【野菜のプロ監修】「なす」の保存方法は?正しい方法を知りおいしく使い切ろう!
2022/06/29
この記事では、「なす」が冷凍・冷蔵・常温それぞれの保存方法に向いているかなど、保存方法について解説しています。また、保存する際のポイントやレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、食材の状態や保存環境によって保存期間は変わります。保存方法にかかわらず、できるだけ早めに消費しましょう。
■記事監修
冷凍?冷蔵?常温?なすの適切な保存方法や期間を紹介
なすは低温や乾燥に弱い野菜です。なすは、基本的に常温保存が向いていますが、長く放置することなく早めに使い切るよう心がけましょう。
冷蔵保存する場合は、冷蔵室よりも温度が高めの野菜室の方が向いています。乾燥を防ぐために、新聞紙に包んで冷蔵庫に保存してください。
乾燥が苦手な「なす」ですが、完全に乾かして乾物として保存することが可能です。自宅でも作れて、いろいろな料理に活用できるため、長めに保存したいときには試してみましょう。
ここでは、なすに適した保存方法と保存期間について解説します。なすをおいしく食べ切るために、適切な保存方法を覚えておきましょう。
常温保存
低温や乾燥に弱い「なす」は、常温保存が向いています。常温でおいしさは保てますが、長期保存が可能なわけではないため、早めに食べ切ることが大切です。すぐに食べ切るとき以外は、なすを1つずつ食品用ラップや新聞紙で包んで保存しておくと乾燥を防げます。
常温保存が向いていますが、気温が15℃を超えるときは、冷蔵保存に切り替えましょう。また5℃を下回る気温もなすにとっては低すぎるため、保管する温度に注意する必要があります。
なすをおいしく保つためには常温が向いていますが、保存できる期間を延ばすことが難しいです。購入してから3日程度で消費してしまうことをおすすめします。
冷蔵保存
なすを冷蔵で保存するなら、野菜室が向いています。なすは低温を嫌う野菜であるため、10℃以下になると皮が柔らかくなり、5℃以下になると内部が褐変します。冷蔵室よりも少し高めに温度設定されている野菜室の方が良いでしょう。
冷蔵庫で保存するときは、食品用ラップで1本ずつ包んでなすの乾燥を防ぎます。食品用ラップで包む前に、なすに水分がついているときはあらかじめ拭き取っておきましょう。
食品用ラップで包んだなすは、ジッパー式保存袋に入れたうえで野菜室に入れておけば、10日程度は保存可能です。
カットしたなすは、水分が抜けやすく、変質しやすいため、使い切ってしまうか冷凍保存に切り替えましょう。
冷凍保存
なすは冷凍保存できないと思い込んでいる方も多いのではないでしょうか。冷凍したなすからは水分が抜けやすくなりますが、逆に柔らかくなるため煮物に向いています。冷凍なら1カ月程度保存可能です。
なすは、丸ごとでも、カットしてからでも冷凍できます。用途に応じた形で冷凍しておきましょう。煮びたしや蒸なすなどで食べるなら丸ごとで、煮込み料理やみそ汁などに使うならカットした状態で冷凍します。
丸ごと冷凍する場合は、1本ずつ食品用ラップに包み、ジッパー式保存袋に入れて保存します。食品用ラップで包む前に水分は拭き取っておいてください。へたも取らずに本当に丸ごとのまま保存します。
カットして冷凍する場合は、変色を防ぐためのあく抜きが必要です。水にさらしてあくを抜いたら、水分を拭き取ってジッパー式保存袋に入れて冷凍します。なすが重ならないようにして平らな状態にして冷凍すれば、なす同士がくっついてしまうのを防げます。
なすを使ったおすすめレシピ紹介
ここでは、なすを使ったレシピを3つ紹介しています。自分が定番としている料理とは違ったレシピを参考にすることで、さらに作れる料理の幅が広がっていきます。なすをおいしく使い切るためにも、参考にしてください。
おすすめレシピ1:なすと豚バラのにらたまスタミナ炒め
「なすと豚バラのにらたまスタミナ炒め」では、4人前で丸ごとのなすを5本も豪快に使います。乱切りにして炒めるだけのお手軽さで、豚肉のうまみをたっぷり吸ったなすがたまらないおいしさ!なすを多めに消費して使い切りたいというときに向いているレシピです。
おすすめレシピ2:ナスの南蛮漬け
「ナスの南蛮漬け」では、大きめにカットし、味がしみ込みやすいように切れ目を入れたなすを使います。味をしみ込ますために調味料と一緒にレンジで加熱するため、生のなすだけでなく冷凍なすも使用可能です。
冷凍保存したなすは、味がしみ込みやすく「ナスの南蛮漬け」のレシピに向いています。一品足りないときや、なすを早く使い切りたいときに試してみましょう。
おすすめレシピ3:なす担々そうめん
「なす担々そうめん」では、夏場によく食べる「そうめん」と「なす」を使って、定番とはちょっと変わった一品を作れるレシピです。
このレシピでは、縦に四つ割りにして幅2cm程度に切ったなすを使って、ほかの具材と一緒に炒めます。冷凍なすは、炒めたときに水分が抜けてベチャっとした感じになりやすいため、生のなすの方が向いています。
なすやそうめんの、定番の食べ方に飽きたときに、作ってみてはいかがでしょうか。
なすの正しい保存方法を知って食材をおいしく使い切ろう!
なすは常温で保存できる野菜ですが、日持ちはしないため、早く使い切ることが大切です。冷蔵で保存する際は、低温になりすぎないように保存し、冷凍の場合はアク抜きして水気をとりましょう。いずれの場合も、乾燥から守る工夫も必要です。
なすの正しい保存方法を理解したうえで、適切に保存し、自分の定番以外のレシピも活用しながら、おいしく食べられるうちに使い切るようにしましょう。