お金と落ち込むデッサン人形

「1回だけ」が家庭を崩壊させる!?専門家が「崩壊する家庭のパターン」を解説

2022/07/16

もしも生活に困るくらいお金がなくなったら、あなたはどうしますか?「借金のある家庭の相談にも多く乗っていますが、自己破産や債務整理に陥る人は、驚くくらい皆、同じことを言うんです」と節約アドバイザーの丸山晴美さんは言います。丸山さんが実際に見た「お金に困って破綻する人のパターン」を聞きました。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2022年7月時点の取材情報を基にしています。

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て...

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みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。でも経済に関するお金の情報は、ちょっとむずかしいですよね。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「お金で崩壊する人のパターン」!

私自身が体験した「人生最大のお金のピンチ」

長い人生では、お金に困って生活がピンチに陥ることがあります。そのトリガーはいくつかありますが、意外と多いのが「引っ越し」です。

引っ越しは、家族単位であれば100万円近いお金がかかる場合がほとんど。それだけなら家計が崩壊する可能性は低いですが、生活基盤が変化すると想定外の出費が発生しがちです。状況によっては家計が崩れる危険性が高くなってしまうのです。

また、最近は引っ越し費用をクレジットカードでリボ払いにしている人が増えていますが、リボ払いは年率15%くらいの金利がつきます。毎月の返済額が少ないと、返してもなかなか借金が減らず、新たな買い物をしては借金が増えることに。気づいたら元金が増えすぎて返済できなくなっていた、というケースは少なくありません。

実は私も数年前、引っ越しのタイミングで危うく生活が破綻しそうになる状況に直面しました。
私は20代の時に購入したマンションを賃貸に出しているのですが、私が引っ越しした直後に、そのマンションのリフォームを大規模にしなければならなくなったのです。

リフォームの費用は、なんと引っ越し代のほぼ倍!さらに追い打ちをかけるように、国民年金2年分一括払いの引き落としと、国民年金基金の掛金1年分。これもかなり大きな金額でした。

当時は毎日、お金をどう都合してやりくりするかで頭の中がいっぱい。お金のことしか考えられませんでした。リフォーム費用を銀行ローンを組んで返済しようかとも考えましたが、借り入れ金利を考え、最終的には他の目的で貯めていた貯蓄を泣く泣く切り崩して乗り切りました(のちに崩した分は戻しました)。
このようにめまいがするくらい出費が続くことも人生にはあるのです。

自己破産した人に多い「1回だけのつもり」パターン

以前、借金のある家庭の再建をするという仕事で、借金を抱える多くの人から話を聞いたことがありました。その時、皆が口を揃えて言っていたことがあります。

それは「消費者金融は、初めて行くまではすごく怖かった」ということ。でも、生活に行き詰まり、「1回だけのつもり」で数万円借りたら、「怖さがなくなって、借りることの罪の意識もなくなってしまった」と。

そして生活に困るとすぐに消費者金融へ行くようになり、自分が借りられる「融資枠」が、だんだん自分の貯金のように思えてくるそうです。でも、融資枠を借り切った頃には返済できなくなり、別の消費者金融で借りて返済するという自転車操業に陥ってしまったと、驚くくらい皆、同じパターンでした。
そして、自己破産や債務整理をすることになってしまうのです。

借金が別にいけないわけではありません。借り方によっては、危機を乗り切るのにとても有効です。問題はどこから、どのように借りるかです。「1回だけ」からずるずると……のパターンが、驚くほど多いことを知っておきましょう。

人生ではお金に困る時が、多かれ少なかれ、誰にでも必ず訪れます。そこで冷静にどう考え、どれだけ踏ん張れるかで、その後の人生が大きく変わるのです。

お金のピンチは節約上手になるチャンス

お金に困ったり借金をしたりすると、「自分はダメなやつなんだ」とネガティブになって落ち込む人が少なくありません。でも、お金のピンチは、お金のチャンスでもあります。

お金に困るということは、それまでのお金の使い方や貯め方に、何かしら欠点があったということ。「なぜいざと言う時に対処できるようお金を貯めておけなかったのか」を、振り返って家計を見直す最大のチャンスです。

お金のピンチは1回とは限りません。どうすれば良いのか考えないと、また同じことを繰り返してしまうもの。だからこそ前を向いて、そのピンチをチャンスに変えることが大切です。
実際、ピンチを乗り越えたことで節約上手になった人がたくさんいるのですから。

2022年4月から、高校家庭科の授業の中で「金融教育」が始まりました。子どもがお金で失敗しないよう、お金について学ぶのはとても大切だと思います。授業だけでなく家庭でも、小・中学くらいの時からから、少しずつお金のことを親子で話してみてはいかがでしょうか?

教えてくれたのは・・・

丸山晴美さん

22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママの『お金に困らない』本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)など多数。

取材・文/かきの木のりみ

 
 

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