公共料金をコンビニで支払う人は損してる!?「請求書払い」は「ペイ払い」がおすすめ【お金の専門家が解説】

2023/07/15

光熱費や税金の支払いに多く利用されている「請求書払い」。請求書をコンビニエンスストアや銀行に請求書を持って行って支払うのが一般的ですが、実はそれよりも「ペイ払い」する方がお得なのを知っていますか?
節約アドバイザーの丸山晴美さんに「請求書をペイ払いする」方法とメリットを聞きました。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2023年6月時点の取材情報を基にしています。

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...

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みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「請求書のペイ払い」!

ペイ払いの無視できないメリットは「請求書払い」ができること

「ペイ払い」とはスマホアプリで支払いをするもので、「スマホ決済」「バーコード決済」「QRコード決済」などとも呼ばれています。

「ペイ払い」は「手軽にできてポイントも貯まる」ということから人気が出ましたが、最近、多くのペイ払いでポイント還元率を下げるなどのサービス改定が進行しており、「ペイ払いはもうメリットがない」という声も聞こえています。

たしかに、利用できる店はクレジットカードの方が多いので、「だったらクレジットカードでいいんじゃない?」と思う人もいるでしょう。

でも、じつはペイ払いには、まだまだメリットがあります。なかでもお金の専門家として一番メリットが大きいと思うのが「請求書払い」ができる点です。

ペイ払いなら家で24時間支払いができて、手数料は無料!

「請求書払い」とは、電気・ガス料金などの公共料金や各種の税金、ショッピング代金などの請求書(払込票)に記載されたバーコードやQRコードを読み取り、支払いをすること。今ではごく一般的な支払い方法です。

多くの人は「請求書払い」をする際、コンビニエンスストアや銀行などに請求書を持って行き支払いをします。でも、支払いのためにいちいち出かけるのはけっこう面倒ですし、混んでいるときは待たなければなりません。
銀行であればお昼休みが潰れてしまったり、住んでいるところによっては、支払いのために交通費がかかることもあるでしょう。

コンビニエンスストアなどで請求書払いにクレジットカードを使うと所定の手数料がかかりますし、ATMで振り込む場合は、時間外や他行利用の手数料がかかることもあります。
さらに、コンビニエンスストアに行けば、スイーツや飲み物などを「ついで買い」してしまうことも多くなります。

しかしペイ払いなら、自宅にいながら24時間、いつでも好きな時間にスマホで支払いができます。
やり方も簡単で、「〇〇Pay」のアプリで請求書(払込票)のバーコードやQRコードを読み取り、残高で支払うだけ。

支払い手数料はかかりませんし、ペイ払いの際に「チャージ払い」を選択した場合、チャージ時にポイントが付与されるものもあり、やり方によってはポイ活も可能です。

出かけないのでムダな「ついで買い」もしなくて済みますし、払込用紙が届いたらすぐに支払えるので払い忘れも防ぐことができ、延滞金が発生しにくくなるメリットもあります。

請求書をペイ払いする際の注意点

ただし、請求書をペイ払いする際の注意点もあります。

PayPayや楽天ペイ、d払い、auPay、LINEpay、FamiPayといった主要なペイ払いなら問題ありませんが、ペイ払いのなかには請求書払いができないものもあります。まずは自分の使っているペイ払いで請求書払いができるか確認しましょう。

また、自治体や企業によっても、ペイ払いが不可な場合がまだあります。お住まいの自治体や利用しているサービスのホームページなどで、事前に確認することをおすすめします。

そして、請求書のペイ払いは領収書が発行されません。紙面での領収証書が必要な場合は、コンビニや金融機関窓口で支払いをする必要があります。

電気代やガス代などの公共料金は、口座振替に申し込むことで払い忘れることはありません。割引がある場合もありますし、クレジットカード払いにすればポイント還元もあります。そもそも払込用紙で支払うのが面倒だと思うかたは、早々に口座振替の手続きをすることをおすすめします。

これからペイ払いを使うなら、生活スタイルと照らし合わせて選んで

今後、デジタル化はますます進むことが確実で、支払いもスマホやスマートウォッチなどのウエアラブル端末が主流になっていくでしょう。まだペイ払いを使っていない人は、この機会に生活に取り入れてみてはどうでしょうか。

どのペイ払いがもっともお得かは、その人の生活スタイルによって異なります。

使っているスマートフォンのキャリアがどこか、ふだんよく使っているクレジットカードがどこか、家族がどのペイ払いを使っているのか、よく使うネットサービスはどれかなど、自分の生活スタイルをチェックし、そのなかでもっとも使いやすくメリットが大きいものを選ぶと賢い選択ができるでしょう。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママの『お金に困らない』本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)、「お金を活かす ハッピーエンディングノート」(東京新聞)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

 
 

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