物を捨てたら手間もムダも減って2000万円貯まった!人生逆転ストーリー

2022/12/01

かつては部屋中に物があふれ、家計管理は苦手で貯蓄はほぼゼロ。でも、物を減らしたら片づけや掃除のストレスも減って、ムダ買いも自然としなくなりました。2000万円貯めたシンプルなやりくり&ホテルのような部屋をご紹介します。


<教えてくれた人>
『サンキュ!』読者 Sさん(北海道)
夫、長男、長女の4人家族。20年度「1000万円貯めちゃいましたコンテスト」金賞受賞。

◎Total Money Data◎
月収(手取り) 27万円
ボーナス(年間・手取り) 90万円
年収(手取り) 414万円
月貯蓄額 6万5000円
年貯蓄額 約140万円
総貯蓄額(貯蓄型保険、投資商品、妻の退職金含む) 約2000万円

「いらない物に使ったお金」=「捨てたのと同じ」と気づいた!

6年前まで浪費家だったSさん。長男の妊娠を機に、初めて家計と部屋の現状に向き合うことに。「ほとんどが使っていない物ばかりで、それだけお金をムダにしていたということにがく然!お金づかいの意識がガラリと変わりました」。その後4年かけて物を減らし、必要以上に物を買わないことを続けた結果、現在のような究極シンプルな部屋に。「物=お金と意識するだけで、衝動買いがなくなり、やりくりも安定。貯蓄も一気に殖やせました!」

管理が苦手だから、やりくりは超シンプル!

「細かい家計簿は1週間で挫折した経験が……。固定費を徹底的に削り、残った予算でやりくりするだけと決めたら、ラクに管理できるようになりました」。

■Sさんの1カ月の家計表
月収(手取り) 27万円
先取り貯蓄(つみたてNISA含む)6万5000円
住居費 7万円
水道・光熱費 1万5000円
通信費 7000円
保険料(がん保険) 1000円
車関連費 5000円
子ども費(幼稚園代、習い事代) 4万円
食費・日用品費・レジャー費 6万円
予備費 7000円

夫小遣いは、ボーナスから年20万円取り分け。妻小遣いは、ポイ活&投資利益などでまかなっています。

・冬の光熱費は「年割り」で対策
北海道は、冬の光熱費が夏に比べて約3倍に!「年間でかかる費用を12カ月で割って、口座に予算をキープしておき、急に支出が増えても慌てないように」。

・スマホも保険も電気も全部プランを見直し!
スマホは格安SIMに、保険は掛け捨てタイプに、電気は楽天でんきに乗り換え。「最初に毎月かかる固定費をガツンと減らし、その分貯蓄に回せるようにしました」。

・費目分けよりも「支出額」を見る

やりくり費は月6万円で収まればOK。「使った額と支払い方法だけエクセル表に入力することで、予算の残高を意識でき、使いすぎをセーブできるようになりました」。

・「残高が増える一方」の貯まる専用口座を作った!

「以前は給与用の口座だけで、どこまでが貯蓄なのかぐちゃぐちゃに。ネット銀行に貯蓄用口座を分けたら、目に見えて殖えるのがわかり、モチベーションが上がりました!」。

Sさんの捨てたら貯まった!人生逆転ストーリー

家計管理が苦手で貯蓄もほとんどなかった新婚時代から、総貯蓄2000万円へと大逆転!物を捨てたことが、家計にどのような影響を与えたのかを追ってみました。

■【14年2月】結婚、ほぼ貯蓄ゼロ。夫婦とも自由にお金を使って、部屋中に物があふれていた
ダブルインカムで、収入は現在の倍以上ありましたが、家計管理は無頓着で、貯蓄はまったく殖えず……。「服やコスメを大量に買っては、未開封のまま部屋中に放置。エアロバイクがリビングを占領し、テーブル上の物をいちいちどかさないと食事できないような状態でした(苦笑)」。

■【15年6月】長男を妊娠し、育休で収入減!「ベビーベッドが置けない!」と焦り、衣類を売りまくって猛反省!
子どものために貯蓄しよう!と、家計改善へのスイッチがオン!固定費のムダを削ることから着手。「ベビーベッドを置くため、着ていない服を片っ端からフリマアプリで売却。なんで買ったんだっけ?という物ばかりで、ムダ買いを反省しました」。

■【15年8月】長男出産、育休から復帰。収入は増えたが、ムダな支出は抑えた
自分の持ち物はだいぶ減ったものの、ベビー用品などが増えて1LDKが手狭になり、マイホーム購入を決意。「早めに育休から復帰し、収入が増えたけど、以前のような浪費は一切なし。予算を決めて、ムダな支出を抑えたこともあり、復帰後は月20万円以上貯蓄できる家計に!」。

■【16年7月】マイホームに入居。片づけしやすい家の大切さを知り、さらに物を処分
「仕事と育児を両立させるためには、物があふれていない、片づけしやすい家が不可欠と思い、さらにムダな物を処分しました」。新しく物を買うときも「本当に必要?」と考えてから買うようになり、満足度の高いお金づかいができるように変化!

