やらなきゃもったいない!ちんげん菜とふわふわ卵のおうち薬膳おかず
2023/09/09
身近な野菜、ちんげん菜。1年をとおしてスーパーに並んでいますが、秋はちんげん菜がとくにおいしくなる季節です。
βカロテンやカルシウムなど栄養面で優れているだけでなく、薬膳の観点からもぜひ取り込みたい食材。
今回は、薬膳的にもちんげん菜と相性のいい卵を使ったおかずを、野菜ソムリエ・薬膳マイスター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに教えてもらいます!
【レシピ】ちんげん菜とふわふわ卵のオイスターソース炒め
[材料]2~3人分
・ちんげん菜…1袋(2株)
・卵…2個
・お好みできのこ…しめじ、しいたけなど50~100g程度
・オイスターソース…大さじ1
・にんにく…1かけ
・油…適量
・塩こしょう…適量
[作り方]
1.ちんげん菜を食べやすい大きさに切る。にんにくは芽を取り除いて薄切りにする。卵はボウルにといて塩こしょうを振っておく。きのこを使う場合は、いしづきを取り除いて食べやすい大きさにほぐすか切る。
2.フライパンに油を熱し、にんにくを半量加えて香りが立ったら、卵を加える。菜ばしで大きく円を描くように混ぜながら、好みの固さまで加熱したら皿に取り出しておく。
3.フライパンに残りのにんにくとちんげん菜を入れて炒める(きのこを使う場合はここでいっしょに加える)。
4.具材に火がとおったらオイスターソースを加えて軽く炒め合わせ、火を止めてから卵を戻して全体を混ぜる。
[コツ]
・ちんげん菜を炒めてから卵とじにするより、先に卵だけを炒めておいたほうがふわふわな仕上がりになります。
・お好みで炒め油にごま油を使ったり、鷹の爪を加えて炒めたりしてもおいしいです。
ちんげん菜の切り方
ちんげん菜は1枚ずつはがして使う人もいると思いますが、火のとおり具合が均一になりにくいため、できれば茎の部分は放射状に切るのが理想的。
まずは根元の固い部分だけを切り落とし、全体を食べやすい長さに切ったら、茎のうち一番根元に近い部分は放射状に4等分か6等分にします。
だいたいのちんげん菜は4等分でちょうどいいので、縦半分に切ってからさらに半分に切ります。大きな(太い)ちんげん菜だと4等分ではまだ大きすぎて食べづらいので、縦半分に切ったあと放射状に3等分してください。
なお、ちんげん菜は根元付近に泥が溜まりやすいので、よく洗い落としてから炒めましょう。
「心の安定」に役立つ薬膳パワー
秋は読書やスポーツがはかどる季節である一方で、季節性のストレスが溜まりやすい時期でもあります。
長引く残暑で心身に疲れが溜まり、夏の長期休暇後のストレスや、日照時間の減少によって、「秋うつ」と呼ばれる症状になることも。
薬膳で精神に関係する食材は、「安神」や「養心」、そして「健脳」といった言葉で表現されます。
いずれも読んで字のごとく、精神を落ち着かせ、脳の本来の働きを助ける食材。「安神」の代表的な食材は卵、そして「養心」の代表選手はちんげん菜なので、卵×ちんげん菜の組み合わせは“心の栄養”として最適。
ちなみに「健脳」にあたる食材にはナッツ類があり、今回ご紹介したレシピはナッツをいっしょに炒めてもおいしいのでおすすめです。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。インスタグラムは@megumi_kitchen_and_atelier。
編集/サンキュ!編集部