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「整合性」とはどういう意味?対義語や類語、英語での表現方法も解説

2022/09/10

整合性とは、「二つの間に矛盾なく整っていること」や「無矛盾性」を表す言葉です。ビジネスシーンでも、「資料間で整合性をとるように」というような指示で使われることがあります。ただし、「整合性をとる」と言われても、実際にどのようにしたら整合性のある状態になるのか、よくわからないという場合も多いでしょう。

そこで、整合性の意味や使い方、英語での表現方法を詳しく解説します。

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「整合性」とは?意味や英語での表現方法

整合性の意味や英語での表現方法を解説します。

「整合性」の意味

整合性とは、2つの事柄の間にずれや矛盾がなく、ぴったり一致していること。論理に破綻がなく辻褄が合っている状態を指し、データや政策、意見などさまざまなことに使える言葉です。ビジネスシーンでは、データ・資料内の数字やプレゼンでの発言内容の整合性をよく求められます。

「整合性」を英語でいうと?例文も紹介

整合性は、英語では「consistency」や「coherence」という単語をあてます。「consistency」と「coherece」は、「整合する」や「首尾一貫した」という意味をもつ形容詞「consistent」と「coherent」を名詞にした単語です。形容詞を使うと、「be動詞+consistent+with~」で、「~と一致する」や「~と矛盾しない」という意味になります。

・His conduct is not consistent with what he says.
(彼の行いは彼が言うことと一致しない)

名詞の形である「consistency」を使った例文は以下の通りです。

・There is no consistency in their policy.
(彼らの政策には整合性がない)

・Our boss started to check consistency.
(私たちの上司は整合性のチェックを始めた)

「整合性」の使い方と例文

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ビジネスシーンにおける整合性の使い方と例文をご紹介します。

「整合性」の使い方

ビジネスシーンでは、分析データや企画書、プレゼン資料など、複数の書類や項目に矛盾のないことを「整合性のある状態」といいます。

書類や話していることに整合性がないと、どれを信じていいのかわからなくなってしまいます。このため、資料間のチェックや部署ごとの方向性の統一などによって、矛盾のない状態を作ることが大切です。

「整合性」を使った例文

実際に、ビジネスシーンでよく使われる、整合性を使った例文をご紹介します。

例文1:整合性を保つ

「整合性を保つ」とは、辻褄が合った状態を維持し続けるという意味です。たとえば、1つのプロジェクトを進めるなかで、メンバーの意見や考えが変化してしまうことがあるでしょう。各部署との連携を取りながら、社としての方向性を一貫して維持することも、整合性を保つことといえます。

例文2:整合性をとる

「整合性をとる」とは、データや資料などをチェックして、数値や考えなどに矛盾がない状態にすることです。たとえば、役員会議の資料を作成したときに、すべての資料をチェックして矛盾がないと確認することは、整合性をとる行為といえます。

例文3:整合性をもたせる

「整合性をもたせる」とは、「整合性をとる」とほぼ同じ意味合いです。資料同士の数字を矛盾のない状態にしたり、提出した文書とプレゼンでの発言内容を一致させたりすることを指します。

例文4:整合性を図る

「整合性を図る」とは、考えや意見、データなどに矛盾がないように試みることをいいます。整合性を図るのは、現状では整合性を保てていない状態のときです。たとえば、実際の予算と見積もりの金額が異なっていた場合などに、整合性を図ることで、一貫性のある数字を導くことになります。

「整合性」の類語

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整合性には、言い換えるときに使える類語がいくつかあります。主な3つの言葉をご紹介します。

類語1:一貫性

「一貫性」は、はじめから終わりまで1つの考えを貫き通すこと。考えや言動がぶれず、筋が通っている様子を表す言葉です。同じ意味を表す四字熟語に「首尾一貫」というものがあります。

類語2:論理性

「論理性」も、整合性と似た意味をもつ言葉です。「整合性」のように矛盾がなくぴったり一致しているというわけではありませんが、「論理性」では論理にかなっていてきちんと筋道立てて考える様子を表現しています。
論理にかなっているということは、意見や言動などに矛盾点がない状態ということなので、「整合性」と「論理性」は類語といえます。

類語3:辻褄が合う

「辻褄が合う」とは、細かい点まで食い違いがない状態を表す言葉です。すべての点で整合性がとれている状態は、辻褄が合っている状態といえるでしょう。

「整合性」の対義語

整合性とは反対の意味になる対義語も、3つご紹介します。

対義語1:矛盾

「矛盾」とは、辻褄が合わず、物事の道理が一貫していないこと。引用データの整合性がとれてない資料では、いくつもの矛盾点が見つかります。

対義語2:筋が通らない

「筋が通らない」とは、物事が正しく行われておらず、首尾一貫していない状態のこと。プレゼンの際に、資料と発言内容に一貫性のない場合は「筋が通っていない」状態であり、聞いている人を混乱させたり説得力を失ったりする恐れがあります。

対義語3:食い違い

「食い違い」は、歯がうまくかみ合わない様子から、意見や考えなどがゆきちがうことを表す言葉です。たとえば、相手と自分との意見が合わないときに、食い違いという言葉を使います。

注意点:「整合性を合わせる」は誤用

整合性の「整合」という言葉には、「ぴったり合っている様子」という意味があります。この言葉の中に「合う」という意味が含まれているため、「整合性を合わせる」は重複表現です。

「整合性をとる」や「整合性を保つ」という言葉を使うようにしましょう。

まとめ

ビジネスシーンでよく使われる「整合性」の意味や類語、対義語についてご紹介してきました。整合性とは、矛盾がなく整っている状態のことを表す言葉です。プレゼンや会議資料では、データや発表内容に一貫性がある状態でないとどちらを信用してよいのかがわからず、結果的に信頼を失う可能性があります。データを扱うときは数字に間違いがないかをしっかりチェックしましょう。

また、いつも相手の意見や考えに合わせていると、自分の発する言葉に整合性がなくなることがあります。相手に迎合しているとその場では相手から喜ばれるかもしれませんが、長期的には、信頼されなくなる可能性もあるでしょう。自分や自社の考え・意見をしっかりもち、言動に一貫性をもつように心がけたいですね。

参考書籍

『広辞苑 第六版』岩波書店
『明鏡国語辞典 第二版』大修館書店
『ジーニアス和英辞典 第四版』大修館書店

 
 

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