夫が働けなくなって「わが家に必要な物」を見つめなおした。そして、何があっても貯まる家計になった。

2023/11/02

よそはよそ、うちはうち!で「自分軸」のある出費を心がけたら、子ども4人いても1000万円貯まりました!世間や流行に振り回されない&自分にとって大切なことをとことん突き詰める!毎日を自分らしく管理するコツをご紹介。

<教えてくれた人>
Oさん(愛媛県 37歳)
夫(39歳)、長女(10歳)、長男(7歳)、二女(5歳)、三女(1歳)の6人家族。結婚15年目。住まいは3LDKの持ち家一戸建て。週2回、短時間のアルバイト中。

◎TOTAL MONEY DATA◎
夫月収(手取り) 31万円
妻月収(手取り) 5000円
夫ボーナス(年間・手取り) 100万円
世帯年収(手取り) 478万円
月貯蓄額 約9万円~
年貯蓄額 約150万円
総貯蓄額 約1000万円

世間や流行に振り回されないよう、「私」と「わが家」に大切なことをとことん突き詰めたんです

4人の子育てに追われても、しっかり予算を守り、貯蓄額を更新中のおかきさん。その秘密は、暮らしの指針を決めたことだと話します。「夫が一時働けなくなり、何がわが家にとって大切かを考え直したのがきっかけ。そこから不要なものにはノーと言う、物は最後まで使うなど自分なりのルールができ、ムダな出費が減りました」。以前はテレビをだらだら見たり、ふらふら買い物に行ったりと、時間もお金も蛇口が開きっ放しでしたが、今は開け閉めがきちんとできるように。「毎日を自分らしく管理すると家事も楽しい。家計も乱れず、喜びを感じられます」。


●Oさんの1カ月の家計表
<収入>
世帯月収(手取り) 31万5000円

<貯蓄>
先取り貯蓄 5万5000円
特別出費用積み立て3万円、教育費用積み立て2万円、家電用積み立て5000円

<支出>
住居費 7万5000円
水道·光熱費 1万5000円
通信費 7000円
保険料 8000円
子ども費 3万円
給食費などの他、通信教材3人分3500円、習い事の吹奏楽代2人分2000円、サッカー代2人分1万円
食費·日用品費 4万5000円
被服費 3000円
医療費 5000円
レジャー費、外食費、
夫小遣い 3万5000円(※)
妻小遣い 2000円
その他 2000円
残し貯め 3万3000円~

※3つの費目を夫に任せたら、予算内で収まるように
膨らみやすいレジャー費(ガソリン代含む)と外食費は、お出かけ好きな夫に小遣いと一緒に管理をお願い。「家族でマラソン大会を開くなど、夫も工夫して子どもたちを楽しませてくれ、助かってます」。

Oさんのやりくりの流れ

【給料後】月に1回、ATMに行って引き出し
生活費と小遣い、特別出費と家電の積み立て分をまとめて引き出し、手元のポーチで現金管理。「何度もATMに行く手間をカット」。

【買い物後】支出があった日に家計簿にメモ
お金を使ったら、カレンダーページに記入。「細かく書くと続かないので、店名と金額だけ。1分もかかりません」。

【週末】週ごとに使いすぎをチェック
週末に費目別に集計。「費目は細かく分けず、食費と日用品費はまとめるなどざっくり。生活費全体でだいたい、5.5万円以内ならOKに」。

【月末】貯蓄できた自分を褒める
今月の貯蓄額、今年の累計貯蓄額を別ページに記入。「進んだ貯蓄を見て自分を褒めると達成感が。来月も頑張ろうとモチベアップに」。

よそはよそ、うちはうち!のOさんにとっての「自分軸」って?

自分が納得できる考え方を大切にし、日々に生かすことでムダを減らしているOさん。具体的に意識しているのは、この3つでした!

