冬に自宅の給湯器を使用してください。女猫と彼女の手を地球温暖化します。暖房の季節。

冬の電気代は夏の1.3倍!? 節約しつつも暖かく暮らす暖房費ダイエットテク

2019/12/14

夏と冬は光熱費が跳ね上がる時期。なかでも冬は室内外の温度差が大きく、数種類の暖房器具を組み合わせて使うケースが多いことなどから、夏よりも光熱費がかさみがちです。暖房費を節約するにはどんなことに気をつければよいのか、節約アドバイザーの丸山晴美さんに教えてもらいました。

みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「暖房費の節約術」!

窓まわりの工夫が「暖房効率」に差をつける!

あなたの家の冬の電気代、どのくらいかかっているか把握していますか?
電気・ガスの比較サイト「エネチェンジ」が総務省統計局の家計調査を基に算出したところによると、4人世帯の冬の電気代の平均月額は1万4,835円。夏の電気代の平均月額1万1,039円のより3,796円も高く、1年で最も高くなる時期です(※1)。

これを節約するためには「暖房効率」を上げることが基本です。まずは「窓」を見直すことから始めましょう。

窓を閉めていても、空気は隙間などから出入りします。部屋の暖かい空気は窓ガラスを通して逃げ、外の冷たい空気が入ってきてしまいます。これを防ぐことが暖房効率をあげる第一歩です。

もしも現在、レースのカーテンのみにしていたり、薄手カーテンをかけているお宅は、すぐに厚手のカーテンに掛け替えることをおすすめします。遮光性能2級以上のものならば、なおいいでしょう。
昼間はカーテンを開け、太陽の光をできるだけ入れて部屋を暖め、夕方暗くなったらカーテンを閉めて熱を逃さないようにします。

また、冬は「コールドドラフト現象」と言って、室内の空気が窓面に当たって冷やされて下降し、室内に冷気が拡散します。ファンヒーターなどを置くときは、カーテンが燃えない程度の窓際に置きましょう。窓から降りてきて部屋に広がる冷気をファンヒーターが吸って温め部屋に送り出すので、暖房効率を上げることができます。

加湿することで体感温度をアップ+風邪予防

yocamon/gettyimages

暖房を使う際には湿度も重要です。加湿をしながら暖房をすると体感温度が高くなるため、低い設定温度でも快適に過ごせます。
また、一般的に湿度を40%以上にすると、 ウィルスの死滅率が上がるといわれています(※2)。加湿は風邪予防にもつながるわけです。

湿度を上げるには加湿器の利用がおすすめですが、洗濯物を室内に干したり、リビングで鍋料理を食べるだけでも効果的です。

電気をムダ使いする服装をしていませんか?

さらに暖房効率を上げるためには、自分自身を暖めることも大切です。方法は簡単。上着を1枚羽織ったり、靴下などを履いたりするだけで体感温度が上がります。
以下は一般財団法人省エネルギーセンターが発表している、服による体感温度の変化です。これを参考に自分自身を上手に暖めましょう。

・薄手シャツ+ズボンからTシャツ+スウェット上下に着替える → 体感温度が1.5~2.3℃アップ
・フリース上下を着る → 体感温度が2.2℃アップ
・靴下を履く、スリッパを履く → それぞれ体感温度が0.6℃アップ
・ひざ掛けをする → 体感温度が2.5℃アップ
・スカートからパンツに履き替える → 体感温度が2.9℃アップ
・カーディガンを羽織る → 体感温度が2.2℃アップ
※参考文献:一般財団法人省エネルギーセンター「家庭の省エネエキスパート検定」テキストより

この他、首にスカーフやタオルを巻くのもおすすめです。

使う暖房器具はエリアによって選び分けて

地球温暖化と、温かい飲み物を飲みながら暖炉のそばでリラックスします。
ValentynVolkov/gettyimages

上記の準備を整えたうえで、いよいよ暖房です。
よく「エアコンとストーブどちらがいい?」という質問をいただくのですが、エリアによって異なります。
雪の多い寒冷地はエアコンだけでは弱いので、直接暖房といわれるストーブやファンヒーターなどが必要となります。昔と異なり今は灯油が高いので、ガスストーブが主流になっているようです。

ファンヒーターとこたつを併用する場合は、「こたつホース」などと呼ばれている専用のホースを使うのがおすすめ。ファンヒーターの吹き出し口にホースの口を近づけ、ファンヒーターの熱風をコタツに導入すればそれだけで温まり、こたつの電気代は0円という節約グッズです。

一方、日中は比較的暖かく雪も少ない地域であれば、エアコンだけ、こたつだけでも大丈夫なケースが少なくありません。心もとない場合は、ホットカーペットなどの補助暖房器具を加えるといいでしょう。最近はガスの床暖房にするお宅も多いですね。

エアコン&ファンヒーターの電気代は設定温度で変わる!

