3ステップで完成! 楽天ポイントの本当にお得な使い方【お金の専門家が解説】
2024/07/15
楽天ポイントの使い道と言えば、楽天市場や実店舗での支払いに充てるという人が多いのではないでしょうか?もちろんそれも良いのですが、「よりお得にポイントを使い切る方法があります」と節約アドバイザーの丸山晴美さんは言います。3ステップでできるというその方法をお聞きしました。
なお、今回ご紹介する情報はすべて2024年6月時点の取材情報を基にしています。
監修: 節約アドバイザー 丸山晴美
22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...
みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。
お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「楽天ポイント上級活用法」!
ステップ1:楽天カード(クレジットカード)を持つ
楽天ポイントにはスーパーポイントアッププログラム(SPU)というものがあり、楽天グループのサービスを利用するのに応じて、ポイント還元率がどんどん上がる仕組みになっています。これを活用する際に基本となるのが「楽天カード(クレジットカード)を持つ」ことです。
楽天カードの還元率は1%で、これだけならほかの年会費無料のクレジットカードと変わりません。しかし、楽天カードを使って楽天市場で買い物をすると、SPUによりポイント還元率が3倍以上になるのです。
さらに、楽天ポイントカードつきの楽天カードを提示して、加盟店でカード決済すると、楽天ポイントと楽天カード決済のポイントの両方が加算され、ポイントの二重取りが可能です。
ステップ2:楽天モバイルを契約する
楽天モバイルは楽天が提供するスマホの通信プランです。通信料だけを見ると、他にも安いプランや事業者はあります。しかし、楽天モバイルを持つとSPUにより、楽天市場での買い物のポイント還元率が一気に5%にアップするのです。
5%ということは、5,000円の買い物で250ポイントが貯まること。これは無視できないメリットです。
また、楽天モバイルはRakuten Linkアプリを使えば、国内通話かけ放題になるというメリットもあります。私も楽天モバイルを使っていて、Rakuten Linkアプリも利用します。先方には非通知になってしまいますが、通話に大きな問題を感じたことはなくとても便利です。
ステップ3:期間限定ポイントを使い切る
楽天ポイントには、通常ポイントと期間限定ポイントの2つがあります。通常ポイントは楽天のサービスで貯まって使える基本のポイントで、 期間限定ポイントは特典やキャンペーンなどで貯まるポイントで、一定期間が過ぎると失効します。
通常ポイントは楽天カードの利用料金へ充当できますが、期間限定ポイントはできません。また、楽天EdyやANAマイレージなどの他社ポイントに交換することもできないなど、期間限定ポイントは使用期間だけでなく使用方法にも制限があります。
ところが、そんな期間限定ポイントも、楽天モバイルの支払いには充てることができます。
ステップ2で「楽天モバイルを持つ」としたのは、買い物のポイント還元率を上げるだけではなく、期間限定ポイントを上手に活用するためでもあるのです。
こうすることで、期間限定ポイントをあまさず使い切ることができ、毎月の通信料も安くなるという2重のメリットがあります。私も今のところ、楽天モバイルの通信料はすべて楽天ポイントで賄われており、実質無料状態が続いています。
他社ポイントの期間限定ポイントは、買い物以外には使えないものがほとんどです。しかし楽天ポイントの期間限定ポイントは、楽天モバイルの支払いの他、楽天ふるさと納税での支払いにも使えるなど、活用の幅が広いのも魅力。
期間限定ポイントをいかに使い切れるか。これがポイントをお得に使いこなす鍵の1つと言えるでしょう。
番外編:楽天証券を使えばポイントを現金にできる!?
楽天ポイントには、ほかにも知っておくと便利なサービスがいろいろあります。その1つが「楽天ポイントクラブ」です。
楽天ポイントクラブにはポイントを預けておくと利息が付く「ポイント利息」や、ポイントで運用ができる「ポイント運用」、ポイントを暗号資産(仮想通貨)のビットコインに交換できる「ポイントビットコイン」という3つのサービスがあります。
これらを利用すれば、ポイントを預けておくだけでポイントを増やすことが可能に(※1)特に、証券口座を開かず、ポイントで手軽に運用にトライしてみたい人におすすめです。
また、楽天証券で証券口座を開けば、ポイントだけでも現金とあわせても、投資信託や株を買ったりすることもできます。もちろん、新NISA口座でもポイント投資ができます。
楽天ポイントクラブの場合は引き出すときもポイントで受け取りますが、楽天証券の口座で売買すると、現金として引き出すことができます。つまり、ポイントを現金化することができるのです。
ただし、利益に対して約20%の税金が引かれるので、利益などにかかる税金が非課税になる新NISA口座がよりお得でしょう。
ポイントというと還元率が注目されやすいですが、これからはポイント価値を自分でどこまで上げることができるか、使い道がどれだけ豊富かなどの点も重視して、より自分に都合の良いポイント活用をしていくようにしたいですね。
※1:「ポイント運用」と「ポイントビットコイン」は元本保証がありません。損失のリスクも検討し、自己責任のうえで行ってください。
取材・文/かきの木のりみ