意外と知らない!野菜1日350gにカウントできない「あの食材」
2024/06/27
1日に必要とされている野菜の量は350g。
みなさんが野菜を意識的に食べるとき、この数値にカウントすることができない食材があることは、意外と知らないのではないでしょうか?
今回は、野菜ソムリエプロで管理栄養士の小島香住さんに野菜1日350gにカウントできない食材について教えてもらいました。
日本人の野菜摂取量の現状
まずは、日本人の野菜摂取量の平均値を見ておきましょう。
・摂取目標値:350g/日(緑黄色野菜:120g/その他の野菜:230g)
・摂取平均値:280.5g/日(緑黄色野菜:85g/その他の野菜:196g)
この通り、目標量には満たない状況です。この10年ほぼ摂取量の増減は見られず、日本人は慢性的に野菜不足になっていると言えますね。
350gにカウントできるのは「野菜類」のみ
ここで、何かお気づきのことはありませんか?
350gのうち、緑黄色野菜が120g/その他の野菜が230gと書いてあります。
当然のことですが、野菜350gという目標の中には「野菜」しか含まれないのです。
食事の栄養価計算は、日本食品標準成分表をもとに行いますが、ここでいう野菜は「野菜類」に分類されるものを指しています。
つまり、野菜類に入らないものは350gにカウントできないということなのです。
健康イメージで食べている「あの食材」は?
そうなると気になってくるのが、「きのこ」「海藻」「いも」「豆」「果物」などですよね。
じつは、これらはすべて「野菜類」ではありません。
それぞれに、「きのこ類」「藻類」「いも類」「豆類」「果実類」となり野菜類ではないのです。
健康イメージで食べている食材の中には、野菜類ではないものも多いことを覚えておくといいでしょう。
中には、枝豆やいんげん豆などのように野菜類に入るものもありますので、細かく知りたい場合は、文部科学省の食品成分データベースというサイトで分類や栄養素を調べることができます。
正しく知って野菜350gを目指した食生活を
きのこ・海藻・いも・豆・果物は、野菜350gにカウントすることができないからと言って、食べなくてもいいわけではありません。
食物繊維やビタミン・ミネラルが豊富な食材で、身体の機能を維持するためには欠かせないものばかりです。
サラダなどの野菜料理を意識的に食べていても、その中には野菜類ではない食材が含まれていることもありますよね。
これが、野菜350gになかなか満たない落とし穴でもあるのかもしれません。
正しく知ることで、毎日の食事から健康習慣を身につけられるといいですね。
■執筆/小島香住…野菜や果物の専門的な知識をもち発信する""野菜ソムリエプロ""。管理栄養士としての意識も活かし、野菜・果物をおいしく食べてキレイに健康に過ごすための情報を発信している。
編集/サンキュ!編集部
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※出典:令和元年国民健康・栄養調査