食料品を買い物かごに入れる女性

最強の食費節約術かも!?やめるだけで年間5万円の節約になることって…?

2024/02/27

食費節約のテクとして、多くの人が見落としている方法があります。それが食品ロス対策。「食品ロスはちょっとの工夫で減らすことができるうえ、食費を大きく節約することにもつながります」と、節約アドバイザーの丸山晴美さんは言います。食費節約につながる食品ロス対策のコツを聞きました。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2024年2月時点の取材情報を基にしています。

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...

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みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「食品ロスを減らすコツ」!

食品ロスを減らすには「買う量」と「保存方法」に気をつける

2021年に発生した家庭の食品ロスは約244万t。これを金額に換算すると、4人家族の1世帯が毎年5万円以上の食品を捨てている計算になります。

つまり、食品ロスを減らせば、年5万円以上の食費節約ができるということ。同時にゴミも減らせますから一石二鳥です。食品ロスを減らすコツを知っておきましょう。

食品ロスを減らすには「買い過ぎない」ことが基本。買い物の前に、冷蔵庫や棚にある食材をチェックし、ダブり買いをしないようにしましょう。

特売で安くなっているからと多く買い込むのではなく、「必要な分だけ買う」ことを心がけましょう。

買った食材は、できるだけ長持ちさせるよう適切に保存することも大切。肉なら小分け冷凍や下味冷凍し、必要な分だけ解凍して料理に活用します。

野菜は乾燥しないように新聞紙やキッチンペーパーでくるむなど、食材に合った方法で保存を。保存方法がわからない場合はネットで確認しましょう。
100円ショップなどで売られている、野菜やくだものの鮮度を長持ちさせる鮮度保持袋を活用するのもおすすめです。

「つくり過ぎない」ことと「冷蔵庫の整理」も重要に

食品ロスの半分近くを占めるのが「食べ残し」です。残った料理を冷蔵庫に入れてそのまま忘れてしまい、傷んで捨てた場合も食べ残しに入ります。

これを減らすには、まずつくり過ぎないこと。家族の体調や予定にも配慮して、家族で食べ切れる量をつくる習慣をつけましょう。

買ったりもらったりした食材で、調理方法がわからなくて料理に失敗し、捨てるケースもよくあります。例えばアク抜きが必要なのを知らずに調理してえぐみが残ったり、下処理不足で生臭くて食べられないなど。

今はレシピサイトが多くありますから、扱い方がわからない食材は、レシピサイトなどで調べるひと手間を惜しまないこともポイントです。

また、余った料理は皿のまま冷蔵庫に入れず、クリアなケースに入れて目につくように置いておくと、放置忘れを防ぎやすくなります。料理や食材が埋もれないよう、冷蔵庫の中は定期的に整理するといいですね。

皮など今まで捨てていた部位を副菜に

食品ロスには、厚くむき過ぎた野菜の皮など、うまく活用すれば料理にできるのに捨てているものも含まれます。これを「過剰除去」と言います。それを減らすことも重要なポイントです。

例えば、鶏肉の皮は料理に使わず捨てるという人もいるでしょう。その場合は皮を冷凍庫で保管し、5枚ぐらい貯まったらまとめて茹でればおいしいスープが取れます。このとき、やはり捨てがちな長ねぎの青い部分も一緒に煮るとより深い味になります。

スープを取った皮をさらにフライパンで焼くことで、鶏油も取れます。これで炒め物やチャーハンをつくれば風味がグンとアップ。パリパリに焼けた鶏皮は、そのまま塩コショウして食べてもいいですし、チャーハンなどの具にもできます。

このように、捨てればゴミになりますが、料理にすればより食卓を豊かにできます。私は節約テクの1つとして、こういう工夫をできるだけするようにしているのですが、実際に食費の節約につながっていると実感しています。

他にも、家庭菜園などをしているなら、野菜くずなどをスープのだしとして使ったあとは、肥料化してリサイクルするのもおすすめです。

スーパーやコンビニでは奥ではなく手前から買う!

気をつけていても、もらい物の和菓子やお歳暮やお中元、お土産などで送られてきた食材など、食べ切れないうちに賞味期限が過ぎてしまうこともあるでしょう。

そういう場合は、賞味期限が過ぎないうちに近所におすそ分けしたり、フードバンクなどへ寄付したりすることを考えてみてもいいでしょう。

なお、スーパーやコンビニで生鮮食品などを買う際は、奥からでなく手前から取るようにするのもぜひ実践してほしいところ。企業は食品ロス分を計算して価格を決めますから、事業系の食品ロスが減れば、その分値上がり幅が鈍ることにもつながるはずです。

こうして食品ロスを意識すると、ムダ買いは減って結果的に食卓が豊かになり、お総菜を買わなくて済むようになります。「食費節約はもう限界!」と思っている人も、実は改善できる余地がここにあるかも。ぜひ、トライしてみてください。

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママの『お金に困らない』本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)、「お金を活かす ハッピーエンディングノート」(東京新聞)「節約家計ノート2024」(東京新聞)steady.特別編集「知識ゼロでもまるっとわかるお金の基本」(宝島社)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

 
 

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