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衝撃の事実!脳科学者が証言!実はガマンしている人ほど貯まらない!?

2021/01/11

そのあなたのがんばり、実は逆効果かも?「ガマンして節約しているのに、なぜかお金が貯まらない……」と悩む人は、ぜひこれを読んでみて。貯まらない意外な理由と対策がわかります!1万人以上の脳を診てきた先生が解説します。

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<教えてくれた人>
加藤俊徳さん
脳内科医、「脳の学校」代表。心の悩みの原因が脳にあるとし、悩みを解決に導く脳番地トレーニングを提唱。脳に関する著書も多数。近著は『脳とココロのしくみ入門』(朝日新聞出版)。

衝撃!がんばってガマンする人ほど、買い物したくなる?

女性のショッピング
imtmphoto/gettyimages

編集部 読者に取材をしていると、貯めている人ほど「ガマンしている」という意識がなく、逆に貯めていない人ほど「ガマンして節約している」と言うのですが、これはなぜでしょう?

加藤さん 気づいていない人がとても多いのですが、実は「ガマンしている」と思うこと自体が、ストレスになっているんです。ですから、節約を頑張って、いろんなことをガマンしている人ほど、日常生活のなかで欲求不満がたまり、脳は今すぐこの状態から救われたいと感じます。それで、目の前にあるケーキを思わず食べてしまったりするんですね。節約の反動で買い物をしてしまうということは、脳が欲求不満を今すぐ満たそうとしている証拠なんです。でも、買い物で一時的にスッキリしても、それはあくまでも対処療法でしかなく、ストレスが根本的になくなったわけではありません。つまり、ガマンする生活を続けている限り、ストレスはなくならないので、お金を使うこと以外の気分転換の方法を考えたり、ストレスの原因自体を取り除く必要があります。お金を上手に貯めている人はそれができているから、ガマンしているという意識もなく、その結果、ムダづかいもしないのでしょう。

衝撃!ストレスがたまると、買い物の失敗率が倍に?

アジアの女性
miya227/gettyimages

編集部 確かに!お金を貯めている人は、欲しい物をガマンせず厳選して買っているから満足度が高いし、逆に貯まらない人ほど衝動買いをしたり、安いからと妥協して買って後悔するなど、買い物での失敗が多いです。

加藤さん ガマンしてストレスがたまっている人は脳の状態が安定しておらず、頭の中は未解決なことでいっぱいです。ですから買い物をするときに、例えば脳全体を100%としたらそのうち20%しか使えず、買い物に集中できないので、正しい判断ができません。だから買い物を失敗しがちだし、せっかく買っても脳の20%しか満足できないので、またすぐ買いたくなってしまう。

衝撃!実は、睡眠不足もガマンの1つだった!

夜遅くベッドで電話を使う女性。暗い家のセルでテキストメッセージを見ている人。スマートフォンでヒップスターオンラインデートやテキストメッセージ。セックスや不正行為の概念。
Tero Vesalainen/gettyimages

編集部 節約をがんばりすぎることは、脳にとって逆効果なんですね。

加藤さん 実はそれ以外にも、隠れた大きな原因を抱えている可能性があります。ストレスが多い人には落ち着きがない、衝動性があるなどの特徴があるのですが、そういう人のなかには、睡眠不足の人が非常に多いんです。寝ないで起きているということは、寝るのをガマンしている状態なので、それだけでストレスになります。個人差がありますが、一般的には睡眠時間が6時間以下だと「睡眠不足」と言われています。逆に、睡眠をしっかり取れば、脳が落ち着き冷静な判断ができるようになります。

編集部 そういえば、お金を貯めている人は、皆さん寝る時間をとても大切にし、しっかり睡眠を取っています!

加藤さん また、睡眠不足が続くと、眠い意識を起こそうとするためにインパクトのあることを必要としますから、そこでいろいろな欲求を思い浮かべてムダな買い物をしてしまいがちです。夜ふかししてネットショップを見ていると、つい購入ボタンを押してしまうというのがいい例ですが、それを防ぐためにも夜はスマホやパソコンを遠ざけて、しっかり寝ることが大切ですね。

衝撃!「ちょっと早く寝る」だけで、自然とストレスが減る!

白いブランクの枕カバーのモックアップ。灰色の背景。
Shablon/gettyimages

編集部 睡眠が大事という話はよくわかりましたが、読者の皆さんは年代的に仕事や家事、育児で忙しく、しっかり寝るのが無理だという人も多いのですが……。

加藤さん 大丈夫、今より少し早く寝るだけでもいいんですよ。大事なのは生活のリズムを整えることです。例えば「11時に寝る」と決めてしまえば、その時間に向けて夕食や後片づけの時間も少しずつ早めるなど、効率的に家事をこなせるようになり、自然と生活全体が整ってくるはずです。夕食が早いと空腹時間が長くなり、寝覚めがスッキリしますし、睡眠と覚醒のリズムが整うと、それによって脳の欲求が安定します。ですから少し早く寝るだけで、ガマンしなくてもムダづかいがなくなると思いますよ。もし現在睡眠不足だと感じている人は、今より30分早く寝ることからチャレンジしてみるといいでしょう。 
脳には、夜寝ているときにしかできない脳の活動があります。昼間の脳活動によって生まれた老廃物の排出や、記憶の定着、免疫力の増強などです。ですから夜しっかり眠ってこそ、昼間元気に活動できるというわけです。そして脳をより活性化させるためにも、日々の生活のなかで散歩をする、軽い運動をするなど、お金を使わずにすむ気分転換を上手に取り入れて、ストレスによるムダづかいをなくしていきましょう。

参照:『サンキュ!』2021年1月号「貯まる貯まらないは使い方が9割」より。掲載している情報は2020年11月現在のものです。取材・文/秋山由紀 編集/サンキュ!編集部

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