【年収400万円台】最短ルートで1000万貯蓄達成までの道
2019/03/30
新学期や新生活が始まる春は、家計を見直すいいチャンス。これまで節約を頑張ってきたけど、なかなか貯まらないという人は、やりくりの仕方を変えてみるのもいいかもしれません
今回は、「ムリのない先取り貯蓄額」を洗い出し、ラクに1000万円貯めることに成功したSさんに、詳しい方法を取材しました。
<教えてくれた人>
Sさん(福岡県/39歳)
夫(40歳)、長男(9歳)、二男(6歳)の4人家族。結婚10年目。住まいは3DKの賃貸アパート。昨年4月、5年間続けたパートを辞めて、現在は専業主婦。
‐MONEY DATA‐
・月収(手取り) 36万5000円
・ボーナス(年間・手取り) 50万円
・年収(手取り) 488万円
・月貯蓄額 11万円
・年貯蓄額 132万円
・総貯蓄額 1147万円
先取り貯蓄額が多すぎても生活がカツカツになってしまうし、少なすぎてもなかなかお金がたまりません。そこで、Sさんはムリのない範囲でできる「先取り貯蓄額洗い出し術」を考案。自分に合うやりくり法を発見したことで、”無理なく、手早く、確実に”貯められるようになったそうです。
そこで、適切な先取り貯蓄額を見つけるために、Sさんが行った2つの方法とは?
【方法1】レシートを見直す
「レシートには、気づかぬ〝ムダ〞が潜んでいる」と、Sさん。そのレシートの見直しで、いくら貯められるか逆算し先取り貯蓄額を出します。
(1)「必要・不要」をマーカーで色分け
レシートを1か月分集め、買った物を、生活するのに必要な物=「必要」をピンク、なんとなく欲しくて買った物=「不要」を黄緑のマーカーで色分けします。
(2)不要だった金額を合計し1カ月分出す
レシートごとに不要(黄緑でマークした物)の合計額を計算。さらにレシート全部の不要な買い物額を合計。
(3)不要だった金額を合計し、その金額を先取り額にする
不要な買い物の合計額が、先取り貯蓄できる金額。最初から全額先取りするのができるか不安なら、半分の金額から始めてもOK。ムリのない額から始めて、少しずつ先取り額を増やしてならしていきます。
【方法2】年間の特別出費を書き出す
せっかく貯めたお金を急な出費があるたびに減らしていては、貯蓄のモチベーションがダウン。出費を年間で把握すれば貯蓄が守れます。
(1)昨年1年間かかった特別出費をすべて書き出す
自動車税、家族の誕生日、二男の入学準備、家電の買い替え、自分の美容代……など、生活費以外でかかった金額をわかる範囲で書き出して、合計額を算出します。
(2)その金額を先取り、もしくは月2万円の予備費を設ける
貯蓄がある程度ある場合は、年間の特別出費の合計額を全額口座に入金。貯蓄がない場合は、月2万円を予備費として確保。急な出費でやりくりを乱さずにすみます。
<1カ月の家計表>
月収(手取り)…… 36万5000円
先取り貯蓄 …… 10万円
住居費 …… 6万5000円
水道・光熱費 ……2万円
通信費 …… 1万5000円
保険料 …… 1万円
ガソリン代、車関連費 …… 1万5000円
子ども費 …… 2万2000円
食費 …… 4万2000円
日用品費 …… 6000円
外食・レジャー費 ……1万円
夫小遣い …… 4万円
妻小遣い …… 1万円
残し貯め …… 1万円
月11万円 × 12カ月⇒年132万円貯まります
ムリのない現実的な金額を設定すれば、やりくりのストレスもなく貯めることができます。早速、1か月分のレシートを見て、ムダがないかチェックしてみましょう。
参照:『サンキュ!』4月号「ムリせず貯まる”最短ルート”、教えます!!」より。掲載している情報は19年2月現在のものです。取材・文/村越克子 編集/サンキュ!編集部
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