食費月2万5,000円。1日30品目。独身やりくり男子のつくり置きと小皿料理がすごい件

2023/08/06

フォロワー3万人のSNSには、小皿をずらっと並べた「究極の和定食」のような食卓が日々アップされていました。1日30品目の完璧夕ごはんを毎日つくっていたたくぞうさん。

彼が料理に目覚めたのは、今から7年ほど前。
とあるフランス料理店で食事をしたとき、そのおいしさに衝撃を受け、自分もつくってみたい!と気持ちが盛り上がりました。
そして、レストランのシェフが主催していた料理教室へ通うようになったのです。

熱心にレッスンを受けたて磨いた腕前を披露すべく、フレンチのコース料理をつくっては、せっせと友人をおもてなし。
友人たちからの食べたいものリクエストに応えるうち、フレンチだけでなく、和食っぽいおかずもどんどん得意になっていきました。

1日30品目の完璧夕ごはんを食費2万5,000円でつくる30代独身男子を取材してみた

週1回のまとめ買い。タンパク質と旬の野菜を何種類かのルーティンです

職業はIT系会社員。写真は2021年当時のものです。コロナ禍で状況が少し落ち着いたすき間に取材させてもらいました

この豪華な夕ごはんが日課になったのは、コロナ禍がきっかけだったそう。
仕事はほぼ在宅勤務となり、ひとり時間も増えて、いつの間にかどんどん食卓が豊かになっていきました。

ひとり暮らし歴も10年ほどとなり、料理の腕はもちろん、スーパーでの買い物も上達。

豪華な食卓に見えますが
「パターンがある程度できているので、買い物の金額も安定しているんです。
タンパク質に、つくり置きできるお惣菜用の青菜など野菜を何種類か合わせればいいだけ。
副菜は週末のうちに一気につくり置き。1カ月の食費は2万5,000円です」



主催であるつくねの照り焼きのほかに、副菜が6品。一汁七菜です

毎日、夕食づくりに時間をかけていたわけではなく、
週末に集中して料理をし、たくさんのつくり置きするのがルーティンになりました。

「どういう順番でどう調理器具を使い回していくかを頭の中でシミュレーションしつつ、
タイムトライアルのゲーム感覚で取り組んでいました」と振り返ります。
その繰り返しで、最終的には2時間ほどで、大量のつくり置きができるように。

主菜だけは、当日つくることに決めていましたが、
お昼の休憩中に仕込みをしておいて、
仕事を終えた夜はプシュッと缶チューハイを開けて飲みながら、仕上げるだけ。

つくり置き男子は、時間と食費のやりくり男子でもあったのです。

これを週末に一気につくり置き。定番のおかずが中心です

食べ飽きない、定番のおかずたちを冷蔵庫に常備。
100円均一で入手した豆皿に少しずつ盛り付けて、冒頭の旅館の定食のような豪華なごはんが完成します。

ちなみに、朝ごはんはプロテインで済ませているそう。キックボクシングに通い、体づくりにも余念がありません。

たくぞうさん、将来の夢はお店を持つことですか?(編集部)

いえ、僕の前に座ってごはんを食べてくれる人が欲しいです(たくぞうさん)

プロ級の料理の腕。研究熱心な性格。
目指すは自分のお店だろうか?と思ったら、そんな答えが返ってきて
それはそれで微笑ましい…(いっそ探してあげようか??)と、お見合いおばちゃんみたいな気持ちになりつつ取材を終えた編集部。

陰ながら、応援しておりました。






え?前に座ってくれる人、見つけたんですか?!

2年ぶりにご連絡してみたら「新居に引っ越すまでお待ちください」とのお返事、そしてその新居には…!

これはご挨拶に行かねば!ということで、新婚家庭に強引にお邪魔した編集部。
たくぞうさんの料理はどう変わったか? 



撮影/清永洋 取材・文/加藤郷子 企画/サンキュ!コメつぶ編集部

 
 

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