食卓を彩る付け合わせとは|ジャンル別の人気レシピ紹介 | サンキュ!

食卓を彩る付け合わせとは|ジャンル別の人気レシピ紹介

2025/06/22

メイン食材を準備したら終わり…ではちょっと寂しいですよね。料理をより魅力的に、美味しくしてくれるのが「付け合せ」です。

この記事では、食卓を彩る付け合わせをつくる際のポイントや、おすすめのレシピをご紹介します。

管理栄養士、食生活アドバイザー。一女のママで出張料理、料理教室、講演、栄養相談も手掛けるほか、ライターとして...

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「付け合わせ」とは?

付け合わせとは、料理の主菜に添えるちょっとした食材やおかずのことを指します。代表的なものには、ステーキやハンバーグに添えられるにんじんのグラッセ、マッシュポテト、温野菜などがあります。

付け合わせには、主菜の味を引き立たせたり、色どりを加えたり、栄養バランスを整えるなどの要素があります。主菜だけでは栄養に偏りが出る場合、不足する栄養を含む食材を付け合わせに取り入れると、食事全体の質を高めることができます。また、主菜と異なる味や食感を組み合わせることで、食事の満足感を高めることにも役立ちます。

このように、付け合わせには幅広い役割があるのです。ちなみに、同じ食器に盛り付ける必要はなく、別の食器に盛って提供されることもあります。

付け合わせを作る際のポイントとは

付け合わせは、主菜の料理がどのような種類か、どういったものが不足しているかなどによって組み合わせは異なります。

ここからは、付け合わせを作る際に気を付けておきたいポイントをご紹介します。

バランスを考える

付け合わせは、添える料理とのバランスを考えることが大切です。例えば、量、味わいなどの調和がとれていることで、より付け合わせの役割が大きくなります。

メインを引き立たせるため、それよりも付け合わせの量が多くならないようにしましょう。また、こってりした料理にはさっぱりとした付け合わせが好相性です。酸味のあるものや油を使わないもの、素材を生かした軽めのスープなどがおすすめです。

栄養面では、たんぱく質を多く含む食材が使われる主菜に対して、不足しやすいビタミン・ミネラル・食物繊維が補える野菜、海藻、きのこなどを使った付け合わせにするのがおすすめです。

調理法を変える

やわらかいものと歯ごたえのあるものを組み合わせると、食べたときに食感の違いが楽しめ、食が進みやすくなることが期待できます。

焼いた料理にはゆでたり蒸したりしたものを、揚げ物には生野菜を添えるなど、異なる調理法の付け合わせを取り入れると食感に変化が出やすくなります。同時に、食材そのもののやわらかさや硬さを生かし、取り入れるのもおすすめです。

調理法を変えることは、脂っこい料理が重なることも避けられるので、栄養バランスにも良い影響を与えてくれます。

季節の食材を取り入れる

その時期にしか出回らない食材を取り入れると、料理に特別感が加わります。また、旬の付け合わせを変えるだけでも同じメイン料理であっても変化が生まれ、目で見て季節を感じさせることでさらに料理が楽しめるようになります。

また、旬の食材はほかの時期に比べて栄養価が高く味が良いことが知られています。春は菜花やたけのこ、夏はなすやトマト、秋はきのこや栗、冬は白菜やゆずなど、季節感のあるものを積極的に選んでみてください。

色どりを意識する

メインの色が茶・黒などのように暗い場合、付け合わせには明るい色を持ってくると見映えが良くなり、食欲をそそりやすくなります。

緑色は青菜や大葉、赤・橙色はパプリカやにんじん、黄色であればかぼちゃやコーンなどがあります。単一の食材を付け合わせにしても良いですが、いくつかの色を組み合わせるとより見映えが向上します。

食事全体のイメージも踏まえて、付け合わせの色を決めることをおすすめします。

和食におすすめの付け合わせ4選

和食の付け合わせは、主菜の味を引き立てつつ、とくに季節感や彩りを添えるものが好まれます。和食そのものに、シンプルな美しさを大切にする考え方があることが理由です。

ここでは、そういったことを踏まえた、和食におすすめの付け合わせをご紹介します。

たたき長芋の梅のりがけ

出典:白ごはん.com

消化によい長芋に、梅やのりなどの和風食材を組み合わせ、酸味のあるさっぱりとした味に仕上げた一品です。油分の多い主菜に合わせると、脂っこさを抑えながら食べ進めることに役立ちます。

使われている食材は、赤色の梅、黒色ののり、白色の長芋となっています。これらの色が含まれていない主菜に合わせると、対比によってとても鮮やかな印象を与えることができるでしょう。

