「ラベルを貼っているのに、なぜか家族が片付けてくれない…」そんなお悩み、ありませんか?
ラベリングは、整理収納のプロもおすすめする“誰でもできる仕組み化”の一つ。
ですが、やり方を間違えると逆に使いづらくなったり、家族が混乱したりすることも。
今回は、よくあるNGラベリングと、誰でもすぐ実践できる“伝わるラベル”のつくり方を整理収納アドバイザーであるライター持田友里恵がご紹介します。

1. 文字が小さすぎて読めない/目立たない
ラベルを丁寧に貼ったつもりでも、実際には「読めていない」「気づいていない」ケースが意外と多いもの。
よくある例:
・細かい手書き文字で離れると読めない
・白い収納に白文字ラベルで埋もれている
・おしゃれすぎてフォントが読みづらい
【改善ポイント】
・離れても読めるサイズ・太さの文字にする(フォントはゴシック系が◎)
・背景色と文字色にコントラストをつける
・見やすさを優先して、英語ではなく日本語表記にする
「見る」ではなく、「パッと認識できる」ラベルを意識しましょう!
2. 抽象的なワードで、何が入っているかわからない
「その他」「いろいろ」「雑貨」など、あいまいすぎる表現はNG。
ラベルは“カテゴリ分け”ではなく、“中身がイメージできる具体的なワード”が基本です。
よくある例:
・「いろいろグッズ」
・「おでかけ用品」(実際はマスクと帽子だけ)
・「仕事道具」(PCケーブルも文房具も一緒)
【改善ポイント】
・中に入っているモノを具体的に1〜2語で表す
・一覧できない場合は、「写真付きラベル」もおすすめ
・よく入れ替わるモノはホワイトボード式で可変にするのも◎
「誰が見てもすぐわかる」が、使いやすさにつながります!
3. 見た目を優先しすぎて“伝わらない”ラベルに
インスタ映えするおしゃれ収納に憧れて、英字ステッカーや英語表記を使う方も多いですが…
使う人が意味を理解できなければ本末転倒。
よくある例:
・「miscellaneous」(=雑貨)など、子どもや高齢者には伝わりにくい英語
・ピクトグラムだけで中身がわかりにくい
・あえてシンプルにして逆に混乱
【改善ポイント】
・使う人目線で選ぶことが最優先!
・子どもにはひらがな+イラストが◎(例:おもちゃ/くつした)
・高齢者には大きくて明確な日本語表記を
・英語を使いたい場合は、日本語と併記する
「おしゃれ」より「伝わる」がラベリング成功のカギです。
ラベルは“自分以外”の人のためのもの!
ラベルの目的は、「誰でも使える収納にする」こと。
だからこそ、見やすさ・わかりやすさ・使いやすさが大切です。
・読める文字サイズと配置
・具体的で迷わない表現
・使う人に合わせた表示方法
この3つを意識するだけで、家族が自然と片付けてくれる環境に近づきます。
ラベルは小さな工夫で大きな効果を生む整理術。
ぜひ今日から、“伝わるラベリング”で片付けの負担を減らしていきましょう!
■執筆/持田友里恵
整理収納アドバイザー。片付けられない主婦から片付けのプロに!“片付け=自分を大切にすること”という信念のもと、片付けの工夫や仕組みをInstagram(@yurimochi.home)で発信中。
編集/サンキュ!編集部