やりくり苦手な人でも「欲しい物」をガマンせずに買える!カンタン2ステップ
2021/01/14
貯めている人たちは、ステップを経て「欲しい物」を買っています。その手順をマネして、「使っても貯まる家計」をつくりましょう!生活費をちょこちょこ浮かすだけで年10万円貯めるのも夢じゃない!
「絶対守る貯蓄」をキープしつつ、「使ってもいいお金」を分けることが大事!
<教えてくれた人>
ファイナンシャル・プランナー 丸山晴美さん
「やりくりが苦手な人は、先取り貯蓄をしていても、結局たりなくなってくずしてしまうケースが多いんです。いくら欲しい物が買えたとしても、教育費など『死守する貯蓄』が残らなければ本末転倒。本当に必要な物を見極め、その予算を計画的に確保するようにすると、貯蓄が守れるようになります」。
貯蓄と「欲しい物」を両立!年100万円貯めてる人がやっている2ステップ
STEP1 欲しい物・やりたいことを書き出す
"見える化"すると、本当に必要なのか、そのためにいくら必要なのかなど、頭の中が整理できるようになります。
【書くことで「本当に必要な物」がわかる】
家計の見直しや趣味でやりたいことなど、思い立ったことを全部メモ。「いくらかかる」「いつからやる」も記入しています。
(スンスンさん)
年始に家族で話し合いながら、欲しい物・やりたいことをノートに記入。かなえられたことは塗りつぶして達成感を味わいます。
(栗林景子さん)
STEP2 使ってもいいお金を分ける
「死守する貯蓄」「生活費」など最低限必要な支出と、「使ってもいいお金」を分けておけば、家計はくずれません。
【気兼ねなく「欲しい物」が買える】
特別出費、欲しい物購入用の通帳を分け、1月に年間の予算をまとめて入金。おかげで貯蓄をくずさずにすみます。
(そらんぽりんさん)
欲しい物があるときは、毎月一定額を袋に分けて積み立て。目標達成までワクワク感が味わえます。
(とこさん)
STEP1 欲しい物・やりたいことを書き出す
頭で想像しているだけでなく、書いてリストにしてみると、優先すべきことがハッキリしてきます。
かなえるための書き方ポイント
(1)思いついたことをとにかく書く
21年にやりたいこと、近い将来欲しい物など何でも書いてみて。イメージも具体的に書き出すと、本当に必要な物か判断できるように。
(2)必要な予算の目安
いくらくらいかかるのか、ネットなどで金額を調べて記入を。もしくは、いくらまでなら出せるのか予算を書いてもOK!
(3)いつまでに実現したいか
目標期日を決めておくと、衝動買いしたり、セールの誘惑に負けて買ったりと、"つまらない支出"が防げます。
(4)優先順位を決める
書き出したリストを見返し、絶対に実現したいこと、必要になる物を検討して、優先順位を決めましょう。
まずは、優先順位上位3つの「使ってもいいお金」プランを考えよう!
STEP2 使ってもいいお金を分ける
欲しい物・やりたいことをかなえるため、目標期日までにどう備えればいいか、表に書き出してみましょう。貯蓄も守れるようになります。
「使ってもいいお金」の分け方ポイント
(1)いつまでにいくら必要かチェック
必要金額を目標期日までの月割りで試算。毎月同額積み立てるのか、ボーナスなどからカバーするのかを考えて。
(2)専用の口座(袋)をつくる
「死守する貯蓄」「生活費」と混在しないように、「使ってもいいお金」は通帳や袋を分けておくのがおすすめです。
これで「欲しい物」が買える!
★優先順位4位以下の記入は、この表をノートに写すなどして使ってね。
「月収・ボーナスから出せない」「いくら使えるか不明」という人は……
●「使ってもいいお金」を生み出そう
月収やボーナスから出すのがむずかしい場合は、予算をひねり出す方法を考えてみて!
生活費からちょこちょこ浮かす
固定費や食費を大幅に削ったりしなくても、ちょっとした「無意識のお金づかい」を見直すだけで、意外と予算は生み出せます。
500円玉をコツコツ貯める
お釣りの500円玉を貯金するのも1つの手。中身が見える貯金箱などを使えば、貯まっていくのが目に見えてわかるので、やる気もアップ!
【例】500円玉を月8枚ずつ貯めると年4万8000円貯まる
生活費の支払いでポイントをためる
固定費の引き落としや食費・日用品費など、毎月の生活費をクレジットカード払いにするだけで、ポイントが自動的にためられます。
【例】固定費月10万円分をカード払いにすると年1万2000円分※1ポイントがたまる
※1 100円=1ポイントで換算。
不用品を売る
家の中を片づけて、不用品をフリマアプリで売ってみて。状態や品数にもよりますが、予想より高く売れる場合もあります。
【例】服、雑貨などが1点1000円で、10点売れると約7000円※2の売り上げに
※2 販売手数料、送料(1点175円の場合)を除く。
「無意識のお金づかい」をやめるだけで、年10万円も夢じゃない!
【生活費からちょこちょこ浮かすリスト】
「これを〇回やめたら、あの欲しい物が買える!」と具体的に想像してみると、お金づかいの見直しが楽しくなってきますよ。
水筒にコーヒーを入れて持ち歩き、カフェへの立ち寄りを減らす
コーヒー代 300円×月5回×12カ月=年1万8000円浮く
レジャーに出かけた日の夕食はレトルトでよし。"お疲れ外食"を防ぐ
外食費 3000円×月2回×12カ月=年7万2000円浮く
スマホのオプションで使っていないものを見直しする
音楽配信サービスを解約 月980円×12カ月=年1万1760円浮く
銀行の営業時間外、コンビニでお金を下ろすのをやめる
ATM手数料 1回110円×月4回×12カ月=年5280円浮く
週1回以上見ていない動画のサブスク(定額使い放題サービス)をやめる
動画配信サービスを解約 月1026円×12カ月=年1万2312円浮く
ふらっと100円ショップやコンビニに立ち寄るのをやめる
目的外の買い物 1回550円×月2回×12カ月=年1万3200円浮く
レジに並ぶ前に、カゴの中の物を1つ戻す
"不要不急"の物 1つ330円×月4回×12カ月=年1万5840円浮く
年会費のかかるクレジットカード。1年以上不使用なら解約する
年会費 1375円=年1375円浮く
*金額はすべて一例です。サービス、商品、契約内容によって異なります。
参照:『サンキュ!』2021年1月号「貯まる貯まらないは使い方が9割」より。掲載している情報は2020年11月現在のものです。構成・文/宮原元美 編集/サンキュ!編集部
『サンキュ!』最新号の詳細はこちら!