捨てないで!じつは「大根の皮」はおいしく食べられる部分って知ってた?
2024/01/25
冬の旬野菜の代表格「大根」。おでんやサラダ、煮物など万能な調理方法で大活躍の野菜です。
スーパーでは1本丸ごとで販売されているものも多く、そのまま購入する方が多いと思いますが、実際に食べるときも丸ごと食せることはご存じですか?葉っぱはもちろんのこと、「皮」も食べられるのです。
今回は、元シェフで調理師免許をもつおおつかはじめさんに、大根についての魅力を紹介してもらいます。
みずみずしい大根は丸ごと食べられる最強食材!
古代エジプト時代から栽培されていて、世界最古の野菜のひとつとも言われている「大根」。日本には中国から伝わったとされ、長い年月のなかで多くの品種がうまれています。
いつも食用している部分は根のところにあたります。ここにはビタミンCと消化酵素が豊富に含まれています。大根おろしは消化酵素のジアスターゼを有効に食べる方法で、甘味が強い上の部分をおろすのがおすすめ。そして葉にはカロテンやビタミンC、食物繊維が豊富で、お味噌汁の具や炒め物に適しています。
さらに、皮も食用可能なところ。皮にはビタミンCや食物繊維が豊富といわれ、大根の栄養素と変わらなく期待できます。しっかりと土や汚れを洗い落とせば立派な食材になりますよ。
大根の皮の処理方法
土や汚れをしっかりと落として、皮むきしたものを使いましょう。厚めにむくと、根の部分も一緒に味わえるのでレシピによって使い方を変えてもいいかも。
食物繊維が豊富な部分なので、繊維を感じられることはありますが、火を通すと気になりません。
保存するときは皮をむいた状態であれば、カットしたものを冷凍保存すると◎。カットしていないのであれば、大根の根と一緒に保存しておき、使うときにむきましょう。
大根の皮レシピ「きんぴら大根」
おすすめのレシピはこちら。大根の皮でつくる「きんぴら大根」です。
~用意するもの~
大根の皮 50g
乾燥わかめ 20g
ガーリックチップ(砕いたもの) ひとつまみ
しょうゆ 小さじ1
砂糖 小さじ1
塩 少々
酒 小さじ1
ごま油 小さじ1
~作り方~
1.大根の皮を3cmほどの長さにして千切りしておき、わかめは乾燥のまま細かく砕いておく
2.フライパンにごま油とガーリックチップをいれて火にかける
3.1の大根と乾燥わかめをいれさっと炒める
4.しょうゆ、砂糖、酒、塩をいれて味付けして完成!
ガーリックとわかめのパリパリ食感と皮のはりはり感が絶妙です。濃いめの味つけのきんぴらでおかずにぴったり!
余すところなく一物全体で味わおう
野菜は余分なところはほとんどありません。特に旬を迎えている野菜はどこを食べてもみずみずしい味わいです。大根は、その中でも食べやすく、いろんな調理方法もとれる万能野菜!
ぜひ、皮をむいたときにはさっと炒めて食べてみてくださいね。
◼︎執筆/おおつかはじめさん…2018年にアウトドアに魅了され、年間5回以上家族でキャンプに行くアクティブママ。10年のレストラン勤務経験のある調理師でもあり、その経験を生かしたアウトドア飯も発信。インスタグラムは@hazime1106。
編集/サンキュ!編集部
参考文献「からだにおいしい野菜の便利帳」高橋書店/2008年初版発売
※記事の内容は記載当時の情報です。