財布の中身をチェックしている年配の女性。

貯まらない人が「バカにしている」ものとは!? お金の専門家が指摘する貯まらない人の共通点3

2022/12/03

それなりの収入があるのに貯金が増えない人がいる一方、少ない収入でもきっちり貯蓄できる人もいます。その違いは、もしかしたら「お金に対する思考法の違い」かもしれません。

節約アドバイザーの丸山晴美さんに貯まらない人の思考法の特徴と、その変え方を解説してもらいました。

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...

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みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「貯まらない人の思考法」!

貯まらない思考法1:貯まらないのを○○のせいにする

「お金が貯まらないのは収入が少ないから」「子どもが小さいから貯金ができない」など、貯まらないことを何かのせいにして家計の見直しをしないのは、「貯まらない思考法」になっている人。貯まらないことを正当化しているだけでなく、逆に開き直って「だから今は貯まらなくてもOK」と、間違った考えに流れてしまいます。

貯まる人は、収入が少なければ少ないなりに「どうやりくりするか」を考え、まず家計の見直しをするもの。そして使うお金の優先順位を考え、優先順位が低いものはカットするなど、具体的な行動に移ることができます。

貯まらない思考法2:ポイ活の「1ポイント」をバカにする

節約は、小さなことの積み重ねで実現されるものです。100円の節約を「たかが100円」と考えるのは、「貯まらない思考法」です。

ポイ活でも同じことが言えるでしょう。たかが1ポイント、されど1ポイント。「これぐらいいいかな」と思ってしまうようでは、お金はなかなかたまりません。1円、10円といった小さいお金や1ポイントをバカにせず、大切にコツコツ積み上げられる人ほど貯まる人になれます。

貯まらない思考法3:将来像がボンヤリしすぎている

教育費として何年後にいくら必要か、何年後に住宅を買うかなど、将来のお金を見通すことができない人は「貯まらない人」です。なぜかというと、こういう人の多くは、毎月のお金の流れをきちんと把握できていません。現状がわかっていないため、将来を見通すこともできないのです。

なんとなく無計画に日々をすごしていると、イザというときにお金がたりなくなり大慌てすることに。すると、よけいなローンを組んだり、頭金がないのに住宅を買ってしまったりするなど、危険な方法を取りかねません。

一方、貯まる人は1カ月のお金の収支を把握しているので、将来を見通して毎月いくらの貯蓄が必要かがわかり、将来にしっかり備えることができます。

どうしても貯まらないなら「手取り月収の1割」だけでも貯蓄に!

上の3つの「貯まらない思考法」に心当たりがある人は、逆の考え方&行動をとるようにすると、少しずつ貯まる人に変わっていくことができるでしょう。

いきなり「逆」はむずかしいという人は、まずは毎月定額を強制的に積み立て、残ったお金でやりくりする思考法を身につけることから始めましょう。同時に、残りのお金で「赤字を出さずに」1カ月やりくりすることがポイントです。積立額は、手取り月収の1割が最低ラインです。

毎月少しでも積み立てれば、月日が味方してくれて、数年後、数十年後にはまとまった金額になります。だれにでも老後は必ずきますし、子どもは必ず成長します。「最低でもこれだけは貯めよう」という金額を積み立てるのは、だれにとっても大事なこと。これを習慣化することで、「貯まる思考法」に変わっていくことが可能です。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

 
 

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