■【17年7月】長女出産、二度めの育休。断捨離®するくせがつき、ムダ買いゼロに
再び育休になり、収入がダウン。「家族が増えたから大きい車が必要と思っていたけど、ふだんの移動だけなら軽自動車1台で充分。維持費なども比較して選び、ムダな出費をさらにセーブ。持ち物も定期的に断捨離をすることで、収納庫に収まる量をキープしています」。

■【20年7月】退職し、専業主婦に。家計も物量もリバウンドなし
「コロナ禍の影響もあり、仕事を辞めることに。育休中に夫の給料だけでやりくりしていたので、貯蓄も継続できています」。必要以上に物を買わなくなったので、物の管理もラク。「今が快適だから、家計も物量もリバウンドすることはもうありません」。

まるでホテルのようにシンプルな部屋が、物も支出も増やさない暮らしの源です

「よけいな物がない室内は、子どもが散らかしてもすぐ片づけられるし、掃除もラク!この快適さを味わうと、物が多い部屋には二度と戻りたくありません」。片づけや掃除のストレスがないから、ムダ買いも自然としなくなりました。

掃除や料理は、頑張りすぎない!

◆「使い切る」快感を味わう→ダブり買いや期限切れがなくなった
ストックしていた調味料や保存食品をからっぽにすることからスタート。「量が多すぎて使い切るのに1年近くかかりました(苦笑)。それ以降、必要以上に買いすぎず、使い切りを考えて買うように」。

からになったら買いたし。
乾物はここに入るだけ。

◆便利家電で家事のイライラを解消!→ストレスが原因のムダな外出や買い物が減った

働いていたころ、苦手な調理や掃除に時間をとられることがストレスに。「電気調理鍋やロボット掃除機にお任せすることで負担が軽くなり、『面倒だから外食しよう』といった出費が減らせました」。

ほったらかし調理で、気持ちにもゆとりが!

◆無理なまとめ買いより、宅配や冷食に頼ってよしとした→食材ロスがゼロに!
「まとめ買いした食材を使い回すのが苦手。夕食は1食分の食材がセットになった宅食、夫のべんとうは職場でレンチンする冷凍食品を活用するようにしたら、食材ロスがなくなりました」。

夫が好きなピラフや牛丼をべんとうに。
週5日分の夕食は、宅食に。

収納は詰め込みすぎない!

◆収納庫の中は余白を空ける→サッと出し戻しできる量しか持たないから、ムダ買いが減った
収納庫の棚の手前はあえて余白を持たせています。「下段は、取りあえず引き出しに放り込めばOKとしているので、子どもでも片づけやすく、出しっ放しにすることがなくなりました」。

必要な物もパパッと取り出せる!

◆シーズンオフの服は、布製ケースに入る分だけに→「本当に着たい服」を厳選して買うようになった
季節外の服は軽い布製ケースに収納しているので、衣替えするとき2階から1階へ運ぶときもラク。「1着買ったら1着処分するようにして、本当に着たい服だけを残しています」。


◆子どもの物は、そのときブームの物だけ残す→むやみにおもちゃ類を買わなくなった

おもちゃや本の収納棚はクローゼット内に。扉を閉めれば中がごちゃついていてもOK。「定期的に遊び飽きた物は処分。物量をキープするようにしたら、はみ出す量は買わなくなりました」。

「欲しい物」はガマンしない!

◆「本当に欲しい物」は目的別積立やポイントでGet!→家計に影響なく、貯蓄もキープできた

「幸福度が上がるところにお金をかけることを意識しています」。「欲しい物」は、事前に積み立てしたり、ポイントを活用して買うようにしたら、やりくりがくずれる心配もありません。

ためたポイントでお気に入りの靴を。

◆一時期しか使わない物は、売るときを意識して買う→ただ「安いから」というだけで衝動買いしなくなった

子ども服など使用期間が短い物は、フリマアプリに出品することも。「高値がつきやすいブランド品など、質がいい物をセールで購入したほうが、むしろおトクでした」。

参照:『サンキュ!』2022年1月号「なぜ物を捨てると貯まると貯まる&やせるのか」より。掲載している情報は2021年11月現在のものです。撮影/林ひろし 構成・文/宮原元美 編集/サンキュ!編集部

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