【野菜のプロ監修】「にんにく」の保存方法は?正しい方法を知りおいしく使いきろう!
2022/04/22
この記事では、「にんにく」が冷凍・冷蔵・常温それぞれの保存方法に向いているかなど、保存方法について解説しています。また、保存する際のポイントやレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、食材の状態や保存環境によって保存期間は変わります。保存方法にかかわらず、できるだけ早めに消費しましょう。
■記事監修
冷凍?冷蔵?常温?「にんにく」の適切な保存方法や期間を紹介
「にんにく」を買ってきたあと、どのように保存していますか。
「にんにく」は、常温・冷蔵・冷凍で保存が可能ですが、それぞれの温度によって保存方法や、保存の際の注意点が異なります。ここでは、常温・冷蔵・冷凍それぞれの保存方法について解説します。「にんにく」をより長く新鮮に保つために覚えておきましょう。
冷凍保存
「にんにく」は、冷凍保存してもうま味や風味を損ないにくいです。「にんにく」を皮つきのまま冷凍保存しておけば、半年近く保存できます。「にんにく」は皮ごと冷凍しても水に1分程度つけるだけで皮がむけるようになります。
使いやすさを考えた場合、「にんにく」の房を分け、皮をむいてから冷凍し、使用するときは解凍せずに刻んで調理してください。みじん切りやすりおろした状態でまとめて冷凍すれば、使うたびに処理する手間がなくなるため、手やまな板ににおいがつくストレスもなくなります。
冷凍するときは、乾燥を防ぐために密閉容器やチャック付きの保存袋を使いましょう。みじん切りやすりおろした状態のものは、1回分ずつに分け、平らな状態にして保存するようにします。使用するときは、冷凍のまま料理に使いましょう。
冷蔵保存
「にんにく」は、冷蔵保存も可能です。「にんにく」は低めの温度を好むため、冷蔵保存の際は野菜室よりもチルド室の方が向いています。冷蔵庫では、野菜室の温度が一番高めに設定されているので、チルド室に保存できない場合は野菜室ではなく冷蔵室の方が適しています。
「にんにく」は、新聞紙やキッチンペーパーなどの紙に包んで、乾燥や臭い移りを防ぐためにポリ袋や保存用袋に入れておきましょう。紙に包まずに保存するとカビやすくなるため、紙に包むことも忘れないでください。
「にんにく」は刻んでしまうと風味が落ちやすくなってしまうため、保存可能な期間も1週間程度になります。
短い期間で使い切る場合は、みじん切りにして保存容器に入れたり、食品用ラップで包んだりして冷蔵庫で保存しましょう。刻んだものはにおいが強く変色しやすいため、密閉しておくことがポイントです。
常温保存
「にんにく」は常温でも長期で保存ができる食材です。低い温度を好むため、気温が高くなる季節は冷蔵や冷凍で保存するようにしましょう。気温が高くなると、「にんにく」の芽が出やすくなるため、寒い季節でも陽ざしがあたる場所を避けるようにしましょう。
湿度が高くなるとカビが発生しやすいため、風とおしのよい場所で保存します。ビニール袋に入っている場合は、袋からは取り出しておきましょう。乾燥しすぎると実がスカスカになってしまうため、皮はむかずに保存してください。
「にんにく」を使ったおすすめレシピ紹介
「にんにく」は、「にんにく」そのものを味わうだけでなく、いっしょに調理する食材を引き立てたり、食欲を刺激してくれたりする使い勝手のよい食材です。いつもと同じ料理でも、「にんにく」を一片加えるだけで、風味を変えることもできます。
ここでは、「にんにく」を使ったおすすめのレシピを3つ紹介します。レシピごとで異なる「にんにく」の使い方を知り、どのように「にんにく」を保存しておけば、調理の時短にもつながるかも考えてみましょう。
おすすめレシピ1:鶏胸肉とれんこんのにんにくから揚げ
鶏胸肉とれんこんのにんにくから揚げのレシピでは、下味のために使うすりおろした「にんにく」と、ほかの食材といっしょに油で揚げる「にんにく」のかけらを使います。すりおろした状態の「にんにく」や、皮をむいて保存した「にんにく」なら、解凍せずにそのまま調理に使えます。
「にんにく」を使わなくても料理としては成立しますが、「にんにく」の風味を下味に加え、唐揚げの具材としても「にんにく」を使うことで、スタミナアップも図れます。
おすすめレシピ2:チキンソテートマトガーリックソース
チキンソテートマトガーリックソースのレシピでは薄切り「にんにく」を使います。フライパンにオリーブ油と薄切り「にんにく」を入れて熱し、油に「にんにく」の風味を移したうえで調理するため、冷凍保存された「にんにく」でも、解凍することなくそのまま使えます。
チキンソテートマトガーリックソースのレシピでは、特別な材料を使うことなく、洋食屋さんで出されるような料理をつくれるため、家でゆっくりと洋食を楽しみたいときにチャレンジしてみましょう。
おすすめレシピ3:めかじきとしいたけのガーリックバター炒め
めかじきとしいたけのガーリックバター炒めのレシピではつぶし「にんにく」を使います。つぶし「にんにく」は油で炒めるため、冷凍「にんにく」の場合でも解凍する必要はありません。
凍っていてつぶすのがむずかしい場合は、いったん解凍するか、ほかの方法で保存された「にんにく」を使いましょう。
めかじきとしいたけのガーリックバター炒めのレシピを参考に、めかじき以外のさわらや鯛などの白身魚を使って調理しても、おいしい料理ができます。白身魚の調理方法に迷ったときに試してみましょう。
「にんにく」の正しい保存方法を知って食材をおいしく使い切ろう!
「にんにく」は正しく保存すれば長い間状態のよいまま、料理に使うことが可能です。「にんにく」は常温・冷蔵・冷凍いずれの方法でも保存可能な食材です。使い方を考えたうえで丸ごと保存したり刻んで保存したり工夫してみましょう。
「にんにく」を保存する方法を覚えておけば、大きな手間をかけることなく、鮮度を保てて、料理にも簡単に使えるようになります。常温・冷蔵・冷凍、それぞれの保存方法と注意点を理解し、料理に使いやすい状態で保存して、調理の時短を図りましょう。