思い通りの1年を叶えるとある家族のやりくり年間計画に密着!
2020/01/26
子どもが大きくなると塾代だけでなく、食費も増え、出費はかさむ一方。それでもやりたいことや貯蓄はあきらめず、思いどおりの1年をかなえるやりくり名人の年間計画に密着しました。
<プロフィール>
『サンキュ!読者』Kさん(大阪府 39歳)
夫(41歳)、長女(15歳)、長男(13歳)の4人家族。結婚17年目。住まいは築10年の3LDKの一戸建て。薬局で週4日パート中。登場するたびに大反響を呼ぶ、やりくり名人!
◎MONEYDATA◎
世帯月収(手取り) 37万円
夫ボーナス(年間・手取り) 110万円
妻ボーナス 0円
世帯年収(手取り) 554万円
月貯蓄額 3万5000円
年貯蓄額 110万円
総貯蓄額 1200万円
家族で協力し合えば貯蓄は守れる!
上の子は高校受験、下の子も中学に上がり、教育費の重みを実感中のKさん。「塾代が増え、毎月の貯蓄は大きく減。今まで以上に年間計画を見直すようになりました」。おかげで、貯蓄は年100万円以上をキープ中。その秘密を「家族の仲がいいことかも」と分析します。「何でも話し合えるから、予算内で納得して買い物できるし、子どもたちもお金をかけずに楽しむアイデアを出してくれる(笑)。家族で笑えば、一年中前向きにやりくりできます!」
大きな「子ども費」に負けない年間計画
1:1年分の夢を考える
かなえたいな、と思ったことは手帳にメモ。「眺めるだけで前向きになれるし、ムダなお金を使いたくなくなる。引き締め効果大です」
<年の初めに「何がしたいか」を家族で話す>
年初にレジャー予定を決めれば、ずっとワクワクできてお得!「19年の3月まで下の子は小学生。子ども料金が使えるレジャーは春に行くなど、予算を効率よく配分できました」
<2019年にかなった夢>
家族みんなキャンプ好き♪ 「普通の旅行より格安にでき、充分楽しい!浮いた予算で念願のスキューバダイビングを体験、夜は流れ星も。夢が2つもかない、大満足の夏に!」
2:大きな出費を予測する
納得せずに払うのは嫌だから、特別出費はしっかり先読み。事前の情報収集に時間をかけ、最小コストで最大の満足を買います!
<固定資産税や車検などの特別出費を予測し、かかった金額を赤字で書く>
予算とのズレがあった出費は、赤字でメモして翌年の参考に。「使わなかった予算、予測できなかった出費もあり、振り返りは重要です」
<買い替える家電は店頭リサーチしておく>
故障してから慌てて買うと、失敗のもと。「何度か量販店に行き、店員さんに値段と商品の違
いを質問。底値の時期を狙い、炊飯器は予算内でワンランク上の機種を購入!」
<新しいバッグは5年後も使えるか考える>
安いバッグはすぐダメに。「本革は使い込むほど味が出るし、これからの年齢にも見合う。45歳まで使うつもりで、選びました」
<必需品じゃない物は家族会議で決める>
話題の健康器具は、何度も話し合ってから購入。「テレビを見ながら足のマッサージもでき、フル活用中♪」
3:固定費を見直す
毎月払う固定費は、1000円でもムダがあると、年間で大きく損することに。必ず見直して、少しでも安くする手間は惜しみません!
<相見積もりを取ったら、ローン額を減らせた>
〝他店と比べる〞と交渉しやすいのは、家電も住宅ローンも同じ。「新しい金融機関で取った見積もりを持って今の金融機関に乗り換えを相談。すると、同等の金利に下げてくれました!乗り換えの手数料をかけずにすみ、超ラッキー♪」
<更新で値上がりする保険料は必要な保障だけに>
夫の生命保険は、更新前に必要な保障額を整理。「必要な教育費や生活費などを書き出し、万一のとき受け取れる遺族年金などを考慮に入れて必要以上の保障を削ったら、予定よりダウン♪」
<子どもの塾代は新たな固定費!とにかく体験しまくる>
ネットで口コミがよい塾でも、本人に合わないとムダに。「いくつか体験授業を受け、最終的に本人が希望した個人塾に。大手より良心的な値段で指導してもらえ、親も満足」
節約しなくても年間計画をくずさない「やりくり軸」
教育費は増えたけど、スーパーのはしごや、節約料理は頑張らない。それでも、出費がムダに増えないのは、毎日の生活で無理なく実践できるマイルールを持っているから!
年単位で考えると出費の多い月も落ち込まない!
貯蓄は、年間でいくら貯まったかが勝負。「レジャーが多い5月、8月は出費が増えて当たり前。その分、ほかの月を引き締めればいいので、焦ってよけいな節約に走ることはしません」
妻小遣いは「職業・主婦費」として多めに取る
小遣いは主婦業の手当。堂々と受け取ります。「あまり使わないので貯蓄することも多いのですが、心のゆとりがやっぱり違う。落ち着いて、家計のやりくりに集中できます」
子どもにもお金を使う体験をさせて金銭感覚を養う
小遣いは、中1で1000円、中3で2000円。「お金の使い方は学校で教えてくれない。今のうちに失敗から学んでほしいから、小遣い帳をつけ、振り返りをすることが渡す条件」
誕生日は豪華なごちそうより〝映え撮影会〞で楽しむ
誕生日は、100円のパーティーグッズで楽しく撮影会。「家族で面白い動画や、記念写真を撮って遊べば大盛り上がり!豪華にお祝いしなくても充分楽しく、記念にもなります」
基準価格をつくれば、いちいち計算しなくても予算オーバーしない!
生活に必要な衣類や消耗品類は、買っていい〝MY定価〞を決めておく。「目安を持っておくと、服の買い替えも予算のめどをつけやすい。ムダに出費がふくらむのも防げます」
肉はg単位の価格で決める
食べ盛りなので肉の量は減らさず、100gの単価を厳しくチェック。「お店や部位に関係なく判断できてラク。納得できる価格のときにまとめ買いして、食費を安定させます」
1カ月の家計表
夫月収(手取り) 27万円
妻月収(手取り) 10万円
固定費 19万6000円
住宅ローン 9万6000円
水道・光熱費 1万3000円
通信費 1万円
保険料 2万円
子ども学校費 1万5000円
塾月謝 4万2000円
やりくり費 10万4000円
食費 4万5000円
日用品費 9000円
ガソリン代 2000円
外食・レジャー費 5000円
夫小遣い 2万円
職業主婦費(妻小遣い) 2万円
子ども小遣い 3000円
貯蓄 3万5000円
学資保険 2万円
残し貯め 1万5000円
特別出費用積み立て 3万5000円
⇒年82万円分予算を確保
(月3万5000円×12カ月ボーナス20万円×2回)
「19年は、息子の制服代や部活の初期費用に加え、エアコン32万5000円、洗濯機12万8000円、炊飯器3万円と、家電だけで約50万円必要に」
Have a try!
□1年分の夢を考える
□大きな出費を予測する
□固定費を見直す
参照:『サンキュ!』2月号「年に一度やるだけで将来の不安が消える!お金の年間計画2020」より。掲載している情報は19年12月現在のものです。撮影/大森忠明 編集/サンキュ!編集部
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