか」を意識する時代に

子育て世代の夫婦関係は「日々やることが多くて余裕がない」に尽きます。仕事に子どもの世話に手一杯で、「夫婦の時間を楽しんでいるか」などあらためて考えるシーンは少ないことでしょう。

とはいえこの2年、コロナ禍の自粛が長く続くなかで、夫婦で一緒に何かをしたり、会話をしたりする時間は確実に増加しました。

「夫婦の時間」が笑顔でいっぱいなのが理想ですが、筆者の耳に入ってくるのは「夫よりスマホが楽しい」「夫に退屈してテレビを付けてしまう」という、現状ばかり。

「一緒にいても、夫の話が長くてつまらない」
「こちらが話しているのに、リアクションがまったくない」
「趣味もなく、出かける用事がないと、1日中スマホをいじっている。だから私もスマホを見る」
「何かをしようとしてもすぐに『疲れた』『どっちでもいい』と言い出す」

……ああ、なんてつまらない夫婦生活でしょう。

今回の記事では、このように退屈な夫婦関係を改善するためにどんな対策が取れるのかを、上記の夫のタイプ別に考えてみます。

「話が長くてつまらない夫」への対策

お互いにスマート フォンを探しているカップル
Milatas/gettyimages

話が長くてつまらない男性は、基本的に周囲が見えていません。彼らが喋るのは誰かに話を聞かせるためではなく、語っている自分や語っている内容が大好きなだけ。だからそれを聞かされている相手が納得しているのか、反発しているのかなどは興味がないのです。カッコよく語っている自分の姿、あるいは、自分の持っている豊富な情報量に酔っているだけ、といってもいいでしょう。

こういう夫には聞き手は必要ないわけですから、夫の話が始まったら「3分だけ」聞いてあげてください。あとはその場所から移動して、家事でも休息でも、自分のやりたいことを始めるのがストレス回避につながります。退屈を我慢して付き合っていると、小さな喧嘩が勃発します。

「リアクションがない夫」への対策

カップルの関係の問題を抱え、議論する
nd3000/gettyimages

会話は演説と違い、言葉や感情のキャッチボールです。従って、適切な相槌やリアクションは会話を楽しむため必須アイテム。心からそう思っているかどうかは別としても、とりあえず「へぇー」「そうなんだ!」「マジで」など、何かしらリアクションがあれば、話をするほうも次の展開を進めやすくなります。

何をいってもほとんど反応がない相手では、言葉は一方通行に流れていくばかりで、話していても楽しくありません。

このようにリアクションがない夫との会話の際には、自然発生的な反応は生まれないとわり切って、相手に具体的に話を振ることがひとつの対策です。さらに、オープンクエスチョンでは答えるのが面倒と思われる可能性が高いので、クローズドクエスチョンで聞くのがコツ。

例えば「あなたはどう思う?」よりも「これって、ありだと思う?なしだと思う?」のように、2択で聞いたほうが答えやすいですよね。クローズドクエスチョンで上手に相手の反応を引き出しながら、話すようにしてください。

「スマホを一日中いじっている夫」への対策

家事をしている妻とゲームをしているアジアの夫
kazuma seki/gettyimages

出不精でスマホばかりいじっている夫。別に目的もなく、何となくスマホを眺めているのだとしたら、まずはスマホから距離を置かせることが必要です。家のなかにいればついスマホを手にしてしまうので、とにかく外に出かける提案を。

例えばちょっと近所のお店まで、散歩を兼ねて歩いて出かけてみる。スマホから目を放し、視線を街の風景や身の回りの自然などに向ければ、目や耳に届く刺激から、夫婦の会話が始まるかもしれません。「新しいパン屋できたね」「ここのお家売り出しているよ」などなど些細なことでいいのです。

スマホは確かに便利ですが、スマホが奪ってしまった夫婦の時間も少なくないはずです。夫だけでなく、妻自身もスマホから離れる時間を敢えてつくることで、スマホで取り込んだ情報について感想をいえる。あるいはニュースをシェアできる。

そのためにも「スマホバイバイ」時間をつくり出してください。

「すぐに『疲れた』という夫」への対策

ハンサムな男が台所で朝食のテーブルで眠りに落ちる
LENblR/gettyimages

何かをしようとすると、できない言い訳を並べる。やっと何かを始めても、すぐに「疲れた」と言い出す。ミラー効果で妻までため息が出てしまいますね。

「じゃあどうする。続ける?やめる?」と聞くと「どっちでもいい」と答える。まるで思春期の高校生。このような行動をとる夫の心理は、妻に極端に甘えているのか、あるいは妻と一緒にいたくないかのどちらかです。

この場合、原因が後者にあるなら大問題。これまでを反省し、将来忍び寄る熟年離婚対策を考えるのが良さそうです。前者の場合は、甘やかせるしか……なさそうですね。怒らない、怒らない。

「自粛中に愛が深まったね」と笑いあえる仲を目指して

「退屈」の解決法はいろいろあります。夫を変えようとするのではなく、自分の行動を変えることで改善できることからスタートです。

夫と話すより、スマホいじっているほうがワクワクする……そう感じたら、夫婦関係の黄色信号。

長い夫婦生活。アフターコロナの時期にひとりでノビノビお出かけ三昧となるより、ふたりで「自粛中に愛が深まったね」と笑いあえるほうが理想です。


◆監修・執筆/三松 真由美
会員数1万3,000名を超えるコミュニティサイト「恋人・夫婦仲相談所」所長として、テレビ、ラジオ、新聞、Webなど多数のメディアに出演、執筆。夫婦仲の改善方法や、セックスレス問題などに関する情報を発信している。『堂々再婚』『モンスターワイフ』など著書多数。

 
 

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