ちなみに、長芋は春と秋に旬を迎えますが、秋に採れるほうがシャキシャキとした食感をより強く味わえますよ。

カロリー:-kcal(2人分)
調理時間:5分

定番副菜!切り干し大根の煮物

出典:E・レシピ

にんじんの橙色とさやいんげん緑色が映える、定番の和食おかずです。水で戻した切り干し大根の幅に合わせ、ほかの具材の太さを同じくらいにそろえると仕上がりがワンランクアップしますよ。

さやいんげんの旬は春から初夏にかけてとされているので、それ以外の時期はアスパラガスやほうれん草などを代用すると、季節感を生かした仕上がりになります。

カロリー:115kcal(4人分)
調理時間:25分

水菜とリンゴのゴマサラダ

出典:E・レシピ

ゆでた水菜と皮つきのまま切ったりんごのシャキシャキ食感がアクセントになる、和風サラダです。こちらは、緑と赤の対比が鮮やかに映えます。

練りごま、砂糖、酢、しょうゆを混ぜ合わせた自家製のごまだれで具材を合わせるだけなので、手軽につくれるのもおすすめのポイントです。

とくに、水菜とりんごがどちらも手に入りやすい、冬がおすすめとなっていますよ。

カロリー:95kcal(2人分)
調理時間:10分

キャベツの大葉漬け

出典:E・レシピ

キャベツ、にんじん、大葉、きゅうり、ゆず皮を使った、心地よい食感が楽しめつつ見た目にも鮮やかな一品です。

水分を多く含む食材は、塩を振って水分をしぼることで、適度な歯ごたえが生まれますよ。塩でもんだ具材の水分をよくしぼり、水っぽい仕上がりにならないように注意しましょう。

ゆず以外の使用食材は通年入手しやすいため、黄色のゆずが旬を迎える冬に取り入れると季節感を演出できますよ。

カロリー:27kcal(2人分)
調理時間:15分

洋食におすすめの付け合わせ4選

洋食の付け合わせは、主菜の味を引き立てつつ、彩りや食感のバランスを意識するのがおすすめです。とくに、洋食はこってりとしたものや濃厚な料理が多いため、酸味やハーブなどの香りを取り入れることが多くなっていますよ。

ここでは、そういったことを踏まえ、洋食におすすめの付け合わせをご紹介します。

バター風味ポテト

出典:E・レシピ

ステーキやローストチキンなど、歯ごたえのある料理の副菜にぴったりな口当たりなめらかな一品です。少ない材料で簡単につくれ、バターの香りとパセリの色どりが料理を引き立ててくれますよ。

主菜と同じく脂質が含まれるレシピですが、必ずしもさっぱりしたものである必要はありません。このレシピの場合、味付けは控えめにすると、かえって主菜の濃厚さを感じやすくすることができます。

カロリー:147kcal(2人分)
調理時間:15分

夏野菜たっぷり!カポナータ

出典:E・レシピ

肉料理、魚料理のどちらの付け合わせにもぴったりな、具材を炒めてからトマトピューレとハーブで煮込んだ野菜料理です。このレシピでは、なす、ズッキーニ、玉ねぎを使っていますが、お好みでパプリカを加えるとさらにカラフルに仕上げられますよ。

カポナータに含まれる野菜の食感がやわらかいので、主菜の歯ごたえを際立たせてくれることが期待でます。熱が全体的によく通るよう、具材は均一にの大きさに切ることも意識しましょう。

カロリー:311kcal(2人分)
調理時間:25分

コールスロー

出典:E・レシピ

キャベツ、にんじん、コーンを刻んで調味料と和えてつくる、コールスローです。シャキシャキとしたキャベツの食感と、ほどよく酸味のきいた味付けでさっぱりと食べられます。脂っこい料理だけでなく、甘辛い味の料理の付け合わせにおすすめです。

塩を振ってしばらく置いたキャベツは、しぼるだけでなく丁寧にキッチンペーパーで水気を拭くことで、最後まで食感の良さをキープすることができますよ。

カロリー:104kcal(2人分)
調理時間:10分

グリル彩り野菜

出典:E・レシピ

このレシピでは、色の異なるパプリカとアスパラガスの鮮やかさが、食卓に華を添えてくれるます。焼き目が付くまでグリルで野菜を焼き、オリーブオイル、煮詰めたバルサミコ酢、粗びきこしょうを振って完成です。

バルサミコは煮詰めることで、酸味が和らぎ、甘味やコクが強くなります。パプリカやアスパラガスなどの甘味を存分に引き立ててくれますよ。

グリル野菜そのものは、肉・魚料理はもちろん、パスタやリゾットの付け合わせとしてもおすすめです。

カロリー:87kcal(2人分)
調理時間:15分

中華におすすめの付け合わせ4選

中華の付け合わせは、主菜の味を引き立てたるために、味の濃さ・食感・彩りを意識して選ぶと、食事全体のバランスが良くなります。作る際のポイントで、主菜と調理方法を変えるのが一般的と説明しましたが、中華の場合は炒め物同士を組み合わせることもあります。