1 「わが家にいらないもの」をハッキリさせること
2 「もったいない」気持ちを改めて大切にすること
3 「小さな習慣」で自分を高めること

情報に振り回されないよう「わが家にいらないもの」をハッキリさせる

必要ないもの、価値観に合わないものは持たない。「"1日10個捨て"を継続。不要なものを意識すると、余計なお金を払わなくなります」。


●買うのも管理するのも結局、大変【過剰なストック】

「ストックが多いと置き場に困るし、気が大きくなってムダに使いすぎちゃう。使用中の物が残り半分になったらメモし、次の買い出しで買うルールに」。合わせてボックス1つ分なら、管理もラク。


●かわいい子どもたちもいずれ巣立つから【大きな家と広い収納】

大家族でも、家はあえて小さめの設計に。「子どもたちと暮らすのは十数年。広い家は夫婦2人になったときに持て余すから、部屋も収納も少なめにしたら、物が増えすぎず正解でした」。


●「みんなが持ってるから欲しい」だけの【ゲーム機】
親が買う気になれない物は、ねだられても買わない。「ゲーム機は夫も私も興味を持てないし、そもそも高すぎる。その代わり月2回、子どもたちを図書館に連れていく手間は惜しみません」。

図書館で1人10冊、本を借ります。

●家庭学習でも十分、伸びるから【子どもたちの塾通い】
時間と場所を決めたら、勉強の習慣化に成功。「タイマーで計り、20分勉強したら10分休憩を4回繰り返し。短い時間なら集中力が続くので、可能な限り親が見て塾代は節約」。

教育費の貯蓄目標1人300万円×4人=1200万円


●毎日頑張るのは続かないから【平日のごちそう】
平日の夕食はご飯とみそ汁、おかず1品。「土井善晴さんの本を読み、一汁一菜のよさに納得。"日本昔ばなし"みたいな食卓ですが、作る負担が少なく、体にもお財布にも優しいです」。

平日は超シンプル和食。
週末はリクエストに応えてごちそう。

●今はローン返済が最優先だから【ムリしてまでの投資】
かなえたいのは、住宅ローンを完済し、教育費を貯めて安心すること。「"したほうがいい"では動きたくない。投資は"やろう"という気持ちが出てくるまで、保留しています」。

使い捨てはつい出費もかさむから「もったいない」気持ちを大切にする

捨てる物でも「あとひと働き」してもらい、最後まで大事に使います。「使い捨てを減らせば出費も減り、家もスッキリ!」。


●体も布きんも食器も洗える【固形石けんはコスパ最強】

「『白雪の詩』という石けんは無添加で肌に優しい。汚れもよく落ちるので、洗剤がないときの代用にもなります」。大きくて溶けにくく、2個で500円ほどと価格もお手頃♪


●スポンジは3変化させて【お値段以上に使い倒す】

スポンジはダスキンの物を。「とても丈夫で台所の次は風呂掃除用として、最後は4つに切ってトイレ掃除に使っています。少し高めですが、あれこれ買わずに済むので逆に安上がり」。


●空き袋もただの【ゴミとして終わらせない】

パンや食品の袋は万能選手!「臭いを封じ込めるので、オムツを捨てる袋に最適。クシャッと丸めれば台所の排水口やシンク洗いにも使え、スポンジや洗剤の節約に◎」。


●【子どもの物は基本"回す"もの。】お古から人のぬくもりも学べる

子どもの物はママ友と譲り合い。「高いユニフォームや鍵盤ハーモニカも、周囲に聞いてみたらお下がりをいただけた。もちろん、わが家からも譲れる物はどんどん差し出します」。

メンタルの乱れは家計の乱れに「小さな習慣」で自分を高める

隙間時間は、自分を向上させるために使う。よりよい今日を目指すことで、心と体の"体幹"が強くなり、ブレないお金づかいに!


●【「1日10分ヨガ」を続けた】ら月4000円の整体代がゼロに

子どもがいない日中や下の子のお昼寝中に、YouTubeでヨガを。「できなかったポーズができるようになるとうれしい。悩みだった首の痛みも取れ、医療費の削減にもつながりました」。


●【寝る前に「いいこと」を書いて】幸せな気持ちで1日を終える

うれしかったことや、やりくりで上手くいったことを日記に書いて振り返り。「気持ちがスッキリしてよく眠れます。読み返すのも楽しく、私頑張ったな~と思えるんです」。


●【月1500円弱のオンラインサロン】で「ブレない自分」をキープ!

インスタグラムで知ったワタナベ薫さんのサロンに入会。「月1回、自分の価値観と向き合うワークが。考え方や行動の指針を持て、やりくりにも自分なりの芯を通せるように」。



参照:『サンキュ!』2022年12月号「私たちが本当に貯まる方法コレでした!」より。掲載している情報は2022年10月現在のものです。撮影/林ひろし 構成/竹下美穂子 編集/サンキュ!編集部

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