電気代

光熱費は夏より冬がヤバい!「暖房器具の選び方」と「節電プログラム」を専門家が解説

2022/12/17

一般家庭の光熱費の内訳は、主に電気代とガス代。冬の光熱費は、どの暖房器具を使うかによって変わってきます。また現在、国の支援制度「節電プログラム」も実施されています。節約アドバイザーの丸山晴美さんに、冬の光熱費を抑えるための暖房器具の選び方と、節電ポイントについて聞きしました。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2022年11月時点の取材情報を基にしています。

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...

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みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「暖房器具と節電プログラム」!

すべての住環境&エリアで「併用」したい最強の暖房器具とは?

暖房器具の選び方は、住んでいるエリアによって異なります。関東とそれより南の地域では、エアコンが主流のところが多いでしょう。
関東より北や山沿いなどでは、エアコンだけでは暖かくなりにくいので、温めるパワーがより強いストーブやファンヒーターなどを使うところが多くなります。

ただし、石油ストーブは火災や一酸化中毒などの危険性があるため、北の地域でも禁止している賃貸物件があります。そういう場合は石油を使わない暖房器具が中心となります。

このように、暖房器具は住環境やエリアによって使い分けが必要です。ただ、どの住環境・エリアでも「併用」を強くおすすめしたい暖房器具があります。それが「こたつ」です。

こたつは小さい範囲しか暖めないので、少ないエネルギーで済みます。こたつを併用することでエアコンの温度設定を低めにしたり、ストーブを使う時間を短くできたりできるので、光熱費を抑えることにつながります。

しかも家族4人が同時にしっかり温まれることを考えると、かなり暖房効率が良い家電と言えるでしょう。こたつカバーを二重にしたり、こたつ用敷布団やラグの下に断熱シートを敷いたりすると、さらに暖房効率を上げることができます。

床暖房は利用するタイミングを考えて活用を

床暖房には電気式、ガス式、ハイブリッド式などいくつかタイプがありますが、いずれも短時間の使用には向いていないものが多いです。

週末の土日など長時間部屋にいるタイミングで使うのは良いですが、平日の朝の出勤・登校前の数時間だけなら、効率が良いとは言えないでしょう。

タイプによってはランニングコストが高いものもあります。家族の生活スタイルと費用を考えながら、上手に活用しましょう。

「節電プログラム」の申し込みは12月末まで。まだの人は早めに手続きを

現在、国の支援制度「節電プログラム」が実施されています。期間中に自分が契約している電力会社の節電チャレンジに参加し、かつ国の節電プログラムに参加申込をして節電協力を行うと、節電量に応じてポイントが付与されるというものです。

忙しくて節電できなかった場合でも、参加に対するポイントが一律2,000円相当付与されるのでお得。電気代の足しにもなるので、参加することをおすすめします。

ポイントは、契約している電力会社から付与されます。TポイントやAmazonギフト券など他社のサービスに交換し利用できるものや、電気代の支払いに使えるものなどがあり、電力会社によって異なります。

国の節電プログラムへの申し込み期間は12月31日まで(11月9日現在)。まだの人は早めに手続きを。
参加登録の方法も電力会社によって異なるので、契約している電力会社のサイトで確認しましょう。

ただし、新電力などこの制度に参加していない電力会社もあります。まずは下記のサイトで、ご自身が契約している電力会社が参加しているかチェックしてみてください。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママの『お金に困らない』本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

 
 

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