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意外とやりがちな「エアコンの損する使い方」5選!節約の専門家が対策も解説

2024/07/09

家電の中でも、夏(冬)に最も電気消費量が大きいのがエアコン。「頑張って節電しているつもりでも、実は意味がなかったり、逆に損な使い方をしている人が少なくないんです」と節約アドバイザーの丸山晴美さんは言います。丸山さんがこれまでに多くの家庭で見た「エアコンの損する使い方」を聞きしました。

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...

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みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「意外とやりがちなエアコンの損する使い方」!

エアコンの損する使い方1:日中にカーテンを閉めない

日中、家にいるときはもちろん、数時間の外出くらいならカーテンを閉めないという家庭は多いと思います。
しかし、夏場は窓ガラス(1枚ガラス)から約73%もの熱が入ってくると言う調査があります。(※1)

まずは窓の対策をしないと、エアコンをかけても外からどんどん熱気が入り、また、部屋の冷気も窓ガラスから逃げてしまいます。

真夏は、日中もカーテンを閉めるのが基本です。

部屋が暗くなるのが嫌という人は、昼間はレースのカーテンだけ閉めておき、日が落ちたらすぐにカーテンを閉めましょう。これだけでもずいぶん熱気を抑えることができます。

最近は遮熱やUVカットの効果を持つレースカーテンも多く出ているので、そういうものに替えればさらに効果的です。カーテンを買い替えるのはちょっと負担になる場合は、窓ガラスに貼るフィルムタイプの遮熱シートもおすすめです。

エアコンの損する使い方2:電気代を抑えるため弱冷房運転にしている

たしかに以前は「電気代を節約するには弱風での冷房運転」と言われていました。でもこれは「自動運転」機能の性能がまだよくなかった時代の節約方法です。

今のエアコンは「自動運転」の性能が高くなっていて、室温が設定温度になるまでは強風運転、その後は微風運転と、最も電気代が抑えられる効率のよい運転を行うようにプログラムされています。
エアコンの電気代を節約するには、常に「自動運転」にするのが正解です。

また、省エネやエコモードなどが搭載されているエアコンなら、ボタンひとつで省エネ運転を自動的にエアコン本体が考えて運転してくれるので、リモコンにモード設定があれば活用しましょう。

エアコンの損する使い方3:外出の際はエアコンをこまめに切る

エアコンは運転を開始した直後に消費電力が大きく、設定温度に到達した後は消費電力が小さくなります。そのため一般的には、日中の30分くらいの外出ならエアコンをつけたままがよく、それ以上外出する場合は消した方が節約になる、と言われています。

しかし、短い時間でもエアコンをつけっ放しにするのはもったいない気がしますし、30分のつもりが1時間ぐらいの外出になってしまった、なんてこともよくありますよね。

そこで、私は30分程度の外出の際は、エアコンはつけたまま、設定温度を30度など少しだけ高めにして出かけます。

エアコンは室温が高くなると、設定温度の室温にしようとして電気の消費量が高くなるので、設定温度を高めにすることで電気の消費量を抑えることができるのです。同時に、エアコンをつけっ放しで外出する罪悪感も減らすことができておすすめです。

エアコンの損する使い方4:帰宅したらすぐエアコンのスイッチを入れる

夏場は帰宅すると部屋に熱がこもっているので、すぐにエアコンのスイッチを入れたくなります。でもこれはNG。すぐにエアコンをつけると、ムダなエネルギーを消費することになります。

帰宅したらいったん窓を開け、換気扇や扇風機などで室内の熱気を外に逃がしてからエアコンをつけましょう。外出する際、遮光性能が高いカーテンを閉めるようにすると、部屋に熱がこもりにくくなるのでおすすめです。

また、冷気は下にたまる性質があるので、扇風機やサーキュレーターを併用して室内の空気を循環させるのも忘れずに。

エアコンの損する使い方5:10年以上前のエアコンを使っている

エアコンは高価なので、壊れるまで買い替えるのを避けてしまいますよね。でも、10年以上前のエアコンは、エネルギー効率が悪いので消費電力が大きいうえ、内部が汚れていっそう電力を消費しやすい状態になりがちです。

新しいエアコンに買い替えるのがベストですが、それが難しい場合は、まずは業者に依頼してしっかりエアコンの内部清掃をしましょう。

ちなみに、メーカーが部品などを保管しているのは、エアコンの場合、発売からだいたい10年くらいまで。それ以降に壊れた場合は修理できず、買い換えるしかありません。エアコンの寿命が8年を超えたら、買い替えのための積立を始めておくと安心です。

◆教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママの『お金に困らない』本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)、「お金を活かす ハッピーエンディングノート」(東京新聞)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

 
 

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