【年収400万円台】教育費どう貯める?晩産家庭のリアル家計診断

2019/08/12

お金のプロが、教育費への不安を抱えた晩産家庭(ここでは35歳以上で出産した人)の家計を診断!今回は、年収約400万円で子ども1人、毎月赤字でお金の不安がつきないというご家庭のケースを紹介。教育費に備えるための改善ポイントを聞きました。

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<協力してくれた人>
清水由香さん〈仮名〉(新潟県)
夫は公務員(42歳)、妻は専業主婦(43歳)、長男は5歳。結婚9年目。住まいは賃貸アパート。学資保険には未加入。妻が病気療養中のため、医療費がかさんで思うように貯められないのが悩み。

●月収(手取り)23万円 
●ボーナス(年間・手取り)約120万円
●年収(手取り)約400万円 
●年貯蓄額22万~30万円 
●総貯蓄額約800万円

―現在の家計表―
世帯月収(手取り) 23万円
先取り貯蓄...... 1万円
住居費 ......6万円
水道・光熱費 ......1万9000円
通信費 ......2万2000円
車関連費 ......1万1000円
子ども費 ......3万2000円
保険料 ......9000円
食費 ......3万5000円
日用品費 ......7000円
医療費 ......3万円
夫小遣い ......1万1000円
妻小遣い ......3000円
特別支出用積み立て ......1万1000円
月赤字 ...... 3万円

―ボーナスの使いみち―
先取り貯蓄 ......10万円
車関連費 ...... 5万円
医療費 ......1万5000円
税金、被服費用積み立て ......5万5000円
夫、妻小遣い ...... 8万円
赤字補塡 ...... 36万円
予備費(余ったら貯蓄) ......54万円

年貯蓄額 22万~30万円
(上記のうち、教育費用貯蓄約18万円)

共働きのときはしっかり先取り貯蓄ができていたのですが、妊娠を機に退社。子どもが生まれてからは、なにかと出費が増えて、毎月赤字(涙)。不足分を補うために、貯蓄をちょこちょこ取りくずして、それをボーナスでリセットしている状況です。

私も夫も40歳を過ぎていて、学資保険にも入っていないので、教育費のピーク期にもしものことがあった場合、貯蓄がたりなくなるかも。できれば2人目も欲しいし、子どもが希望する進路に進ませてあげたい。自分たちの老後の備えもしなくちゃいけないし……と、お金の不安がつきません。

晩産ならではの課題にお金のプロがアドバイス!

●教えてくれた人……
鈴木さや子さん
ファイナンシャル・プランナー。消費者目線に立ったマネープランを提案する、ライフヴェーラ代表取締役。まとめサイト「All About」の学費・教育費ガイド。高校生・中学生の2児の母。

由香さんが病気療養中で、毎月赤字という状況はより不安ですよね。でも、今のやりくりでも充分引き締めているし、10月から幼稚園代がなくなるのでこのペースを守れば大丈夫!特別支出用積み立てをボーナスに回し、固定費を見直せば赤字も解消できます。すでに教育費用貯蓄を160万円確保しているとのことなので、長男の18歳時までにあと140万~240万円の貯蓄を目標に継続して。ただし、第2子が生まれると支出も増加。さらに、賃貸住宅のままだと、老後の生活費の負担が増えるため、老後資金を多めに備えておく必要があります。今後のライフプランを夫婦で話し合い、じっくり検討を!

改善ポイント1:通信費はまだ減らせる余地あり!

家計全体は抑えられているのに、通信費は2万2000円と高め。格安スマホに乗り換えれば、2台分でも今の半額以下に。月1万円分を教育費用貯蓄に回して。

改善ポイント2:特別支出用積み立ては、ボーナスから捻出するのも手

車関連費や冠婚葬祭用に毎月1万1000円ずつ積み立てていますが、ボーナスから取り分けるようにしてもOK。月の赤字を解消し、不安をなくすことを優先しましょう。

改善ポイント3:在宅でできるプチ稼ぎで、医療費の負担をカバー

パートに出なくても、家にいながらプチ稼ぎを。不用品をフリマアプリで売るなど、月数千円でもいいので収入があると、医療費がかかっていることへの罪悪感もなくなるはず。

▼老後までの収支試算表

※「老後までの収支試算表」は、各家庭の現在の収支を元にした概算です。

参照:『サンキュ!』8月号「35歳以上で子どもを産んだ人の『教育費どうする?』問題」より。掲載している情報は19年6月現在のものです。

イラスト/徳丸ゆう 構成/宮原元美 取材・文/村越克子 編集/サンキュ!編集部

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