デジタルサーモスタット
Cunaplus_M.Faba/gettyimages

資源エネルギー庁によれば、暖房費を節約しつつ快適に過ごす室内設定温度は「20℃」が推奨されています(※3)。
20℃にするとどのくらい節約できるか金額を算出したものが以下。いずれも外気の温度が6℃の時に1日9時間使用した場合の金額です。

【エアコン】
設定温度を21℃から20℃にすると、3カ月で375.5円節約
さらに必要なときだけつける(20℃の暖房を1日1時間短縮した場合)と、3カ月で275円の節約に

【ガスファンヒーター】
設定温度を21℃から20℃にすると、3カ月で367.5円節約
さらに必要なときだけつける(20℃の暖房を1日1時間短縮した場合)と、3カ月で595円の節約に

【石油ファンヒーター】
設定温度を21℃から20℃にすると、3カ月で162.5円節約
さらに必要なときだけつける(20℃の暖房を1日1時間短縮した場合)と、3カ月で282.5円の節約に

20℃に設定して必要なときだけつけるようにすると、ガスファンヒーターの場合、3カ月で合計1,000円近くが節約できることになります。これは決して侮れない金額ですよね。

暖房のつけっぱなしは、アリ?ナシ?

近所のスーパーに買い物に出るときなど、暖房を消したほうがいいのか、つけっぱなしのほうが暖房費の節約になるのか、悩むところですよね。
冷房の場合、エアコンは起動する際に最も電力がかかるので、10分〜1時間程度の短時間の外出であればつけたままカーテンを閉めて出たほうが節電になります。

でも、暖房は冷房よりもエネルギーがかかるので、エアコンのつけっぱなしはNG!10分程度の本当に短い時間ならいいけれど、それ以上の場合は基本的にこまめに切るほうが節約になります。エアコン以外の暖房器具も基本的には同じです。

なお、暖める面積が広くなればなるほど多くのエネルギーがかかります。どの暖房器具を使う場合でも、ドアを閉めたり仕切りをつくるなどして、できるだけ暖める部分を狭くすることを忘れずに。暖房をつけているときは家族がひと部屋に集まるようにし、出かけるときはこまめに切ることで、使うエネルギーを減らすことができます。

また、ヒーターやエアコンのフィルターを2週間に1度は掃除をするなどのお手入れも、暖房効率をあげることにつながります。

こたつ&ホットカーペットの電気代を抑える使い方テク

コタツ テーブル ヒーターの内側
ahirao_photo/gettyimages

ホットカーペットは床に直に敷くと、熱が床に逃げて暖房効率が下がります。断熱マットなどを敷いて、設定温度を低めにするのが節約のコツです。ただし、基盤部分は熱を持つため、基盤の下には断熱マットは敷かないようにしましょう。

設定温度は「中」にするのがおすすめ。3 畳用ホットカーペットで設定温度を「強」から「中」にして1日5時間使用した場合、3カ月で1,255円もお得になります。
また、3畳用と2畳用のホットカーペットを比較すると、設定温度「中」の状態で1日5時間使用した場合、2畳用のほうが3カ月で607.5円も節約に。分割して暖める機能があるホットカーペットの場合は、人が使う範囲だけONにするなど上手に使い分けをしましょう。

こたつも温度調節を「強」から「中」に下げると、1日5時間使用した場合で3カ月330円が節約。さらに、こたつ布団の上に上掛け布団をかけ、こたつの下に敷布団を敷くようにすると、こたつ布団だけの場合よりも3カ月で220円が節約(1日5時間使用の場合)できますよ。

お風呂や食べ物などの工夫で体の中からも温めて

生活の中での工夫も電気代節約につながるものがあります。
例えばお風呂。お風呂は寝る1時間〜30分前に入り、身体が温かいうちに布団に入れば、暖房をつけずに済んで寝付きもよくなります。ポットに残ったお湯は湯たんぽとしてムダなく使いましょう。

また、身体が温まる飲料としては、紅茶、プーアル茶といった色の濃いお茶がおすすめ。冬はスープを片栗粉などでとろみをつけたり、しょうがや唐辛子などの香辛料をお料理に使うようにすると、身体の中から温まります。
こうしたちょっとしたひと工夫を加えて、楽しく快適に電気代を節約しましょう。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)など多数。



取材・文/かきの木のりみ

 
 

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