新鮮なキュウリのスライスの背景に

【野菜のプロ監修】「きゅうり」の保存方法は?正しい方法を知りおいしく使い切ろう!

2022/06/28

この記事では、「きゅうり」が冷凍・冷蔵・常温それぞれの保存方法に向いているかなど、保存方法について解説しています。また、保存する際のポイントやレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

なお、食材の状態や保存環境によって保存期間は変わります。保存方法にかかわらず、できるだけ早めに消費しましょう。

■記事監修

野菜や果物の専門的な知識をもち発信する"野菜ソムリエプロ"。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおい...

>>>小島香住の記事をもっと見る

冷凍?冷蔵?常温?きゅうりの適切な保存方法や期間を紹介

キュウリの背景
warrengoldswain/gettyimages

きゅうりの保存方法には、冷凍、冷蔵、常温がありますが、安定した環境で保存できて調理の際に使いやすいのは冷蔵保存です。また、きゅうりは日持ちしにくい野菜であり、基本的には早めに食べ切ることをおすすめします。

では、具体的な保存方法や保存期間、保存の際のポイントについて解説していきます。

冷蔵保存

きゅうりを保存するときは、冷蔵保存がおすすめです。

きゅうりは、低温と乾燥に弱いデリケートな野菜です。きゅうりの保存に適した温度は10~13℃で、冷気が当たりすぎない環境で保存する必要があります。ポリ袋に入れて野菜室で保存しましょう。水分がついている場合は、先に拭き取っておきます。

また、可能であれば1本ずつ新聞紙またはキッチンペーパーに包んでからポリ袋に入れましょう。冷気や乾燥からきゅうりを守りやすくなります。さらに、ポリ袋の口は、軽く閉じる程度にして通気性を確保し、野菜室に立てて保存すると長持ちしやすくなるでしょう。

冷蔵庫での保存期間の目安は、4~10日前後です。ただし、冷蔵庫で保存する期間が延びるほど冷やされて傷みます。果皮にくぼみや白い濁った汁が出てきて腐敗し、ビタミンKなどのきゅうりに含まれている栄養素が減少する場合もあります。野菜室で保存する場合であっても、きゅうりは早めに食べ切りましょう。

冷凍保存

適切な方法であれば、きゅうりは冷凍保存が可能です。

冷凍保存には、食品用ラップ、キッチンペーパー、ジッパー付きの保存袋を使います。新鮮なきゅうりを水で洗い、キッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取ります。

食品用ラップを使って1本ずつ隙間ができないようにぴったりと包んだら、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍しましょう。

解凍する場合は、ラップに包んだまま流水に3分程度あてます。半解凍の状態になったらラップを外し、手で握って水気を絞りましょう。

半解凍の状態で終えるのがポイントです。解凍しすぎると食感が悪くなってしまいます。あとは好みの大きさにカットして調理に使いましょう。

きゅうりを冷凍する場合、保存期間の目安は3週間程度です。きゅうりの保存に困ったら、冷蔵庫で弱る前に冷凍保存しておきましょう。新鮮なうちに冷凍するのがポイントです。冷凍や解凍が面倒な場合は、レシピを活用して消費することをおすすめします。

薄切りにした状態でも冷凍保存は可能

薄切りにしたものを冷凍保存する方法もあります。薄切りにしたら、ジッパー付き保存袋に入れ、塩を加えます。塩を行き渡らせるようにしたら、軽く薄く広げて空気を抜き、ジッパーを閉めて冷凍します。

塩をして出てきた水分と一緒に保存しておくのがポイント。使うときには、凍ったまま使いたい量を割って取り出し、酢物やポテトサラダに使うことができます。

面倒な塩もみを毎回行わなくて済むのでとても便利です。たくさん手に入れたときには、試して見てください。

常温保存

正しい保存方法であれば、きゅうりは常温保存も可能です。

常温保存には、新聞紙またはキッチンペーパーと、ポリ袋を使います。乾燥に弱いきゅうりは、カットせずに1本丸ごと保存するのがおすすめです。新聞紙またはキッチンペーパーに1本ずつ包み、ポリ袋に入れて立てた状態にしてから冷暗所に置きます。

保存方法のポイントは、2つです。1つは、ポリ袋の口を閉じないことで、きゅうりから出る水分を外へ逃して傷まないようにします。もう1つは、きゅうりを立てて保存することです。これは野菜全般にいえますが、育った環境と同じように保存した方が長持ちします。

この状態での保存期間の目安は、4〜5日程度ですが、温度にも左右されます。冬でも暖房で温度が変化する場所は、保存場所に不向きです。また、寒冷地だと室内であっても低温障害を起こすことがあります。安定した環境で保存したい場合は、野菜室での冷蔵保存がおすすめです。

きゅうりを使ったおすすめレシピ紹介

ここからは、きゅうりを使ったおすすめのレシピを紹介します。数あるレシピの中から、きゅうりの大量消費に役立つレシピ、冷凍きゅうりを活用するレシピ、手軽に作れるレシピを集めました。ご興味がある方は、ぜひ試してみてください。

おすすめレシピ1:きゅうりと鯖のごま味噌マヨ和え

出典:サンキュ!NEWS

きゅうりを大量消費したいなら、「きゅうりと鯖のごま味噌マヨ和え」を作ってみましょう。ストック食品の鯖缶とたっぷりのきゅうりを使うことで、切って和えるだけで火を使わずに5分程度で完成します。鯖の旨みとマヨネーズのコクが、ご飯にもお酒にも合います。

忙しいときや調理の手間を省きたいときにも役立つレシピです。

おすすめレシピ2:冷凍きゅうりで作る「冷や汁」

出典:サンキュ!NEWS

冷凍保存したきゅうりが大量にあるなら、「冷や汁」を作ってみましょう。下処理して凍らせたきゅうりをそのまま使用するため、手間なく調理できて便利です。冷凍のままつゆに入れることで、氷なしでつゆを冷やせます。

冷たくてさっぱりとしており、暑くて食欲がない日も食べやすいレシピとなっているでしょう。

おすすめレシピ3:たたききゅうりとちぎり豆腐のサラダ

出典:サンキュ!NEWS

きゅうりを使って簡単なサラダを作るなら、「たたききゅうりとちぎり豆腐のサラダ」がおすすめです。材料はシンプルで、火を使わずに調理できます。ドレッシング作りも簡単となっており、家庭に常備されているような基本の調味料を使います。

家にある食材が少ないときや、買い物をする暇がないときに役立つレシピでしょう。

きゅうりの正しい保存方法を知って食材をおいしく使い切ろう!

きゅうりは、冷蔵、冷凍、常温で保存できますが、中でも適しているのは冷蔵保存です。適切な方法で包んで野菜室に入れると、安定した環境で保存できます。

冷凍保存もできますが、冷凍する際のポイントに気をつけましょう。また、常温保存も可能ですが、温度や環境によっては傷むことがあります。したがって、きゅうりを保存しやすいのは冷蔵保存といえるでしょう。

ただし、きゅうりはデリケートで傷みやすい野菜であり、野菜室であっても長期間保存すれば傷んでしまいます。新鮮なうちに食べ切り、大量に手に入れた場合はおすすめレシピを活用して使い切ることをおすすめします。

この記事で紹介した内容を参考に、きゅうりの正しい保存方法を理解しておいしく使い切りましょう。

参考サイト

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND