パスタとご飯、太りやすいのはどっち?同じ炭水化物でもじつは太りやすさがぜんぜん違うんです!
2024/01/31
パスタとご飯、どちらも同じ炭水化物ですが、じつは太りやすさに違いがあるんだとか。
管理栄養士と食生活アドバイザーの資格を持つライターのゆかりさんに、パスタとご飯、どちらが太りやすいのかについて解説してもらいます。
パスタがごはんより太りやすい理由とは?
ともに炭水化物を代表する食材の「パスタ」と「ご飯」。素材や調理の方法が違うのは言うまでもないことですが、「太りやすさ」に大きく関わってくるのは両者の食べ方の違いの部分。
ご飯は水分を加えて炊いたり煮るだけで食べることがきます。調味料や油を加える必要がなく、シンプルなため幅広い料理と一緒に食べ合わせることが可能。また、味噌汁や刺身などの和食のおかずとも調和して、栄養バランスのいい食事を構成しやすいのが特徴です。
それに対し、スパゲッティなどのパスタは、水分だけを加えてつくられることは少なく、つなぎ合わせたり食感を改良するために、食塩・卵・油などが使われることがあります。
そして、パスタは単品で主食になることはなく、調味料やソースと合わせるのが一般的。必然的に油や塩分を多く摂取することになりますし、スパゲッティを食べる場合は200g以上提供されることが一般的で、ご飯に比べて炭水化物の摂取量が多くなりがちです。
また主食がパスタの場合、組み合わせるおかずは洋食に偏る確率が高くなり、そこでも多くの油脂をとることになるでしょう。
塩分や油脂が多い食事は、食欲を増進することがわかっています。食べ過ぎれば太りやすくなるだけでなく、塩分過多から体がむくみやすくなったり、高血圧や動脈硬化などを進行させてしまう可能性があるのです。
パスタを「太りにくく」食べるコツは?
とは言え、「パスタを食べるのをやめる!」というのは極端すぎるし、現実的ではありません。
そこで筆者が提案したいのが、太りにくくするひと工夫。たとえば、でるだけ塩分や油脂に配慮したパスタやソースを選ぶ――具体的に言えば減塩、カロリーオフなどの表示があるもの選ぶだけでも、塩分や油脂の摂取をだいぶ抑えることができます。
それに加えて、
・パスタの量を少なめにする
・野菜などをパスタの具やおかずに多くとり入れる
・蒸す、焼くなどの油脂を使わない料理と組み合わせる
・香りや酸味を生かしてパスタの味付けやソースの量を控えめにする
などの工夫もすれば、より健康的にパスタを楽しむことができるでしょう。野菜以外にも、豆・きのこ・海藻を含むおかずを足すと、体から塩分を外に出す働きのあるカリウムを補給することにもつながりますよ。
「ご飯」なら全部OK!というわけではありません
なお、誤解してほしくないのが、主食が「ご飯」であれば大丈夫というわけではないということ。
基本的な和食では、おかずや汁物などを組み合わせるので複数の食材をバランスよく食べやすい反面、しょうゆや味噌などの調味料や保存食(漬物、干物、佃煮など)には塩分が多く含まれています。
そのため、ご飯を主食としても、塩分を摂り過ぎてしまうことがあるため薄味を心がけることはお忘れなく。