ここでは、そういったことを踏まえて、中華におすすめの付け合わせをご紹介します。

サッパリ春雨サラダ

出典:E・レシピ

きゅうり、紫玉ねぎ、カニ風味かまぼこの色どりが鮮やかな、さっぱりとした一品です。春雨を戻し、具材を切って和えるだけなので、手軽につくることができますよ。

爽やかな味わいが、餃子のうま味を引き立てたり、辛味のある料理とバランスを取れたりするので、幅広い料理の付け合わせとして活躍します。また、生野菜の食感がアクセントになるので、やわらかい料理とも好相性です。

カロリー:125kcal(2人分)
調理時間:15分

青菜の炒め物

出典:E・レシピ

にんにく、しょうが、唐辛子と一緒に炒め、塩こしょうでシンプルな味付けをした一皿です。青菜は、ほうれん草、小松菜、空心菜、チンゲン菜など、お好みの種類を使ってくださいね。

このレシピの場合、炒め物ではありますが、油脂が多いもの、うま味や塩気が濃厚な炒め物にも合わせやすくなっています。青菜は食感がやわらかいため、歯ごたえのあるエビやイカを使った炒め物なども、食感の違いが楽しめて好相性です。

カロリー:81kcal(4人分)
調理時間:10分

10分でサラダ!きゅうりと鶏ささみのバンバンジー

出典:E・レシピ

ごまだれの香ばしい香りとまろやかさ、トマトの甘酸っぱい味わいが、食事にアクセントを加えてくれます。きゅうりとトマトで見た目も鮮やかなので、とくに食事全体の色が単調になりそうな時の付け合わせにおすすめです。

このレシピは、こってりとした料理はもちろん、麻婆豆腐、エビチリ、酢豚など、ピリ辛や甘辛い料理の付け合わせにも向いていますよ。


カロリー:254kcal(2人分)
調理時間:10分

ぷりぷりっ♫白菜入り水餃子

出典:楽天レシピ

こってりとした料理の付け合わせとして、あっさりした水餃子を添えるとで食感や味に変化が生まれます。主菜にもなる水餃子ですが、付け合わせの際は3個くらいにしておくと◎酢じょうゆで食べる以外にも、スープ仕立てにしてもいいですね。

また、水餃子の食感は皮がツルツル、具材がジューシーなので、シャキシャキとした食感のある料理と合わせるのもおすすめです。やさしい味わいは、香辛料がきいた料理とも好相性となっており、幅広い料理の付け合わせに活躍します。

カロリー:-kcal(4人分)
調理時間:1時間

付け合わせを作る際の注意点

付け合わせを実際に作る際は、料理全体の完成度や食べやすさを意識することが大切です。

最大限、付け合わせの役割が生かせるように、次のようなことに注意して作ってみましょう。

調理時間のタイミング

温かい付け合わせを用意する場合、食べる時間や主菜などのほかの温かい料理が仕上がるタイミングに合わせて調理するといいでしょう。反対に、付け合わせを冷やして提供するのであれば、冷やす時間を見込んで早めに作り始めると、適温で食事を食べてもらうことができますよ。

また、主菜の調理時間が長いものは手短に作れる付け合わせを、手間がかかる付け合わせを作りたいのであれば主菜は短時間で作れるものを選ぶなどするといいでしょう。

食材の鮮度や切り方

付け合わせとなる料理は、素材の味や風味を生かしたものを使うことが多くなっています。そのため、鮮度がよい状態であればあるほど、付け合わせの果たす役割が大きくなると言えるのです。

食材の食べごろを把握して早く食べたほうがよいもの、低温での保存が推奨されるものなど、適切に食材を管理して新鮮なうちに調理するように心がけてみてくださいね。

また、食材の切る方向や大きさ次第で、食感や見た目に影響が出ます。合わせる主菜や、食事全体の出来上がりをイメージし、それに合った切り方を取り入れましょう。

まとめ

付け合わせには、様々な役割、種類、組み合わせが存在します。食事全体のまとめ役にもなりうるため、付け合わせの選び方や作る際の注意点などを意識していくことが大切です。

また、付け合わせは主菜に対して一品と決まっているわけではありません。栄養や量などのバランスを考えて、場合によっては二品以上取り入れることも可能です。

ぜひ、ご紹介した内容を参考にして、料理ごとに付け合わせを上手に取り入れてみてくださいね。

 
 

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